会長/大西健司
事務局長/松末充裕
事務局所在地/ TEL090-4792-4684

東海地区は、愛知・岐阜・三重の会員を擁している。

【 行事 】 (2024年7月7日追加更新)

【予定】
○第20回 現代俳句東海大会

日時 令和6年11月17日(日)午後1時~午後4時30分
場所 ウインクあいち13階1304号室(名古屋駅より徒歩5分・ミットランドスクエア東隣)
内容 入選作品発表・事前投句作品による講評・各賞発表・表彰(記念品贈与)
講演会 講師 北村純一氏 名張市在住 芭蕉研究者/演題「 芭蕉・其角・西鶴 」

大会作品募集要項
応募規定 二句一組千円。何組でも応募可。但し新作未発表作品に限る。二重投句不可。前書き不可。
投句用紙(こちらからダウンロードできます)または200字詰原稿用紙を使用。1マスごとに楷書で書く。
氏名(俳号)にフリガナをつけ、住所、電話番号、会員・非会員の別を記載。大会当日の出欠を明記。
投句料は二句一組毎の所定金額を作品と同封の上郵送。
但し、学生は無料(学校名記載のこと)
※大会には会員・非会員を問わず誰でも参加・投句できます。たくさんのご応募、お待ちしています。
送付先 〒446-0061 
愛知県安城市新田町小山31-20
中村 誠一 方 俳句大会作品係

表彰 大会賞、秀逸賞、佳作賞、選者特選賞
締切 9月30日(月)当日消印有効
懇親会 午後5時より懇親会開催(会費¥4,000)
ウインクあいち東隣エルホールダイニング

【会報】
現代俳句協会東海地区会報第81号
2024.7.7発行
現代俳句協会東海地区会報第80号
2024
.3.31発行
現代俳句協会東海地区会報第79号(増刊号)
2023.10.20発行
現代俳句協会東海地区会報第78号 2023.6.30発行
現代俳句協会東海地区会報第77号 2023.3.31発行
現代俳句協会東海地区会報第76号 2022.6.30発行

【NEWS】

第7回全国大学生俳句大会(応募無料)

応募資格
日本国内の大学・専門学校生のチーム(1名から応募可)

応募方法
投句用紙の提出(郵送・FAX・メール添付)、あるいは、メール・公式X(旧Twitter)ダイレクトメッセージ。

作品応募締切
2024年7月19日(金)まで

投句テーマ
「家族」・「自由題」

応募・問合先
●住所 : 愛知県名古屋市中区丸の内3-16-29 4F 全国大学生俳句選手権大会事務局
●電話番号 : 052-951-3852 
●ファックス:052-962-3256
●メールアドレス : obo(at)daigakuhaiku.com (at)を@に変更してお送り下さい。

投句用紙
投句用紙は公式サイトからもダウンロードいただけます。

 

令和5年 第27回新年俳句大会受賞作品

【会長賞】一五四 鮟鱇つつく不発弾かもしれず     村山恭子

【秀逸賞】一〇〇 草の花いつもどこかが揺れてゐる   向井泰子

     二八〇 手紙ならやさしくなれる窓に雪    岩田典子

     三六七 一冊を抜きし書棚の冷え始む     原しょう子

      二二 綿虫や記憶が薄れゆくやうに     伊藤政美

     一二二 枯木星街に心のクリニック      星野繭

【優秀賞】  四 喪服とは裏まで黒し冬立つ日     木村晴代

      十〇 行くあてのなき者入れて芒原     伊藤昌子

      三四 冬の蚊も叩けぬ人となりにけり    くにたみつる

      七九 釣れる人釣れない人も鯊日和     長坂敏彦

      八八 噴く飯の湯気の向うの戦かな     今井真子

     一四九 冠雪の伊吹や太き大根引く      林弘

     二〇四 よく枯れて憂さを捨つるに良き野かな 犬飼孝昌

     二〇六 死ぬるまで生きねばならず大根煮る  田中玲子

     二二六 千両も万両もある売家かな      山本浩子

【佳作賞】 四四 冬の月女阿修羅になることも     森本昭子

     一二一 絶食の後の白粥日脚伸ぶ       星野繭

     一九四 風も日も伊良湖芋切り干し日和    杉村克代

     一九六 正しいと信じ切つたる懐手      寺田豊

     二一一 着膨れてなかなか出ない本音かな   川合いつ子

     二二三 屑箱の底を叩いて年の暮       中尾節子

     二八五 抽斗の何かが詰まる十二月      八木茂都子

     二九一 そつと肩に触れることだけ寒見舞   宮田かつこ

     三五二 蜂蜜のびんを逆さに寒の入り     渡邊淳子

     三七七 竹馬の少年父を見下ろせり      東海憲治

【選者特選賞】

橋本輝久特選  二二六 千両も万両もある売家かな     山本浩子

伊藤政美特選  三七七 竹馬の少年父を見下ろせり     東海憲治

永井江美子特選 一〇〇 草の花いつもどこかが揺れてゐる  向井泰子

中村正幸特選  一四三 一錠の重さ呑みこみ冬ざるる    谷口智子

武馬久仁裕特選 三八六 ぎらぎらと包丁を売る年の市    田中青志

大西健司特撰  一五四 鮟鱇つつく不発弾かもしれず    村山恭子

平賀節代特撰   七九 釣れる人釣れない人も鯊日和    長坂敏彦

小津由実特撰   四四 冬の月女阿修羅になることも    森本昭子

前野砥水特撰   三六 冬の虹火にのる薬缶に手をかざす  車春吉

福林弘子特選  二五三 痛哭の民よ暖取る火はあるか    田中の小径

浅生圭佑子特選 三五一 あったかい人と暮らしてあたたかし 渡邊淳子

石川裕子特撰  三六七 一冊を抜きし書棚の冷え始む    原しょう子

石川美智子特撰  四四 冬の月女阿修羅になることも    森本昭子

稲葉千尋特選  三八九 蛇の衣(三宅一生)逝きにけり   藤尾州

大堀祐𠮷特選   二二 綿虫や記憶が薄れてゆくやうに   伊藤政美

神田ひろみ特選 二九一 そつと肩に触れることだけ寒見舞  宮田かつこ

成木幸彦特選  四〇二 猫の手も借りたい師走猫のゐて   藤森貞子

ひらの浪子特選  八八 噴く飯の湯気の向うの戦かな    今井真子

村山恭子特選   八八 噴く飯の湯気の向うの戦かな    今井真子

武藤紀子特選  二八〇 手紙ならやさしくなれる窓に雪   岩田典子

横地かをる特選 二五九 戦争の新聞記事に葱つつむ     小南千賀子

今井真子特選  二六二 雪蛍郡上一揆の碑裏発つ      岩佐信子

 

 

令和四年 第26回新年俳句大会受賞作品(コロナウイルスにより大会中止)     

【会長賞】一一二  再発を告げられし夜のジングルベル  近藤 綾子

【秀逸賞】三二八  さしあたり生きるつもりの障子貼る  野崎 妙子

     三四〇  少年の黙の深さや冬木の芽      宮地 瑛子

      六五  雪まみれにて戻りきし谺かな     近藤 喜子

      七四  逐電も出奔もせず冬銀河       伊藤 政美

     一〇〇  ゆるみし釘打ちたるだけの冬支度   犬飼 孝昌

     一〇七  早春の水いつせいに樹をのぼる    海野さちこ

【優秀賞】 七三  十二月八日の枯野ずつと枯野     伊藤 政美

     一二五  窓いつぱいにトラックの胴冬来たる  神田ひろみ

     一四四  榾足して朝の浜辺の動き出す     加藤 美名

      一二  紙を漉くその一枚にある寒さ     永井 清成

      一八  かんばせに雪がいきいきあたりけり  廣島 佑亮

      二〇  冬満月牛一頭を家族という      大西 健司

     一七九  毛糸編む過去がどんどん長くなる   角野 弘子

【佳作賞】  五  探梅や丸太二本のみの橋       浜西  修

       七  冬近しなかなか効かぬ置薬      中村 洋子

      七〇  冬ざれの牛曳く影や遠き父      三浦 政三

      八四  牛啼くや日向の匂いする枯野     稲垣 豊美

     一一七  檸檬たわわ戦死者のみな若かりし   岡本 千尋

     一七〇  磯松の土手真つすぐの寒さかな    村田佐和子

     一七一  摑みたきかたちで手袋落ちており   谷口 智子

     一七四  守るとは語り継ぐこと新松子     坂中 徳子

     一九七  枯野きて枯野へ渡る丸木橋      大堀 祐吉

     二〇三  日向ぼこ優しい顔になつてゐる    奥田 久子

     二二二  人の背に見ゆる歳月冬帽子      田中 青志

     二五〇  初伊勢や呼ばれて神馬床鳴らす    平賀 節代

     二七四  風花や路面電車の通るまち      渡邊 淳子

【選者特選】

後藤昌治特選  二三三 冠雪の鈴鹿七嶺ほれぼれす     宮田登世恵

橋本輝久特選  三三一 思うより早く湯の冷め開戦日    岩田 典子

伊藤政美特選  一〇七 早春の水いつせいに樹をのぼる   海野さちこ

永井江美子特選 一一二 再発を告げられし夜のジングルベル 近藤 綾子

中村正幸特選   一八 かんばせに雪がいきいきあたりけり 廣島 佑亮

武馬久仁裕特選 一一二 再発を告げられし夜のジングルベル 近藤 綾子

大西健司特選  一五四 九十九になったら風花踊りせん   中根 唯生

平賀節代特選  二〇三 日向ぼこ優しい顔になつてゐる   奥田 久子

小津由実特選  二〇八 竹細工買へば嵯峨野のしぐれくる  伊与田富久代

前野砥水特選   九七 七草の粥に染み入る地の香り    加藤由紀子

福林弘子特選   二二 存在の影ありにけり寒卵      中村 正幸

浅生圭佑子特選  二〇 冬満月牛一頭を家族という     大西 健司

石川裕子特選   七四 逐電も出奔もせず冬銀河      伊藤 政美

石川美智子特選  一六 朽ちなすび入れし鋏をはね返す   今井 真子

稲葉千尋特選   二〇 冬満月牛一頭を家族という     大西 健司

大堀祐吉特選   七四 逐電も出奔もせず冬銀河      伊藤 政美

神田ひろみ特選 一二四 舞初の扇水平なる一歩       村山 恭子

成木幸彦特選   一二 紙を漉くその一枚にある寒さ    永井 清成

ひらの浪子特選 一七四 守るとは語り継ぐこと新松子    坂中 徳子

村山恭子特選  二四九 日捲りの骨をあらはに年つまる   平賀 節代

武藤紀子特選  一六二 目鼻耳少し頑張れ寒に入る     亀甲 昌明

横地かをる特選  八三 破蓮や流れる風の音低し      稲垣 豊美

今井真子特選   六五 雪まみれにて戻りきし谺かな    近藤 喜子

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◇令和三年東海地区総会

理事会写真

新旧会長。伊藤政美会長から永井江美子新会長へ

日時  2月21日(日曜日)
会場  四日市産業振興会館

緊急事態宣言下、会場を名古屋市から、感染者の少ない四日市市に急遽変更。参加者10名。委任状をもって総会は成立。全ての議案が承認された。役員改正の年にあたり、伊藤会長が退任、永井江美子新会長の体制が発足し、広報部長、財政部長、青年部長、会計監査が交代となる。
新年俳句大会は中止とし、事前の投句の賞を決めた。
大会賞  十二月八日ひたすら手を洗う  岩田典子
秀逸賞  しんしんと綿虫の飛ぶ喪中かな 伊藤政美
     美しくもの喰う人や白障子   森本昭子
     マスクしてひとりひとりの孤独かな 村田佐和子
     鳥渡りくる大空の端まで見え   後藤昌治

令和二年東海地区現代俳句協会・総会・新年俳句大会報告

令和二年二月十六日 名古屋駅前ウインクあいち

 総会を前に愛知でコロナウイルス感染者が出たとの報道。欠席の申し出が多く気を揉みましたが、五十五名の参加者を得て議事承認。新年俳句大会も終始和やかに、時間を短縮し終了した。

新年俳句大会入賞作品
会長賞
 どの椅子も人待つ形日向ぼこ    中村洋子
秀逸
 蓬摘むきれいな骨になりたくて   中根唯生
 木枯らしや折り鶴の首かたく折る  朴美代子
 着脹れて人をいよいよ忘れたり   近藤好子
 受け取りし柚子湯の嬰のやはらかし 村山恭子

◇第16回東海俳句大会

日時  令和元年十月二十七日

会場  名古屋市ウインクあいち

参加者九十二名。投句数八百二十二句。講演に神野紗希青年部長をお招きすることから、初めて、高校生に投句と参加の呼びかけをする。

三校から五十句の投句、十六名が大会に参加。爽やかで活気ある会になる。大会終了後懇親会、来年の全国大会にむけて弾みのつく会となった。

 大会賞 

  教室のはちきれさうな九月かな   山上享子(あつこ)

 秀逸賞

  黙祷に固く握りし夏帽子      小南千賀子

  八月の棘が刺さったまま眠る    谷口智子

  手のひらにみづの溢るるやうに秋  網谷菜桜(高田高校)

  七五〇CCが斬り込んでゆく熱帯夜  岩田典子

  初盆を呑気な貌の遺影かな     前田典子

  台風に小さな釘を打っている    岩田典子

◇東海地区現代俳句協会吟行会

2019年5月19日
三重が担当。日本一狭いナローゲージ、四日市市のあすなろう鉄道に乗って旧東海道の面影を辿る。
参加者82名を得て盛会だった。

当日高点句

大会賞
  つばなすかんぽどこからも乗れる駅   伊藤政美

高点句
  日永追分伊勢を目指すとかたつむり   橋本輝久

  「あすなろう」良き名の電車若葉風   北岡千恵子

  フリーきっぷ夏のひと日を使い切る   野崎妙子

  藍染の日永団扇はよくしなり      村山恭子

  竹の秋ひと日伊勢路の地図の中     渡邊淳子

  電車ごっこのような乗り降り夏帽子   前田典子

  みづからの余白を探す木下闇      福林弘子

  「万古不易」ちょつとアートな蚊やり豚 大西健司

◇東海地区総会・新年句会

日時 平成31年2月17日
会場 ウインクあいち

 高齢化と、インフルエンザの大流行で45人と少しさみしい出席者。議案はいずれも承認。紹介された9人の新会員に大きな拍手。第20回東海俳句賞は村田佐和子氏の「ちから」に決定、顕彰が行なわれ、その後新年俳句大会が和やかに開かれた。

新年俳句大会賞
  開戦日駅をはみだす黒い貨車  平賀節代

新年俳句大会秀逸賞

  ていねいに冬日の通る雑木山  横地かをる

  置炬燵どこに座しても遺影の目 犬飼孝昌

  冬耕の人に踏切鳴つてゐる   中村洋子

  採血のあいだ秋桜見ていたり  近藤好子

  掴みたる塩の硬さや十二月   上村えつみ

  寒菊のやうに昭和を生きし母  村山恭子

(平賀 節代)