小川双々子『異韻稿』現代俳句の100冊[29]

人類の歩むさみしさつちふるを 月蝕のあたま翳りて男立つ 鷹の天かの防人は射られたる 農夫口あけて花火の傘下にゐる 葱すべて折れたり何を全うせし 石もて打て穴惑ひ水渡れるを 稲刈りに風がとろりとやってきて たとへば梅咲く黙 […]

幡谷東吾『即離集』現代俳句の100冊[18]

縣境の一水を経て風青し ピノキオがひとり起き出す砂日傘 ひとごゑの霧にむすばれむとするいたはり 白菊の白の黄菊の黄の寂寞 鈴懸の鈴のこんなに青い土曜日 新聞紙(かみ)の香のぬくきをさしぬ固き戸に 転轍手英霊(たま)かへる […]

金子兜太『猪羊集』現代俳句の100冊[10]

遊牧のごとし十二輛編成列車 霧の村石を投(ほ)うらば父母散らん 木曾のなあ木曾の炭馬並び糞(ま)る 墓地も焼跡蟬肉片のごと木木に 銀行員等朝より蛍光す烏賊のごとく 夜の航武器のごとくにバナナを持ち 果樹園がシヤツ一枚の俺 […]

『渡邊白泉の100句を読む―俳句と生涯』川名 大

戦争が廊下の奥に立ってゐた 渡邊白泉 …一般的に「戦争が廊下の奥に立つてゐた」と表記されるが、自筆(影印本)の『白泉句集』では「戦争が廊下の奥に立ってゐた」と表記されている。…(あとがき) 多彩な表現様式への挑戦 白泉の […]

俳句通信添削教室・半年払い1万5千円

詳しくはこちらをご覧下さい。 ◇添削は、半年払い15,000円で、一か月6句まで、半年間継続で、36句出せます。 ただし、月5句以下しか出せなくても、翌月には繰り越せません。 途中退会の場合でも返金はありません。 ◇添削 […]

俳句通信添削教室・一回払い3千円

詳しくはこちらをご覧下さい。 ◇添削は、3,000円で、月に6句までです。 ◇添削ご希望の句は、A4判の紙1枚に、「通信添削希望」とお書きになり、作品と共に、氏名・ご住所・お電話番号を必ずご記入ください。 84円切手を貼 […]

津根元潮『時中』(自筆サイン落款入)現代俳句の100冊[43]

海にきて山をみている冬のくれ 火の国の孔雀の舌に雪がふる 頷けば心底おもき男の冬 夜だけが好きで死ぬ夜のきりぎりす 月の梅 人近づけばひかりだす 絵本の妖怪が遁げて月がいっそう繊くなった 翔ぶ前のちからでひかる春の鳥 潮 […]