堀田季何『人類の午後』(自筆サイン入り)

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堀田季何『人類の午後』  (gh-b-30)

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堀田季何第四詩歌集

令和3年度芸術選奨新人賞受賞作品(令和4年3月9日文化庁発表)

リアリティとは、
「ナチは私たち自身のやうに人閒である」
といふことだ。(ハンナ・アーレント)
   一九三八年一一月九日深夜
 
水 晶 の 夜 映 寫 機 は 碎 け た か
に始まる352 句をスクロールせよ!
〔正字・正仮名遣ひ使用〕
 

息白く唄ふガス室までの距離
法案可決蝿追つてゐるあひだ
月にあり吾にもあるや蒼き翳
エレベーター昇る眞中に蝶浮ける
人閒を乗り繼いでゆく神の旅
一頭の象一頭の蝶を突く

 

しなやかに定型と親和し
たをやかに思想を突き拔ける
光の束としての俳句群
〔第三作品集『星貌』と齊しく開板〕
 
枝折「晝想夜夢」宇多喜代子 高野ムツオ 恩田侑布子

【朝日新聞俳句時評「受難者の横顔」角谷昌子】
俳人や評論家を対象とした「俳壇」誌十二月号の今年を総括する年末アンケートで、堀田季何(きか)の詩歌集『人類の午後』(邑書林)が多くの支持を得た。
《世界貿易センター跡や雪間とも》
《風よりもひかり瓦礫(がれき)も鍋も血も》
《猫転がり人寝転がる原爆忌》

【今年の句集3冊「生命見つめる想像力」回顧2021 神野紗希】
『うつろふ』 奥坂まや著(ふらんす堂・3080円)
『人類の午後』 堀田季何著(邑書林・2200円)
『文事』 岩岡中正著(朔出版・2200円)

 
 
堀田季何 ほった きか
 
「吟遊」「澤」各同人を経て、「楽園」主宰、現代俳句協会幹事。
俳句により、芝不器男俳句新人賞齋藤愼爾奨励賞、澤新人賞、
短歌により、日本歌人クラブ東京ブロック優良歌集賞、石川啄木賞、中部短歌会新人賞。
単著に句集『亞剌比亞』、『星貌』 、歌集『惑亂』、
共著に『新興俳句アンソロジー』等、
訳書に岡井隆歌集『伊太利亜』。
多言語多形式で創作。
 

発行所邑書林
四六版 並製カバー装 152ページ
装釘……寺井恵司

【販売価格】2,200(送料込み)

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