会長/川崎益太郎
事務局長/川崎千鶴子
事務局所在地/〒730-0002広島市中区白島中町12-15 TEL082-222-1323
【 地区の紹介 】
当協会は、平成3年に設立された。大きく広島市を中心とする西部地区、福山市を中心とする東部地区、呉市を中心とする南部地区、三次市を中心とする県北地区の4つに分かれており、一同に会するのが困難な状況にある。そんな中、春の定期大会・俳句大会、ヒロシマ平和祈念俳句大会、秋の勉強会を柱として活動している。
特にヒロシマ平和祈念俳句大会は、当協会のメイン行事である。今後とも平和を祈念しつつ輪を広げていきたい。
他に、中国地区俳句大会が中国5県の持ち回りで毎年開催されている。
当協会の会員数は71名(平成30年1月31日現在)。
【 行事 】(2024年10月3日追加更新)
第33回ヒロシマ平和祈念俳句大会結果
広島県知事賞
被爆樹の木陰にたたむ白日傘 石原孝人
広島市長賞
心音を聞く黙祷や原爆忌 川崎果連
広島市教育委員会賞
万の影ゆらぐ水面を黒揚羽 三宅忠昭
現代俳句協会賞
広島をヒロシマにした夏の朝 白水溟舟
広島県現代俳句協会賞
そっと出す被爆手帳のセピア 色泉憲子
広島県現代俳句協会賞
散る桜棺に原爆手帳載せ 野村邦子
広島県現代俳句協会賞
手を合わすための手であれ原爆忌 稲熊明美
中国新聞社賞
八月をゆがめて赤いガラス玉 大西政司
忘れざることが供養や原爆忌 林 すみ
広島城石ころもなお遺品 渡辺をさむ
佳作賞
包帯で包む思春期原爆忌 山本則男
語り部の皺の数だけ広島忌 吉浦百合子
物言はぬ遺品の語る原爆忌 美濃部紘三
特別選者賞
サピエンス乳母日傘で絶滅へ 藤井悠平
ただひとつ銀河に原爆ドームあり 島田章平
そっと出す被爆手帳のセピア 色泉憲子
「にんげんっていいな」歌へ子らや原爆忌 安田耀月
髪も爪もまだ伸びている原爆忌 小林和子
校門を入れば慰霊碑ヒロシマ忌 神根 信
あの朝は盥に西瓜浮きしまま 神根 信
青空とふつうのひとひ夾竹桃 中川房子
広島の広電に乗り広島忌 岡本順子
ほんとうの抑止力とは 花とペン 嶌 なほ
死語となれドーム、ヒバクシャ、原爆忌 島田章平
戦争にいっていない僕の八月 大西 政司
ゆつくりと開くこの手にさくら貝 折田 耕四郎
兄あねの語る父終戦日 尾辻 のぶほ
戦火絶えぬ地球へ水打ちにけり 小林 和子
忘れざることが供養や原爆忌 林 すみ
第30回ヒロシマ平和祈念俳句大会
本年も下記により、広く平和を祈念する作品を募集いたします。投句者全員による互選、および特別選者による特選の発表のほか、出席者による当日俳句会もあります。多くの皆様のご投句と大会へのご出席をお待ちいたしております。
投句募集
ご案内PDF 投句用紙PDF
募集要項:未発表作品2句1組1,000円(何組でも可)・所定の投句用紙(コピー、原稿用紙も可)
特別選者:(五十音順)安西篤、池田澄子、植垣規雄、宇多喜代子、川崎益太郎、木村ゆきこ、國定義明、高野ムツオ、月森遊子、寺井谷子、中村和弘、夏井いつき、野田哲夫、花房八重子、久行保徳、松岡耕作、宮坂静生、和田照海
投句締切:5月8日(土)
投句先:〒730-0002 広島市中区白島中町12-15 川崎千鶴子方(☎082-222-1323)
俳句大会
とき:2021年7月17日(土) 午前10時~
ところ:広島市中区民文化センター(広島市中区加古町4-17 ☎082-244-8000)
顕彰:大会賞(現代俳句協会長賞)・広島県知事賞ほか
主催:広島県現代俳句協会
後援:現代俳句協会・広島県・広島市・広島市教育委員会・中国新聞社
第29回ヒロシマ平和祈念俳句大会
第29回ヒロシマ平和祈念俳句大会は、令和2年7月18日、広島市の中区民文化センター開催予定で開催予定でしたが、新型コロナ感染防止の観点から紙上大会に変更されて開催されました。投句者、投句数はほぼ昨年と同じですが、中学生の投句が多く寄せられました。入賞者、講評は、作品集に記載されています。
【一般の部】
広島県知事賞
影踏みの影が足りない爆心地 福岡県 山本則男
広島市長賞
懐に原爆手帳牡蠣を割る 山口県 田中賢治
広島市教育員会賞
どこかしら軋む八月の階段 大阪府 藤田康子
現代俳句協会長賞
祈る手の皺深深と広島忌 山口県 吉浦百合子
広島県現代俳句協会長賞
噴水の水が棒立ち黙の刻 鳥取県 渡辺をさむ
中国新聞社賞
主語のない慰霊の碑文蟬しぐれ 島根県 小川蝸歩
【小中学生の部】
中学生最優秀賞
平和の音被爆ピアノの弾き語る 2年生 津田ほのか
中学生最優秀賞
アオギリが生きる勇気を与えたよ 2年生 田川瑠那
小学生最優秀賞
ふさふさの巣にふさふさのつばめの子 2年生 佐々木史佳
第28回ヒロシマ平和祈念俳句大会
第28回ヒロシマ平和祈念俳句大会が令和元年7月20日、広島市の中区民文化センターで開催された。投句者、投句数とも昨年より若干減少したが、平和を希求した金子兜太師を偲ぶ句も散見されるなど、平和を危惧する作品も多く見られた。
出席者は、台風が接近する中、県外者四名を含め、二十三名の出席者を得て、積極的な意見交換がなされ有意義な大会になった。
広島県知事賞
広島忌象がたっぷり水を呑む 山口県 石田久美子
広島市長賞
生き延びて今百歳の藍浴衣 岡山県 黒瀬 琢葉
広島市教育員会賞
夏帽子ふわりあの子が戻り来る 宮崎県 桑原 淑子
現代俳句協会長賞
影に子を入れて黙祷蟬しぐれ 岡山県 三宅 忠昭
広島県現代俳句協会長賞
八月や手紙となって父帰る 沖縄県 宮里 晄
中国新聞社賞
にんげんをかえせかえせと蝉時雨 香川県 島田 章平
中学生最優秀賞
子供から未来が消えた八月の朝 2年生 岩倉 瑞姫
小学生最優秀賞
春風にふわっと一ミリ浮いちゃった 2年生 佐々木春佳
当日句上位入選句
老僧もかっては兵士水を打つ 広島県 竹内 睦枝
(川崎千鶴子)