高橋比呂子『風果』

「風果」とは、造語である。 〈果〉には、事柄が、進んでしまった後に生じる成果(果実)、はてる、などの意がある。 これまで旅をして、感じた風土など、吹かれたその刻々の風との合成語として拙句集の名とした。 作者プロフィール […]

宮本佳世乃 第二句集『三〇一号室』

三〇一号室の住人は、俳人である。存在の「さみしさ」の根っこをさぐるように俳句と向き合い、おだやかな抒情の世界を展開する。 2017年現代俳句新人賞を受賞した俳人宮本佳世乃は、「炎環」同人で、同人誌「オルガン」のメンバーと […]

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岡田由季 第二句集『中くらゐの町』

  ◆第二句集 水鳥に会ふときいつも同じ靴 三十代までに十数回の転居をしましたが、 気が付くと、今の住居での暮らしが十九年ほどにもなります。 都会でもなく、本当の田舎でもない、 当地での生活にいつしか馴染んだよ […]

筑紫磐井『戦後俳句史nouveau 1945-2023三協会統合論』

  「第二芸術」とその論を捉え直し、戦後俳句の3つの典型、「社会性俳句」「前衛俳句」「心象伝統俳句」の基準とダイナミズムを詳らかに提示。それらを踏まえて戦後俳壇の流れを辿り、詠法の検証などもおこなう。 著者紹介 […]

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保里よし枝『ひとりの窓』

  寒林へ私ひとりの窓開く  よし枝  暗い寒林に向かってひっそりと窓を開く。ひとりである事を隠さず、臆さず、暗いものへと向き合う。その姿に静かな覚悟を感じるのだ。ただ寒林を見ているだけではあるまい。その先にあ […]