弘前城とりんごアートと岩木山

会長 後藤 岑生
事務局長 千葉 芳醇
事務局
郵便番号

030-0915

所在地 青森市小柳1-9-16
TEL 017-741-9296

【会報PDF】※最近の活動については下記をクリックして会報のPDFをご覧下さい。

青森県現代俳句協会会報第13号2021.6.7発行
青森県現代俳句協会会報第12号2020.12.8発行
青森県現代俳句協会会報第11号2020.6.12発行
青森県現代俳句協会会報第10号2019.12.13発行
青森県現代俳句協会会報第9号2019.6.18発行
青森県現代俳句協会会報第8号2018.12.3発行
青森県現代俳句協会会報第7号2018.9.14発行
青森県現代俳句協会会報第6号2018.6.15発行
青森県現代俳句年鑑2018年版2018.5.13発行B6版全75ページ表紙
青森県現代俳句協会会報第5号2017.12.8発行
青森県現代俳句協会会報第4号2017.9.22発行
青森県現代俳句協会会報第3号2017.6.12発行
青森県現代俳句協会会報第2号2016.12.1発行
青森県現代俳句協会会報第1号2016.9.10発行

2021年今後の大会等行事予定 2021/06/25更新

・第49回県懇話会十和田大会 6月30日
・第35回現代俳句東北大会 7月10日
・第58回現代俳句全国大会投句締切 7月31日
・第61回県下五所川原俳句大会 10月10日
・第58回現代俳句全国大会 10月30日
・秋の吟行互選俳句大会(未定) 10月下旬
・第41回弘前俳句大会 10月31日

【 行事記録 】 2021/6/25追加更新 詳細は会報をご覧ください

会報13号より

第14回青い森県民俳句大会

【兼題A】「草餅」
 小野 寿子選
天位 仏壇の草餅つまむ小さな手   佐藤 摩季
地位 草餅や野に溶けさうな昼の月  小林 五月
人位 子と作る草餅どれも餡を噴く  西村 セイ
秀逸 草餅の色の深みや母白寿    赤坂 雪洲
   草餅にゆるりと話はずみけり  比内 順子
   草餅や共白髪てふよき言葉   中谷 恭子
   草餅や施設の母に会えぬ日々  山口一茶子
   草餅を届け女の長話      佐々木寿子

 木村 秋湖選 
天位 村人に飢餓の口伝や草の餅   鈴木志美恵
地位 久に会ふはらから繋ぐ草の餅  吉田千嘉子
人位 草餅やまろく小さく母老いし  樋口 京子
秀逸 生きることまだ楽しくて草の餅 大澤 せい
   草餅やお国訛りの抜けぬ母   工藤 邦子
   ゆつくりと年をとりたや草の餅 井手上省子
   草餅や祖母の話を幾度でも   小林 とみ
   草餅や峠で別れそれつきり   藤田智恵子

 金田一一子選 
天位 後はだりしたる草餅予後の妻  草野 力丸
地位 草餅や売子の強き土地訛    西川 無行
人位 村人に飢餓の口伝や草の餅   鈴木志美恵
秀逸 草餅や合掌解かぬ野の仏    くどうひろこ
   吾が作る草餅にある裏表    豊川 君子
   草餅を食む老婆等の足湯かな  萬年 和子
   来し方の苦し香ばし草の餅   高森ましら
   草餅や上書きされる辞世の句  小出登志子

 田村 正義選 
天位 母心かたちにすれば草の餅   大川 恵子
地位 祖母の味母の形のよもぎ餅   南 美智子
人位 身に野辺の生気満しぬ草の餅  髙橋千夜湖
秀逸 生きることまだ楽しくて草の餅 大澤 せい
   草餅の女系遺伝子ふっくらと  千葉 芳醇
   仏の数生者の数の草の餅    竹鼻瑠璃男
   村人に飢餓の口伝や草の餅   鈴木志美恵
   草餅や共白髪てふよき言葉   中谷 恭子

 森下 睦子選
天位 草餅や共白髪てふよき言葉   中谷 恭子
地位 草餅の女系遺伝子ふっくらと  千葉 芳醇
人位 大釈迦の色濃く匂ふ草の餅   桜庭  恵
秀逸 草餅や合掌解かぬ野の仏    くどうひろこ
   ゆつくりと年をとりたや草の餅 井手上省子
   村人に飢餓の口伝や草の餅   鈴木志美恵
   寅さんも昭和も遠し草の餅   永倉 みつ
   草餅や里山どれも良き名もち  齊藤 君子

 渡邊 寂隆選
天位 皺深き祖母の掌の中草の餅   加藤健一郎
地位 真二つに分けて草餅子の笑顔  田村 芳陽
人位 まう一つ上目使ひに草の餅   木村 詩織
秀逸 鉤指の婆の手自在草の餅    田中 三桃
   藍染の祖母の前垂れ草の餅   後藤 瑞江
   草餅や丸の凹みに織部焼    雪田 樹理
   草餅につつみきれない妣のこゑ 山本こう女
   生きることまだ楽しくて草の餅 大澤 せい

【兼題B】「東風」
 大瀬 響史選 
天位 強東風や浜をはなれぬ深き皺   竹浪 克夫
地位 東風吹いて世間知らずが町を出る 大和 湖愛
人位 東風吹いて宇宙ステーション少しずれ 千葉 芳醇
秀逸 東風ふかば貼り紙鳴らす無人駅  長利 冬道
   強東風や沖より変る海の色    増田 信雄
   東風の浜少年ひとり倒立す    関  礼子
   桜東風狛犬鼻を膨らませ     笹原 郁子
   東風吹くや野馬の乳房ふくらみて 一戸  鈴

 草野 力丸選 
天位 強東風に動ぜぬ馬の太き脚    村木 謙二
地位 露天湯の首唄ひ出す東風の中   金田一一子
人位 荒東風や浜の丸太に手鉤傷    松宮 梗子
秀逸 桜東風電光板は明日も晴れ    蒲田 吟竜
   少年に密かな野望桜東風     大川 恵子
   東風吹かば痛風にはかにぶり返す 牧 ひろし
   強東風や津軽の飢饉史まざまざと 石田かつら
   強東風に目の潤みゐる岬馬    榊 せい子

 関  礼子選
天位 東風吹くや野馬の乳房ふくらみて 一戸  鈴
地位 強東風や寄す波だけの船だまり  木村あさ子
人位 朝東風や浜に魚市野菜市     永倉 みつ
秀逸 強東風や沖より変る海の色    増田 信雄
   朝東風にはねるネクタイ初出勤  松橋喜世美
   夕東風やちやぷりちやぷりと船溜 菊谷三鰺子
   東風に身を寄せ合ひ軋む漁船かな 髙橋千夜湖
   強東風や浦の磯舟軋ませて    萬年 和子

 松宮 梗子選
天位 朝東風や浜に魚市野菜市    永倉 みつ
地位 羽撃きて東風に躓く海鵜かな  草野 力丸
人位 桜東風に音のせてくる鼓笛隊  越後 則子
秀逸 船の名に福の字多し桜東風   吉田千嘉子
   東風に乗る幼子の声鈴のやう  田中 翠声
   夕東風やふかき路地まで潮匂ふ 稲場 暁子
   朝東風や白きベールの八甲田  山田のぶ子
   強東風や龍神堂の門扉開く   後藤 瑞江

 三ケ森青雲選
天位 強東風に目の潤みゐる岬馬    榊 せい子
地位 東風吹くや地に廣げたる測量図  山本もとい
人位 羽撃きて東風に躓く海鵜かな   草野 力丸
秀逸 強東風や廻りぱなしの風力車   明才地禮子
   朝東風に耳を撫でられ出勤す   澁田 紀子
   陶窯の煙連れ立つ桜東風     白戸 星央
   東風吹くや旅に買ひたる古城の絵 豊川 君子
   桜東風に音のせてくる鼓笛隊   越後 則子

 山谷 文子選
天位 東風吹いて津軽の大地動き初む 中島 五郎
地位 陶窯の煙連れ立つ桜東風    白戸 星央
人位 庭石の個々に相あり桜東風   斎藤ひでを
秀逸 船の名に福の字多し桜東風   吉田千嘉子
   真新し横断歩道東風渡る    川村 英幸
   強東風に動ぜぬ馬の太き脚   村木 謙二
   東風吹くや修復中の城の堀   今   椿
   梅東風を呼ぶ太宰府よ道真よ  丹野 慶子

【兼題C】「春季雑詠」
 後藤 岑生選 
天位 花筏夜には宇宙へ流れつき   六   花
地位 風死して鉈彫の雉とぶ構へ   金田一一子
人位 母の手の紅絹の裂織あたたかし 佃  正子
秀逸 混沌の世に確と生き種を蒔く  大川 恵子
   清明や馬と光食む尻屋崎    赤坂 雪洲
   漣に雲の切れ端水温む     今   椿
   上野に見しさくらよ集団就職し 小林 とみ
   おぼろ夜や孤独の重さ抱き眠る 松宮 梗子

 坂本 幽弦選
天位 風船の上る重さのありにけり 丹野 慶子
地位 花守の動かざる目や雲流る  中谷 恭子
人位 混沌の世に確と生き種を蒔く 大川 恵子
秀逸 石段に白墨のあと春の昼   亀田 祐子
   野仏に軽く一礼わらび摘む  永倉 みつ
   入学児著き歩道を手を引かれ 千葉すみれ
   都忘れ菓子缶の骨淡し    木村 詩織
   漣に雲の切れ端水温む    今   椿

 高森ましら選
天位 風船の上る重さのありにけり  丹野 慶子
地位 春の水何かを掬ひあげてゆく  畠山 容子
人位 引き返す力まだあり春の涛   蒲田 幸子
秀逸 都忘れ菓子缶の骨淡し     木村 詩織
   看護師のささやいて消す春灯  松橋喜世美
   竿売りの声遠ざかる日永かな  村上  楓
   たんぽぽや巣箱のやうな靴置場 敦賀 恵子
   花吹雪消毒液のすぐ乾く    小向 萩月

 敦賀 恵子選
天位 花ぐもり大工片目で狂ひ見る  斎藤ひでを
地位 親よりも大き子の靴山笑ふ   小林 五月
人位 せんべいの耳かみしめる啄木忌 中村 洋子
秀逸 八十の端た大事に春を待つ   市川 明子
   漣に雲の切れ端水温む     今   椿
   風船の上る重さのありにけり  丹野 慶子
   ささくれし万年筆や昭和の日  田中 三桃
   自転車を出してみたとて春の雨 木村  匡

 中村しおん選
天位 絶壁に声落としゆく巣立鳥    畑中とほる
地位 風船の上る重さのありにけり   丹野 慶子
人位 陰雪の礫石ひとつ噛みゐたり   郡川 宏一
秀逸 混沌の世に確と生き種を蒔く   大川 恵子
   山吹の色を希望と思う朝     川村 英幸
   たんぽぽや巣箱のやうな靴置場  敦賀 恵子
   案の定負けて帰るや恋の猫    猪股 敬子
   のどけしや始業のチャイム畑まで 寺岡 洋子

 吉田千嘉子選
天位 作業着の乾ききつたる春の泥    木村あさ子
地位 昼深し牛の水場に野梅の香     鈴木志美恵
人位 混沌の世に確と生き種を蒔く    大川 恵子
秀逸 ふらここの未来と過去をゆききして 大瀬 響史
   聞き上手話上手の花筵       田村 芳陽
   竿売りの声遠ざかる日永かな    村上  楓
   せんべいの耳かみしめる啄木忌   中村 洋子
   花冷の眠りの浅き夜明けかな    越後 則子

 

会報12号より

◇令和2年度青森県俳句懇話会十和田紙上大会

結果を各選者の天位・地位・人位について会員のみをご紹介します。
【総合順位】⑫山谷文子
兼題一位(青森県現代俳句協会長賞)草野力丸
【兼題】A「夏草」
坂本幽弦選
 地位 寝転べば背中を押せり夏の草  桜田花音
吉田千嘉子選
 人位 夏草や鎮め切れざる蝦夷の血  加藤健一郎
【兼題】B夏季雑詠
田村正義選
 人位 波裏は北斎の青夏怒涛     南美智子
対馬迪女選
 人位 鉛筆を鋭く削る修司の忌    後藤瑞江
日野口晃選
 天位 海を見て眼涼しき夜なりけり  山谷文子

◇東北地区現代俳句協会連合会総会及び第34回現代俳句東北大会

連合会の役員会は通信会議とし、俳句大会は紙上大会に切り替えて実施しました。

現代俳句協会長賞
 瓦礫まだ声出してゐる熱帯夜   石巻市 菊池修市
東北地区現代俳句協会連合会長賞
 象あるくたび炎昼を窪ませる   秋田市 小林万年青
岩手県現代俳句協会長賞
 とんがつてゐるから崩すかき氷  十和田市 中村しおん
宮城県現代俳句協会長賞
 沖縄忌海は一枚の置手紙     青森市 後藤岑生
福島県現代俳句協会長賞
 揚花火肩まで空が落ちてくる   青森市 宇内久子
山形県現代俳句協会長賞
 兜太来るかも津軽林檎の花ざかり 滝沢市 小菅白藤
秋田県現代俳句協会長賞
 百文のみちのくの山滴れり    盛岡市 名久井清流
青森県現代俳句協会長賞
 草矢うつ空深かった少年期    能代市 武藤鉦二
※来年の大会は、令和3年9月25日(土)に岩手県盛岡市の「エスポワールいわて」で開催することに決定しています。

◇第60回記念五所川原市文化祭県下俳句大会
日時 令和2年10月11日(日)
場所 五所川原市中央公民館
【総合順位】①草野力丸、②畑中とほる、③稲場暁子、④五十嵐かつ、⑤秋野かをり、⑥布施協一、⑦日野口晃、⑧佐藤いく子、⑨黒田長子、⑩吉田千嘉子、⑪木村秋湖、⑫葛西秋遊子、⑬大瀬響史、⑭鈴木とまと、⑮蒲田吟竜

・兼題賞:草野力丸(青森県現代俳句協会長賞)
・席題賞:草野力丸
・記念賞:川村英幸

兼題A 当季雑詠
小野寿子選
 推薦 笑ふこと忘れし母や赤のまま   油川月萌
蒲田吟竜選
 推薦 雲かわり風かわりつつ九月かな  明才地禮子
三橋浩二選
 推薦 西瓜食む西瓜の味する奥津軽   後藤岑生
    案山子には爺のおさがり農の顔  成田みどり
    ぎゅうぎゅうに秋夕焼詰め五能線 葛西秋遊子
高森ましら選
 推薦 山坂はいつも幼年終戦日     松宮梗子
    山に向かつて男根萎えず稲の花  橘川まもる
竹鼻瑠璃男選
 推薦 紫陽花の満つれど球になりきれず 清水山楂子
兼題B 当季雑詠
浜田しげる選
 推薦 慎ましく暮らし色なき風に立つ  油川月萌
日野口晃選
 推薦 人の世のひんやりとして石榴の実 成田みどり
    縄文の鼓動を槌に胡桃割る    葛西秋遊子
南美智子選
 推薦 かなかなや地に還りゆく登り窯  加藤健一郎
席題「新松子」
坂本幽弦選
 地位 守衛室の敬礼に礼新松子     竹鼻瑠璃男
 秀逸 保護猫の逆立つうぶ毛新松子   佐藤摩季
石﨑志亥選
 天位 よちよちの何でも不思議新松子  森下睦子
 地位 初孫のふぐり大きく新松子    大瀬響史
 秀逸 妻の掌にほのかに満ちる新松子  後藤岑生
    少年の握る拳や新松子      南美智子
    砂浜の小さき靴跡新松子     佐藤いく子
中村しおん選
 天位 初孫のふぐり大きく新松子    大瀬響史
 秀逸 体操の号令響き新松子      鈴木とまと
対馬迪女選
 天位 十二湖の秘色いよいよ新松子   葛西秋遊子
席題「水」(詠み込み)
大瀬響史選
 地位 月低く水の破片を掴みけり    坂本吟遊
 秀逸 湧き水の柄杓の揺るる月今宵   佐藤いく子
    宇曽利湖の水子地蔵も風の色   千葉芳醇
布施協一選
 人位 手のひらの水ごと切りし新豆腐  中村しおん
畠山容子選
 秀逸 たつぷりと水の匂ひの茸山    成田みどり
    湧き水の柄杓の揺るる月今宵   佐藤いく子
    豊の秋太陽系に水の星      大瀬響史
    月低く水の破片を掴みけり    坂本吟遊
吉田千嘉子選
 地位 新米や研ぎ水母の乳より濃し   橘川まもる
 秀逸 たつぷりと水の匂ひの茸山    成田みどり
    手のひらの水ごと切りし新豆腐  中村しおん
    白黒の水引ゆらす素風かな    坂本幽弦
席題「雁」
草野力丸選
 秀逸 雁の列遺伝子のまま飛ぶ形    千葉芳醇
    初雁や頬骨高き岩木山      松宮梗子
後藤岑生選
 天位 惚れ惚れす声よき坊主雁渡る   鈴木とまと
 人位 雁の列遺伝子のまま飛ぶ形    千葉芳醇
 秀逸 白神の空を従へ雁渡る      葛西秋遊子
    初雁や逝きし師の影声ひとつ   南美智子
松宮梗子選
 天位 海鳴りははがねの硬さ雁渡る   後藤岑生
 秀逸 雁眺め破顔となりぬ祖父ひとり  坂本吟遊
木村秋湖選
 秀逸 残照の白神の峰雁渡る      森下睦子

◇第11回秋の吟行互選俳句大会 令和2年11月17日
名月を連れて弧を描く五能線   桜田花音
晩秋や阿修羅の流れ岩を蹴り   南美智子
をなもみを付けて寄り来る崎の馬 山谷文子
どんぐりの寂しい実から落ち始む 成田みどり
羊水の胎児も遊ぶ花野かな    稲部天津子
毬栗の大笑ひして落ちにけり   鈴木とまと
天空を手玉にとりて芋の露    明才地禮子
神の留守十三へ十三へと川急ぐ  松宮梗子
赤大根中は真白な不満足     千葉芳醇
小春日の船の汽笛の音太し    小田桐妙女

会報11号より

◇令和2年度青森県現代俳句協会総会
 令和2年5月16日(土) 青森市文化会館で総会を開催する予定でしたが、議案を全会員に郵送し、5月16日付で書面表決を受け、これを総会といたしました。

◇2020年版青森県現代俳句年鑑賞
 今回は3回目となります。年鑑には会員の作品76編が掲載されていますが、本賞の対象となった作品は、顧問、会長、副会長、事務局長、既受賞者を除く66編となりました。
 選考委員は顧問が務めることとなっており、第一次選考では2人以上の委員の推薦のあった12編が第二次選考の候補作に上がりました。
 第二次選考の結果は次のとおりになりました。
第1席
「息白し」弘前市 桜田花音
「秋落暉」八戸市 山谷文子
第3席
「枕時計」五所川原市 松宮梗子
第4席
「夏の蝶」青森市 関 礼子
第5席
「生きて」五所川原市 森下睦子

◇第13回青い森県民俳句大会
 本大会の作品募集中に新型コロナウイルス対策が必要になり、会場を使用しての開催が困難となったことから、兼題だけでの大会に切り替えることになりました。

大会の結果は次のとおりです。
知事賞 森下睦子(五所川原市)
県議会議長賞 金田一一子(大間町)
青森市長賞 雪田重樹(青森市)
青森市議会議長賞 西村セイ(八戸市)
東奥日報社長賞 赤坂雪洲(青森市)
陸奥新報社長賞 清野さくら(青森市)
デーリー東北新聞社長賞 敦賀恵子(青森市)、澁田紀子(青森市)、桜庭恵(弘前市)、竹浪克夫(弘前市)、浜田しげる(青森市)、川村英幸(青森市)、小出登志子(青森市)、市川明子(青森市)、竹浪幸子(青森市)
兼題A賞 金田一一子・兼題B賞 桜庭恵

高点句
【兼題A】
さへづりの野に来て牛につき当たる  金田一一子
甲田嶺の膨るる音や木の芽雨  竹浪幸子
夫の忌の椅子のくぼみや暖かし  西村セイ
やはらかき陽射しも包み雛納め  浜田しげる
裸婦像の胸に融けゆく牡丹雪  清野さくら
傘寿への確かな一歩青き踏む  澁田紀子
幼子のふはふは言葉水温む  森下睦子

【兼題B】
ででつぽうぽう種井の水の膨らめり  桜庭 恵
傘立ての小さき名札木の芽雨  赤坂雪洲
春の野に全身笑みのあんよかな  森下睦子
野球部のダッシュ百回芝青む  中村しおん
陽炎の電車浮き立つ力かな  中堤福助
牛鳴けば山羊の応ふる日永かな  大川恵子

【兼題A】
木村秋湖 選
つなぐ手をつなぎ直して青き踏む  福士信之

小野寿子 選
コロナ禍をただよろよろと四月かな  石﨑志亥

敦賀恵子・田村正義 選
空に屈み雲を掻き出す潮干狩  川村英幸

西川無行 選
甲田嶺の膨るる音や木の芽雨  竹浪幸子

金田一一子 選
問診に戸惑ふ脳波四月尽  草野力丸

高森ましら 選
いまひとつ度胸の足りぬ恋の猫  木村あさ子

後藤岑生 選
裸婦像の胸に融けゆく牡丹雪  清野さくら

中村しおん 選
さへづりの野に来て牛につき当たる  金田一一子

【兼題B】
三ケ森青雲・坂本幽弦 選
ででつぽうぽう種井の水の膨らめり  桜庭 恵

草野力丸 選
陽炎の電車浮き立つ力かな  中堤福助

吉田千嘉子・関 礼子 選
野球部のダッシュ百回芝青む  中村しおん

渡邊寂隆 選
飽食の掌に昔あり蓬餅  市川明子

大瀬響史 選
卵かけごはんが好きでつくしんぼ  川村英幸

松宮梗子 選
不登校の子と語りあふ春の草  竹浪克夫

山谷文子 選
傘立ての小さき名札木の芽雨  赤坂雪洲

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第47回青森県俳句懇話会十和田大会
標記大会が7月28日(日)富士屋グランドホールで午前時から開催された。当大会は平成10年から本協会が後援したことから青森県現代俳句協会賞が設けられています。その概要を本会員を中心にご紹介します。
当大会への投句者は135名で、当日参加者94名でした。
宿題はA夏季雑詠とB夏季雑詠の二題でした。その結果を各選者の天位・地位・人位について会員のみをご紹介します。
【兼題】
「A夏季雑詠」
泉風信子選
地位 フェリーより車吐かれて雲の峰  稲部天津子
人位 吊革の二の腕まぶし更衣  佐藤郁子
木附沢麦青選
天位 曝書してまた終活の遠ざかる  泉風信子
地位 フェリーより車吐かれて雲の峰  稲部天津子
高橋千惠選
人位 国道のま白き破線夏燕  後藤瑞江
敦賀恵子選
天位 僕は僕を信じてゐたよかたつむり  森下睦子
地位 緋鯉跳ね志功の画布に乗りゐたり  田村正義
人位 草笛をひとつ鳴らして老いにけり  坂本幽弦
能登谷明子選
地位 昆布干す祖父のにおいの古番家  後藤岑生
「B夏季雑詠」
対馬迪女選
地位 浜小屋の薪は流木やませ吹く  森下睦子
【席題】「日焼」草野力丸選
地位 日焼して飛び出しそうな仁王の目  後藤岑生

◇東北地区現代俳句協会連合会総会及び第33回現代俳句東北大会
結果は本県会員のみ紹介。
◎兼題
※髙野ムツオ選
入選 陽炎が故郷の話消したがる  泉風信子
※大会入賞作品
佳作 反抗期らしく崩しぬかき氷  泉風信子
   灯の消えし帰り佞武多に闇が棲む  後藤岑生
   原爆忌寝返りできぬ石ごろごろ  齊藤泥雪

◇第37回県下深浦俳句大会
日時 令和元年9月29日(土)
場所 深浦町役場文化ホール
当大会は本協会が本年も後援しており、協会員も多数参加しております。
結果については、協会員と協会長賞のみをお知らせします。
【兼題】A夏季雑詠
石﨑志亥選
特選 先頭の思考危ふし蟻の列  南美智子
B夏季雑詠
牧ひろし選
特選 大夕焼海もろとも沈みけり  後藤岑生
布施協一選
特選 絵手紙の蟹の鋏のはみ出して  泉風信子
佐藤いく子選
特選 廃船に龍の太文字草茂る  森下睦子
高橋千惠選
特選 風吹けば魚の跳ねる夏暖簾  鈴木とまと

◇第10回秋の吟行互選俳句大会 
日時 令和元年10月27日(日)
場所 青森県物産館アスパム
今年は名の参加者で恒例の大会を開催しました。当日は珍しいことに青森湾に海上自衛隊の護衛艦が入港していて、それを句材にした属
目吟が多かったようです。約2時間で青森駅からアスパムまでの肌寒い市街地を散策しての吟行でした。
陸奥湾は我の寝棺よ秋の潮  後藤岑生
行く秋や風を透かして風信子  田中三桃
護衛艦も波も鈍色秋深し  南美智子
半島を三つに揃へて水澄めり  中村しおん
護衛艦直線が好き秋の海  千葉芳醇
汽笛まで紫紺の響く秋の湾  藤田智恵子
護衛艦の吐き出す煙天高し  油川月萌
秋の雲海に捨てたき負の記憶  成田みどり
海晩秋海自の艦艇どつしりと  橘川まもる
ゆり鷗赤い絆の風にのり  三嶋大久

◇第59回五所川原市文化祭県下俳句大会
日時 平成30年10月14日(日)
場所 五所川原市中央公民館
結果を協会員についてご紹介します。
【兼題】A当季雑詠
小野寿子選
 いつよりの空家ぞ門のこぼれ萩  関礼子
蒲田吟竜選
 献血に日焼球児の腕並ぶ  阿保子星
齊藤泥雪選
 黒猫の他には逢はず月見草  松宮梗子
高橋千恵選
 めはじきや母にもんぺの戦時あり  泉風信子
 献血に日焼球児の腕並ぶ  阿保子星
高森ましら選
 秋の駒飴玉が見える水平線  坂本弦幽
竹鼻瑠璃男選
 母の座に招き入れたる盆の月  成田みどり
 善人を演じてゐたるきりぎりす  中村しおん
 流木は海の亡骸霧が湧く  後藤岑生
西川無行選
 敗戦忌遠のくことの無い記憶  阿保子星
能登谷明子選
 噴水の隙間残して暮れゆけり  川村英幸
 おかはりの「おい」と呼ばれてとろろ汁  松宮梗子
畑中とほる選
 曼珠沙華石灯籠にマリア像  大瀬響史
 海鳥の岩陰に寄る残暑かな  佐藤いく子
浜田しげる選
 敗戦忌遠のくことの無い記憶  阿保子星
 一徹の父の存念唐辛子  土田紫翠
南美智子選
 天高しくよくよせぬがわが身上  関礼子
吉田紅一選
 舞橋の橋脚長し晩夏光  佐々木朴花
【席題】「器」
吉田千嘉子選
天位 林檎まっ赤器大きな師の逝けり  中村しおん
坂本幽弦選
地位 月光や掌ほどの吾が器  成田みどり
敦賀恵子選
地位 地球てふ器に生きて小鳥来る  森下睦子
福士光生選
地位 月光や掌ほどの吾が器  成田みどり
人位 地球てふ器に生きて小鳥来る  森下睦子
【席題】「柿」
築舘秋水選
地位 子沢山の軒に大樹の柿熟れて 田中三桃
草野力丸選
地位 延命治療いらぬと書いて柿を剥く  松宮梗子
席題「秋の声」大瀬響史選
地位 コンパスの基軸の孤独秋の声  竹鼻瑠璃男
人位 髪ゴムをほどく週末秋の声  佐々木朴花
松宮梗子選
地位 秋声や受け入れ難しと言ふ弔句  葛西秋遊子
木村秋湖選
人位 布屋町錦町から秋の声  鳴海顔回

◇青森県総会・第十二回青い森県民俳句大会


泉風信子会長と2019年青森県現代俳句年鑑賞の成田みどり氏
日時:令和元年5月18日
会 場:リンクステーションホール青森(青森市文化会館)
 10時30分から元年度総会を開会。全議案が原案通り承認された。その後、昨年度から創設された「2019年版青森県現代俳句年鑑賞」の授賞式を行い、受賞者成田みどり氏に賞状とトロフィーが授与された。また同会場で12時から俳句大会が行われた。投句者は168名で当日参加者は101名と盛会だった。

 兼題高点句

もつれ合ふ野火を宥めて男衆  一戸  鈴

目借時乳房咥へしままのやや  後藤 瑞江

白髪にダイヤのピアス桜どき  森下 睦子

 席題優秀句

片蔭に素直になれる椅子を置く 泉 風信子

片蔭を老人静かに歩み去る   関  礼子

新会長が決まりました

2019年9月29日に泉会長が急逝されたことから、12月8日(日)本協会規約第条に基づき、役員会を開催し、新会長の選出を審議しました。
その結果、新会長に後藤岑生氏を全員一致で決定しましたのでお知らせします。

(千葉芳醇)お