尾崎竹詩会長

会長 尾崎竹詩
事務局長 芳賀陽子
事務局
郵便番号 237-0063
所在地 横須賀市追浜東町3-86
TEL 0468-65-4307

 

 

 

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(2021/06/29追加更新)

【 行事予定 】

【横浜ブロック】

【川崎ブロック】

【西部ブロック】

【湘南ブロック】

◇夏雲句会(インターネット句会)

◇役員構成

会長挨拶 尾崎竹詩

 平成31年3月3日の定時総会において神奈川県現代俳句協会の会長を拝命することになった尾崎竹詩です。当協会は今年37年目を迎え伝統と目覚ましい歴史を誇っています。現在までの神奈川県現代俳句協会を創り、育ててこられた先輩方の知恵と努力の結晶であることは間違いありません。その第八代会長という重責を担うことになりました。とても個人で担いきれるものでないことは明白です。現在の役員、会員そして俳句をこよなく愛する同志がなければ継続発展できるものではありません。私は神奈川県現代俳句協会という『座』を通して俳句に親しみ、人生を楽しみたいと思っています。
 現在の当協会は深刻な課題を抱えています。会員の高齢化と会員の減少傾向です。この二つの課題の根っこは一つだと思っています。この解決策は「現代俳句の楽しみ方」「現代俳句の面白さ」を多くの人に知ってもらうことではないでしょうか。「現代俳句」がこんなに楽しいものだということを発信していきましょう。そして私たち会員一人一人が俳句を楽しみ、会員同士が研鑽と親睦を深めていきましょう。笑顔のあふれる場所には人が集まってくると思います。あたたかく示唆に満ちた場所は離れたくないのではないでしょうか。
 金子兜太亡き後の現代俳句協会は、兜太ロスになりかかっています。しかし、兜太が背負ってきたものを一人で担うのは困難です。現代俳句には『座』という莫大な財産があると思うのです。この『座』が新しい理念を生み、活力を作るのではないでしょうか。松尾芭蕉を生んだ蕉門があったように、金子兜太を育てた現代俳句協会があったのです。令和の現代俳句協会を創るのは、私たち一人一人の知恵と努力次第だと思っています。さあ、新しい令和の時代に新しい現代俳句を探しに行きましょう。

【 行事予定 】 (2021/06/25追加更新)

§ 第38回神奈川県現代俳句協会俳句大会 §

神奈川県現代俳句協会が年1回開催する俳句大会です。
〇大会日時・会場・当日句会・協賛費
令和3年11月22日(月)12時~
横浜市社会福祉センターホール(横浜市中区桜木町1-1 JR京浜東北線桜木町駅より徒歩2分)
横浜市健康福祉総合センターの紹介 地図〈アクセス〉と写真 | 神奈川県横浜市中区 (bb-building.net)
当日句会 席題発表11時10分 投句締切12時10分
協賛費 1,000円

〇講演
武良竜彦 「小熊座」同人 「石牟礼道子俳句について ―渚で生まれた深い詩想―」

〇事前投句
・応募規定:2句1,000円をもって1組とし、一人何組でも可。ただし、新作未発表作品に限る。前書、ルビは不可。所定の投句用紙または200字詰原稿用紙を使用し、住所、姓号を明記すること。出句料は定額小為替にて作品に同封すること。
・送り先:〒222-0026 横浜市港北区篠原町2833-6 石川夏山方 大会投句係
・締切り:9月30日(厳守)
・選 者:県協会幹事・参与・顧問
・顕 彰:大会当日、優秀作品に対して行う(入賞30位まで)。

§ 創立40周年記念事業 §

◎40周年記念大会について

日時:令和4(2022)年11月23日(祝)

場所:ワークピア横浜(〒231-0023 横浜市中区山下町24-1)
みなとみらい線日本大通り駅徒歩5分、JR京浜東北線関内駅南口徒歩15分、JR京浜東北線石川町駅北口徒歩13分 ワークピア横浜 (workpia.or.jp)

講演者:中村和弘 現代俳句協会会長・『陸』主宰(演題は未定)

会費:記念式典・講演会のみ参加1,000円/記念祝賀会(記念式典・講演会を含む)10,000円

◎40周年記念湾岸大賞募集
40周年記念行事の一環として「40周年記念湾岸大賞」を募集します。清新で現代俳句として残せる意欲ある作品の応募を期待します。

応募規定
1 神奈川県現代俳句協会会員及び会友の作品であること。(選考委員は除く)
2 20句未発表であること。
3 A4判400字詰原稿用紙使用、右欄外に題名を記すこと。
4 別紙に氏名・郵便番号・住所・電話番号・所属結社名を記すこと。
5 参加費 2,000円を作品に同封のこと。

締切 令和4(2022)年2月末日

発表 令和4年9月神奈川県現代俳句協会会報にて

顕彰 令和4年の創立40周年記念大会席上にて、湾岸大賞受賞者には賞状と賞金5万円、準賞者には賞状と賞金3万円を贈る。

選考委員(一部交渉中)
東京都区現代俳句協会長、多摩地区現代俳句協会長、千葉県現代俳句協会長
神奈川県現代俳句協会特別顧問 森田緑郎
神奈川県現代俳句協会名誉会長 吉田 功
神奈川県現代俳句協会々長 尾崎竹詩
記念事業推進委員長 内藤ちよみ
記念事業推進副委員長 伊藤 眠・大本 尚・田中悦子・田畑ヒロ子
神奈川県現代俳句協会顧問(アイウエオ順)
朝広純子・綾野南志・荻田礼子・川村研治・川村智香子・酒井弘司・佐々木英子・鈴木和代・瀬戸美代子・佃 悦夫・中岡昌太・西野洋司・藤田 宏

投句先 〒248-0025 鎌倉市七里ガ浜東3-25-11
湾岸大賞事務局 渡辺和弘
(Tel・Fax 0467-33-0808)

4ブロックの活動と予定 (2021/06/25追加更新)

神奈川県現代俳句協会では会員相互の活発で密接な活動を支援する為、県全体での活動とは別に4ブロックに分けての活動を毎月実施しております。これにより、より綿密な会員サービスが可能となります。今後とも、各ブロックの活動に積極的にご参加くださいます様、お願い申し上げます。

【横浜ブロック】ブロック長:なつ はづき

・4月 (4月5日)
陽炎や右脳左脳の青光り         江原  文
富士塚の標高五十草の餅         桐山 芽ぐ
免許返納未練はなくて花種蒔く      栗原嘉一郎
主なき家の庭にも春の蝶         菅原 若水
星一つ取りそこなって雲雀落つ      内藤ちよみ
葱坊主淋しくなれば嘘をつく       長島喜代子
春月をつかまえたくて心字池       町野 敦子 
北斎の春涛いまだ吼へてゐる       渡辺 順子
春の水トムはジェリーを追いかけて    なつはづき
・5月 (5月3日)
風薫る幼な子いつも「今」にいる     石川 夏山
何気ない一言重し髪洗ふ         江原  文
木戸開けて戻りし一人夏隣        栗原嘉一郎
我を呼ぶ筍の深情け           菅原 若水
牧の戸を開ければ歌うごと柳絮      内藤ちよみ
昭和の日押しても引いても転ばない    長島喜代子
青蔦やいつしか過去となる大地      町野 敦子 
戸を立てるやうに傾け春日傘       渡辺 順子
書庫を出て巣箱の穴の小ささよ      なつはづき

◎毎月第1月曜日、相鉄線星川駅下車「かるがも」(保土ケ谷区福祉保健活動拠点)もしくは「アワーズ」(ほどがや市民活動センター)で行います。句会は2部制で、1部では4句出し(兼題なし)の通常の句会、2部は1部で高得点だった句からの1字読み込みの席題を短時間で仕上げて句会をしています。7月「アワーズ」、8月「かるがも」、9月「かるがも」の予定。初めてご参加の方はお問合せ下さい。アクセス・お問合せ | ほどがや市民活動センターアワーズ (hodogaya-ours.jp)                                〔なつはづき 報〕

【川崎ブロック】ブロック長:加賀田 せん翠

・3月 (3月20日)
春はもうキリンの膝まで上がってる      石川 夏山
木の芽立ち明日は会いたい人に会う      加賀田せん翠
二歳児の歩く速さよ犬ふぐり         川島由美子
リュックにはおむすびひとつ野に遊ぶ     菅原 若水
春の雨赤い糸にて花ぶきん          佐藤 廣枝
閑と言ふ自適の刻や蝌蚪生まる        関戸 信治
春潮深海からの贈り物            ダイゴ鉄哉
負け癖を嗤ひに替へて春鴉          山老 成子
少しくらい遊びなさい蝌蚪群れる       内藤ちよみ
恋歌のさび繰り返すおぼろの夜        西田みつを
起き抜けの空っ屁の出て暖かし        三沢 容一
遊具みなロープかけられ春寒し        吉居 珪子
ふんわりと老いたし春の白ショール      吉田香津代
花なずな遊び足りない回遊魚         山田ひかる
・4月 (4月17日)
垂直にうぐいすの声落ちてくる        麻生  明
亀鳴けばなかったことにしてあげる      石川 夏山
満ち足りるまで穴を掘る四月かな       加賀田せん翠
あっけなく今朝鴨引いていたりけり      関戸 信治
我が家建つ土の表情夏兆す          ダイゴ鉄哉
廃校の空がらあきに黄水仙          西田みつを
半眼のみ仏は杉花粉症            吉居 珪子
正面も後ろもなくてつくつくし        山田ひかる

◎毎月第3土曜日、川崎市自治総合会館(武蔵小杉駅下車徒歩2分)で実施しています。雑詠5句(内兼題1句)です。» アクセス川崎市総合自治会館WEBサイト (jichizaidan.or.jp) 
〔山田ひかる 報〕

【西部ブロック】 ブロック長:長谷川 昭放

・2月 (堀川公民館)
はるもやのもやもやもやの ながい橋   與   起
本丸に象の面影梅日和          加藤 三眠
生(き)の菜花喰めば別れの想いかな     佐々木重満
河津桜今まで耐えてきた自粛       尾崎 竹詩
改築の舞殿抜けて春一番         澁谷  徹
啓蟄や園児はバスからいちにーさん    田畑ヒロ子
ものの芽の只ならぬ世に蜂起せり     北村 文江
春星と混浴したり信濃の湯        足助 泰彦
寒スバル自粛しているバンクシー     酒井 敏光
薄氷を踏むや地中に骸          菅沼とき子
はらわたに冬三日月が嚙み付いた     佃  悦夫
目覚しの鳴り響くごと早桜        加藤かほる
なぜてゆくそーっとそっと春の風     羽田 勝二
そっと居る猫の老境ひなたぼこ      飯田美枝子
狐火や煩悩斯くも断ち難し         長谷川昭放
・3月 (堀川公民館)
なんのはななのはなのばななのないはな  羽田 勝二
悪相の裸足の客人(まろうど)であった    佃  悦夫
富士山にハイタッチして卒業す      北村 文江
佐保姫の裾をからげて来たりけり      足助 泰彦
蟇悪い奴では無さそうだ         酒井 敏光
ゆっくりと時を流すや花筏        菅沼とき子
草枕G線上を獏わたる          與   起
魂を待たせて花の茣蓙を敷く       田畑ヒロ子
春愁を拾ってくれる丹沢よ        佐々木重満
たくさんの祈りがあって花辛夷      尾崎 竹詩
春風や等間隔に六地蔵          澁谷  徹
雪柳「ちょいと南京玉すだれ」      加藤 三眠
花筏いつかは消滅する家族        加藤かほる
純白を競う辛夷と白木蓮         長谷川昭放
・4月 (堀川公民館)
春愁の凭りかかりたる朱の鳥居      内藤ちよみ
「花見よか」「んにゃ一杯みたから」と母 羽田 勝二
はしゃぎたる紋白蝶とランドセル     加藤かほる
勾玉の色なす今朝の緑雨かな       北村 文江
仔雀は人魚に成ることつづけてる     佃  悦夫
藤の房すべて藤色相似形         澁谷  徹
花は葉になにもなかった今小町      菅沼とき子
春風にゆられてをりぬ手長猿       足助 泰彦
葉桜や子育て終われば孫育て       尾崎 竹詩
運が蹲(つくば)ふ齢となるか葱坊主     渡辺 正剛
藤壺の黙の拒絶や藤の花         佐々木重満
たんぽぽや花壇の外の自己主張      加藤 三眠
ツバメノ巣。レとファとシの音狂ウ    與   起
恋猫の本当の声忘れたり         田畑ヒロ子
満開の紫花菜夢の中           飯田美枝子
アジアンヘイトクライムさくらさくら   酒井 敏光
万の芽の瞠目池江璃花子かな       長谷川昭放
・5月 (堀川公民館)
こどもの日未来の空に雲の翳       加藤 三眠
なで切りの数多の命草刈や        佐々木重満
翡翠と魔法瓶とも草の息         佃  悦夫
一斉に蜂起の気配松の芯         渡辺 正剛
なんじゃもんじゃ列島かくも難破して   北村 文江
付加価値をつけて市場の塩トマト     酒井 敏光
病む人の手にリズム生る茶摘み唄     足助 泰彦
玄室へ新樹光の染み入りぬ        田畑ヒロ子
一丁目次です躑躅咲いてます       伊藤  梢 
麦ハ黄ニ徐州徐州ト人流レ        與   起
街角に卯の香か蜜柑か夕餉のか      羽田 勝二
茅花流し工夫の昼餉草の上        尾崎 竹詩
人類の歴史は戦武者人形         加藤かほる
青しぐれ昼酒ぐびり山頭火        長谷川昭放

令和3年度の活動方針と企画

◎今後の活動
・句会(「丹沢句会」)は公民館(堀川公民館)が使用な限りは通常の句会、使用不可になった場合は通信句会とする。秦野市立堀川公民館 | 秦野市役所 (city.hadano.kanagawa.jp)
・秋の吟行会は10月23日小田原城とミナカ周辺、会場はUMECOで開催予定。
・西部通信句会は例年通り実施。
・いずれも他ブロックからの参加、大歓迎です。
〔長谷川昭放 報〕

【湘南ブロック】ブロック長:堀口 みゆき

・第69回サンシャイン句会 4月2日(金)当季雑詠5句(うち席題一句「扉」)
アネモネや見舞ひし姉の闇深く      安藤  靖
穏やかに時の流れて葉桜に        大山 賢太
花を洩る日を影を踏む堤かな        荻野 樹美
国憂い子の身憂いし菜の花忌       金栗トモ子
連翹や微妙に語尾が強くなる       芳賀 陽子
言い過ぎのピリオドすりぬけて落花    保利よし枝
花屑の鉄扉に付きしまま暮るる      堀口みゆき
図書室の窓少し開け若葉風        馬来まち子
・第70回サンシャイン句会 5月7日(金)当季雑詠5句(うち席題一句「日」)
口笛の流れくる道新樹立つ        安藤  靖
茜色に狭庭の紫蘭夕日差す        大山 賢太
青葉闇抜け海風を存分に         荻野 樹美
息吸いて生吐いて終朧かな        金栗トモ子
百日紅小野小町の齢かな         田畑ヒロ子
青天へ迷うことなき松の芯        芳賀 陽子
かつこうや九九の九の段くり返す     保利よし枝
少年のしやがむ緑陰土鳩鳴く       堀口みゆき
不思議なや女忌みたる栗の花       渡辺 正剛

◎今後の予定
毎月第1金曜日14時~17時。会場は藤沢市民活動推進センター2階会議室。市民活動推進センター|藤沢市 (city.fujisawa.kanagawa.jp)
湘南ブロック吟行会は11月の句会を吟行会に変更予定。なお、9月の一遍上人忌俳句大会(藤沢市俳句協会&教育委員会主催)は、コロナ禍のため応募句のみの開催、当日大会は中止。
問合せ先 堀口みゆき miyuhoriguchi@yahoo.co.jp
〔堀口みゆき 報〕

夏雲句会(インターネット句会) 
・3月
言うことを聞かぬ目刺を裏返す      江原  文
水が水押して跳ねたる芹の水       佐野典比古
フライパン裏返すたび春の音       町野 敦子
春愁や麒麟が首を持て余す        長谷川昭放
退屈な指の拭える春の塵         麻生  明
たんぽぽや抱かれたがりの膝小僧     なつはづき
埋め草のなほざりならず春灯       渡辺 順子
春めくや雑木雑草雑魚が好き       石川 夏山
啓蟄や いよいよ虫歯抜くべきか     佐々木重満
練り切りの紅は控目初桜         本田 詠遊
春夕焼け知らせる鐘の音と思う      桐山 芽ぐ
陽炎を行くたましひ羅針盤として     菅原 若水
鳥雲にクリムトの絵の金の渦       堀口みゆき
めじろ来る彼岸桜の蜜の味        奥村 純子
公園の場所取り白い春ショール      斉藤 祐子
こんこんと心をノックす春の雨      宮永 武彦
・4月 
春深し考古学者が石になる        菅原 若水
桜蘂ふるスカートの静電気        堀口みゆき
逃げ水の理想は高し又逃げる       長谷川昭放
春眠の渓へバンジージャンプかな     桐山 芽ぐ
月光がひるがへるとき辛夷咲く      佐野典比古
歩かねば眠つてしまふ蝶の昼       渡辺 順子
ナウマンゾウ眠る東京桜蕊降る      石川 夏山
孤島より往復はがき春の夢        江原  文
鶏頭蒔く子規の見た景覗きたく      佐々木重満
花屑を蹴って清少納言めく        麻生  明
春キャベツ夜明けのしずく跳ね返す    町野 敦子
八重桜バス待つ足の埋まりけり      奥村 純子
春風の仕切り直しや二回生        本田 詠遊
白い石楠花 神話時代の波の記憶よ    宮永 武彦

◎インターネット(夏雲システム)で行っています。4月からIT部の宮永武彦が担当しております。参加希望の方は、宮永までメールをお願いします。takehikom0410@gmail.com
〔宮永武彦 報〕

§ 神奈川県現代俳句協会主催 第37回横浜吟行会 §

2021年6月5日(土)、横浜市中区桜木町の橫浜健康福祉総合センターを句会場に吟行会を開催した。
吟行地は野毛山動物園と野毛山公園、野毛山商店街、桜木町周辺で、参加者は45名であった。
講話は、麻生明氏(横浜俳話会顧問)による「二つの造型論」であった。
句会は当日嘱目2句を出句し、出席者3句選により30位までを入賞とした。

1位 緑陰を飲むライオンの大欠伸    佐々木重満
2位 桜桃忌野毛の古びしジャズ喫茶   江原  文
3位 動物園昼寝の尻を見て歩く     加藤 房子

(以上、速報)

§ 第37回神奈川県現代俳句協会俳句大会 §

令和元年11月23日 於・かながわ県民センター
レポート・佐藤 久 作品記録・尾澤慧璃
 昨日から冷たい雨が続く中、第37回の大会が開催されました。暖房が入るのは12月からとの規定で、たいへん寒い中での大会となった。あとは参加者の熱気で埋めるしかありません。生憎の天候で参加者は95名と少な目でしたが、活気に溢れ内容も濃い充実した大会となりました。
 当日の席題は「実」と「紙」。例年一つは季語であることが多かったのですが、さてこの変化球の席題をどう受け止めて活かしたものか、各位が思案に沈みます。12時過ぎ、総合司会の渡辺和弘氏の口切り、鈴木和代副会長の開会宣言でいよいよ大会が始まる。大本尚実行委員長の挨拶の中で、事前投句の目標1500句に対し1594句の実績となった旨報告があり、会員全員で大会を盛り上げて頂いたことへの謝意がありました。また、尾崎竹詩会長のご挨拶に先立ち、尾崎会長の句が第56回現代俳句大会賞を受賞されたとのタイムリーで嬉しい報告もありました。これに対して尾崎会長はいつものユーモアで返し会場が和みます。会長からは神奈川県現代俳句協会という座を大切にしようとのお話を頂き、ラグビーのジェイミージョセフヘッドコーチの「俳句」と称した五行の文の紹介からバーナードショーの名言で締め、「俳句をやるから年をとらない」との言葉が印象的でした。
 続いて、ご来賓として千葉県現代俳句協会幹事長の徳吉洋二郎氏、東京都区現代俳句協会幹事長の山本敏倖氏、東京多摩地区現代俳句協会副会長の戸川晟氏、横浜俳話会会長の梶原美邦氏、川崎市俳句連合会会長の福原瑛子氏の各氏よりご挨拶を頂き、温かいご祝辞を頂戴した。
 本日の講演会の講師は俳文学者で神奈川現代俳句協会会員の川名大氏。演題は「名句で読み解く表現史ーナラトロジーの視点からー」というもの。ナラトロジーとは「物語論」と言われるもので、物語や語りの技術や構造について研究する学問である。講演では主に俳句における「作者」と作品上の「語り手」の関係性の観点で歴史的な名句を分析解釈するお話を頂いた。新しい視点で俳句の構造を読み解くことはたいへん興味深く、俳句実作においても示唆に富む内容でした。
 講演終了後、当日句の選句用紙が配られ、選句時間を兼ねた休憩となる。参加者互選で三句選。毎度のことながら百句近くの中から三句のみ選というのは中々たいへんである。2時頃より一句会が始まった。披講は鹿又英一氏、菅沼とき子氏、内藤ちよみ氏の三氏。いつもながらの会場に通る声で選が読み上げられる。終盤になるにつれ、点が拮抗する句が読み上げられると会場から小さなどよめきが上がる。さてさて、どの句が今日の最高点となるのだろう。採点係が集計をする間、芳賀陽子事務局長より新会員の紹介があった。今年度の新会員21名のうち7名の方が当日参加された。新会員7名が壇上に上がり、それぞれ力強く抱負を述べられた。続いて第39回現代俳句評論賞を受賞された武良竜彦氏の紹介があり、ご本人より受賞のご挨拶を頂いた。尾崎会長の大会賞、武良氏の評論賞と素晴らしい受賞が重なり、改めて神奈川県現代俳句協会の層の厚さを感じることとなった。続いて募集句の講評。森田緑郎特別顧問、尾崎竹詩会長、川村智香子顧問より講評を頂く。募集句全体として、昨年より俳句の幅が広がった印象とのお話もあり、その中で今後目指すべき俳句の方向性など示唆に富むお話を頂いた。当日句の講評は酒井弘司顧問、野木桃花参与、栗林浩参与、田畑ヒロ子副会長、川村研治副会長より頂いた。各氏とも三句に絞る難しさの中で視点を定めての選句。それぞれの読みの深さに感心するとともに、俳句というものの多様性、多面性を改めて感じることとなった。
続いて表彰に移り、田中悦子氏より事前投句の大会作品成績発表を頂いた。第1位の神奈川現代俳句協会賞には中岡昌太氏、第2位の神奈川県知事賞には衣川次郎氏。以下、第8位までの各賞の表彰を尾崎竹詩会長並びに各会代表のご来賓より頂いた。当日句会については、成績発表を長谷川昭放副実行委員長より、表彰は大本尚実行委員長より頂いた。第1位は事前投句でも第1位の中岡昌太氏。尾崎会長からは独占禁止法違反ではないかとのユーモアの言もあり会場が沸く。中岡昌太さんをはじめ上位入賞者には常連のベテランも多く、さすがと思う一方で来年は自分がとの思いを強くされた会員も多かったのではないだろうか。上位十10位までは表彰状と賞品を授与。以下、各順位賞・結社賞と多くの参加者が賞を得ることができた。拍手で受賞者を称え会場は和やかな熱気に包まれた。
最後に、川村研治副会長より閉会の言葉を頂き盛況のうちに大会はお開きとなった。実行委員の手際良い運営のお陰で予定通りに進行され、幹事全員で会場片付けを済ませた後、懇親会会場へ。懇親会も盛上がり参加者全員の協力で充実した大会となりました。

《募集句入賞作品》
神奈川県現代俳句協会賞
  死ぬまで戦後八月の咀嚼音    中岡 昌太
神奈川県知事賞
  眠るものみな眠らせて木の実降る 衣川 次郎
神奈川県議会議長賞
  草蜉蝣みんなどこかへ行く途中  小池 義人
神奈川県教育委員会教育長賞
  異論反論枝豆の殻積みあがる   かわにし雄策
神奈川新聞社賞
  蝌蚪の尾で繋がっている過疎の村 小林万年青
テレビ神奈川賞
  なめくじり試行錯誤の跡がある  川島由美子
横浜俳話会賞
  反骨のだれにもまけぬ唐辛子   岩城 庸子
川崎市俳句連合会賞
  過去よりも短かき未来日記買ふ  鈴木 幸生

《当日一句会》
 ―来賓作品―
  蓮の実飛ぶ秘めたる恋の速射砲  德吉洋二郎
  寒風を縫つて世に出る紙の舟   山本 敏倖
  実数はいつも少なめ柘榴爆ぜ   戸川  晟
  冬空へ悩みを破る紙ふぶき    梶原 美邦
  冬空に雲が絵を描く紙あげる   福原 瑛子
 ―入賞作品―
神奈川県現代俳句協会賞
  遺書いまだ白紙でありぬ冬銀河  中岡 昌太
横浜市長賞
  どの紙もひそとざわめく大試験  かわにし雄策
横浜市会議長賞
  ざくろの実叩けば夕日ちりぢりに 川名  大
横浜市教育委員会賞
  実印を作る雪女をやめる     なつはづき
テレビ神奈川賞
  列島は紙の方舟冬に入る     佐々木重満

§ 役員構成 § 〔令和3年3月10日現在【太字は新人事】〕

特別顧問:森田緑郎
名誉会長:𠮷田 功 (𠮷は土に口)
会  長:尾崎竹詩
 副会長:伊藤 眠・大本 尚・田中悦子・田畑ヒロ子・内藤ちよみ・渡辺和弘
(相談役:川村智香子)
事務局長:芳賀陽子
 同次長:岡田翠風
事務局付IT部長:石川夏山
(相談役:伊藤 眠)
総務部長:佐々木重満
 同副部長:岡田恵子・渡辺照子
(相談役:大本 尚)
事業部長:佐藤 久
 同副部長:藤方さくら・村上友美
(相談役:内藤ちよみ)
編集部長:杉 美春
 同副部長:なつはづき
(相談役:田中悦子)
経理部長:平田 薫
 同副部長:関根洋子・三上 泉
(相談役:芳賀陽子)
幹 事:青島哲夫・秋山貞彦・石鎚 優・伊藤 梢・稲葉喜子・植田いく子・宇佐見輝子・岡田典代・荻野樹美・尾澤慧璃(事業部)・加賀田せん翠・金栗トモ子・川名将義・桐山芽ぐ・斉藤すみれ(経理部)・佐野典比古(IT部)・菅沼とき子・塚田佳都子・山老成子・長谷川昭放・平佐和子・比留間加代・福田洽子・星 由江・町野敦子・三沢容一・宮永武彦(IT部)・望月英男(編集部)・山田ひかる・横川はっこう・吉野美和子・吉村元明・らふ亜沙弥・若林つる子・渡辺順子 
4ブロック(相談役:田畑ヒロ子・渡辺和弘)
横浜ブロック長:なつはづき
 副ブロック長:桐山芽ぐ 
川崎ブロック長:加賀田せん翠
 副ブロック長:町野敦子・山田ひかる
湘南ブロック長:堀口みゆき 
 副ブロック長:渡辺正剛・荻野樹美
西部ブロック長:長谷川昭放
 副ブロック長:菅沼とき子・加藤かほる・北村文江
監査役:中山妙子・麻生 明
顧 問:朝広純子・綾野南志・荻田礼子・川村研治・川村智香子・酒井弘司・佐々木英子・鈴木和代・瀬戸美代子・佃 悦夫・中岡昌太・西野洋司・藤田 宏
参 与:綾野道江・岩田 信・小関邦子・鹿又英一・川名 大・川辺幸一・木村和彦・栗林 浩・河野 薫・小町 圭・衣川次郎・田中亜美・つはこ江津・手塚玉泉・長島喜代子・野木桃花・日置正次・福原瑛子・松下カロ・三村凪彦・山田貴世・山元志津香・渡辺正剛
【伊藤 眠・報】