新刊案内は、協会にご寄贈くださった本を掲載しております。現代俳句に掲載を希望される方は、現代俳句協会事務局宛てに本をお送り下さい。
協会賞の選考対象となるため、句集は1年ほど協会に取り置いた後、ゆいの森に送っております。
※現代俳句協会から出版の句集については、現代俳句の躍動ページもご覧下さい。
『現代俳句』2024年6月号所収分
句 集
『黙劇』佐怒賀正美
東京在住「秋」
本阿弥書店
『天地透く』中村秋人
大阪在住「風樹」
文學の森
『佳き人に』碓井真希女
広島在住「俳星会」
文學の森
『朗朗と』茂木和子
埼玉在住「水明」
文學の森
『助手席の犬』折島光江
都多摩在住「炎環」
ふらんす堂
『似非老人と珈琲』瀬戸正洋
神奈川在住
新潮社
『末廣がり』矢澤末子
神奈川在住
ぶんしん出版
『霧の郷』中井之夫
京都在住「花野」
東京四季出版
『ポエトリック俳句Ⅰ』桑鶴翔作
鹿児島在住「形象」
ジャプラン
句文集
『心のしおり―初心者俳句入門in 香港』尾原葛
徳島在住「麦」リトルズ
評 論
『戦後俳句史 nouveau1945-2023―三協会統合論』筑紫磐井
東京在住「俳句新空間」 「豈」
ウエップ
詩 集
『鳥の目を持ち、地を這う如く』桑鶴翔作
鹿児島在住「形象」
ジャプラン
『現代俳句』2024年4月号所収分
句 集
『光あるうち』石川まゆみ
広島在住「海原」 「夕凪」
文學の森
『母子草』薬師寺裕二
大分在住「自鳴鐘」
文學の森
『隠喩さみしい』川森基次
東京在住「遊牧」
ふらんす堂
『風果躍動Ⅵ・6』髙橋比呂子
埼玉在住「豈」 「LOTUS」
現代俳句協会
『花野原』大山賢太
神奈川在住「海原」 「鷗座」
羅針盤舎
『ローカル線』池谷 晃
静岡在住「宇宙」
文學の森
『葱の花』片岡宏子
静岡在住「幻」
幻俳句会
『夜景の奥』浅川芳直
宮城在住「駒草」 「むじな」
東京四季出版
『海神のこゑ』和田照海
広島在住「京鹿子」
東京四季出版
『呼鈴のあと』佐藤 久
神奈川在住「蛮」
東京四季出版
『白熱灯』東國人
千葉在住「祭演」「青群」 「ペガサス」 「蛮」
コールサック社
『現代俳句』2024年2月号所収分
句 集
『漂泊と定住』長谷川昭放
神奈川在住「顔」
東京四季出版
『陰陽』松澤雅世
東京在住「四季」
四季書房
『岬の木』土見敬志郎
宮城在住「小熊座」
朔出版
『海市本町三-一』望月士郎
埼玉在住「海原」
文學の森
『蝦夷富士へ』許勢元貞
神奈川在住「岳」
角川文化振興財団
『末枯れの賑ひ』岩淵喜代子
埼玉在住「ににん」
ふらんす堂
『木賊抄』中西亮太
東京在住「円座」「秋草」
ふらんす堂
『卵』倉田明彦
長崎在住「梟」
角川文化振興財団
鑑 賞
『和田悟朗の百句』森澤程
奈良在住「藍」
ふらんす堂
『現代俳句』2024年1月号所収分
句 集
『素描』清水伶
千葉在住「遊牧」
本阿弥書店
『二人三脚』荻野樹美
神奈川在住「草樹」
喜怒哀楽書房
『奔馬の如き』𠮷澤利枝
都多摩在住「岳」
朔出版
『地球酔』土井探花
千葉在住「雪華」 「ASYL」
現代俳句協会
『異邦の神』髙橋亜紀彦
東京在住「紫」 「雪華」
朔出版
『発展途上』金子未完
千葉在住「軸」 「麦」
ひとり出版社「ミカン」
評 論
『昭和俳句史―前衛俳句~昭和俳句の終焉』川名大
神奈川在
住角川書店
『俳句の一欠片』林桂
群馬在住「鬣」
ウエップ
詩 集
『微笑販売機』高岡修
鹿児島在住「形象」
ジャプラン
『現代俳句』2023年12月号所収分
句 集
『華露躍動Ⅴ・ 1』古田彩香
高知在住
現代俳句協会
『恋教鳥』江島照美
大阪在住「槐」
文學の森
『志花』植田 密
静岡在住「生志花」
文學の森
『だんだん』桑原三郎
埼玉在住「犀」
ふらんす堂
『星空保護区』小池義人
神奈川在住「山河」
山河俳句会
『榛の花』槇田敦子
山口在住「草炎」 「ロマネコンテ」
草炎俳句会
『定本人類』安田中彦
北海道在住「香天」
私家版
『澪杭のごとく』幹自聲
富山在住「岳」文學の森
『和躍動Ⅳ・4』本田 巖
群馬在住「WA」 「ロマネコンテ」 「翡翠」 「椅子」 「層雲」 「新墾」 「炎環」
現代俳句協会
『新潮文庫の栞紐』瀬間陽子
東京都在住「陸」
現代俳句協会
『松下けん全集』松下けん
鹿児島在住「天街」
ジャプラン
評 論
『星を見る人日本語、どん底からの反転』恩田侑布子
静岡在住「樸」春秋社
『鈴木六林男の百句』高橋修宏
富山在住「豈」
ふらんす堂
『平畑静塔の百句』五島高資
栃木在住「俳句スクエア」「豈」
ふらんす堂
『小川双々子100句』武馬久仁裕
岐阜在住
黎明書房
『現代俳句』2023年10月号所収分
句 集
『打たれた釘』赤野四羽
東京在住 I Quaderni del Bardo edizioni
『ひめむかし』柿本多映
滋賀在住
深夜叢書社
『全山落葉』仲寒蟬
長野在住「群青」 「牧」
ふらんす堂
『雲漢』蝦名石蔵
青森在住「郭公」
『小鳥のように』安藤和子
愛媛在住「海原」
文學の森
『切り株』林 暁兵
東京在住
ふらんす堂
『流影』田村正義
青森在住「暖響」
本阿弥書店
『爺爺の俳句ごっこ入門』河村正浩
山口在住「山彦」
やまびこ出版
『坊守さん』天野光暉
岡山在住「山彦」
やまびこ出版
『年下の老人・白鳥でいる不安』大鋸甚勇
神奈川在住「夢」
歴史探訪社
『北國幻燈』中内亮玄
福井在住「海原」
狐尽出版
『続・おじゃまむし』とく ぐいち
茨城在住「連衆」 「鶏鳴」
句文集
『素晴らしい世界』中内亮玄
福井在住「海原」
狐尽出版
鑑 賞
『蕪村の百句』内田 茂
奈良在住「青垣の会」
ふらんす堂
評 論
『鈴木六林男の視線』岡田耕治
大阪在住「香天」香
『現代俳句』2023年9月号所収分
評 論
『いのちの俳句鑑賞』橋本喜夫
北北海道在住「雪華」 「銀化」
書肆アルス
句 集
『妖精女王マブの洞窟』マブソン青眼
長野在住「海原」
本阿弥書店
『唵』中里麦外
群馬在住「言霊」
言霊社
『初蝶』花田由子
東京都在住「かたばみ」 「杉」
文學の森
『句読点』吹野仁子
埼玉在住「野の会」
ぶるうまりん俳句会
『五百句』星野昌彦
愛知在住「景象」
春夏秋冬叢書
鑑 賞
『俳句鑑賞1200句を楽しむ』宮坂静生
長野在住「岳」平凡社
『現代俳句』2023年8月号所収分
句 集
『暗渠の雪』五十嵐秀彦
中北海道在住
「itak」代表
「同人誌Asyl」 「雪華」 「藍生」
株式会社書肆アルス
『中くらゐの町』岡田由季
大阪府在住「炎環」
現代俳句協会
『連用形』赤松 勝
大阪府在住「子燕」
現代俳句協会
『月と書く』池田澄子
東京都在住「豈」 「トイ」
朔出版
『現代俳句』2023年7月号所収分
評 論
『沖縄・福島・東北の先駆者的構想力』鈴木比佐雄
千葉在住「小熊座」
コールサック社
句集エッセイ
『人生は「邯鄲夢の手枕」目で観る句集&自分史 』𠮷村元明
神奈川在住文學の森
エッセイ
『俳句ミーツ短歌』堀田季何
東京在住「楽園」笠間書院
句 集
『相聞歌躍動Ⅳ・ 10』片桐基城
栃木在住「草樹」 「草の宿」
現代俳句協会
『現代俳句』2023年6月号所収分
句 集
『母情』椎名鳳人
千葉在住「雑草」
現代俳句協会
『森は今』西池みどり
徳島在住「ひまわり」
角川文化振興財団
『風を踏む』石井喜恵
埼玉在住「水明」
東京四季出版
『夢幻座』星永文夫
神奈川在住「霏霏Ⅱ」
本阿弥書店
『人生は「邯鄲夢の手枕」』吉村元明
神奈川在住
文學の森
『雪間』鈴木正治
福島在住「暖響」 「鈴の会」
現代俳句協会
評論
『現代俳句Ⅱ』島村 正
静岡在住「宇宙」
私家版
句集小説『遥かなるマルキーズ諸島』マブソン青眼
長野在住「海原」
本阿弥書店
エッセイ
『アフリカ滞在記』
霧野萬地郎
神奈川在住「波」
東京図書出版
『現代俳句』2023年5月号所収分
句 集
『澪杭のごとく』幹自聲
富山在住「岳」
文學の森
『愛惜』山中葛子
千葉在住「海原」
文學の森
『炎帝』米山幸喜
北海道在住「朱夏」
草土社
『現代俳句』2023年4月号所収分
句 集
『げんげ屋から』西谷稔子
奈良在住「幻」 「斑鳩吟社」
幻俳句会
『月の駅』山本千代子
東京在住「雲云」
文學の森
『雲』秦夕美
福岡在住「豈」 「GA」
ふらんす堂
『あかときの夢』柴田獨鬼
埼玉在住「らん」
深夜叢書社
評 論
『兜太を語る―海程15人と共に』董振華
東京在住「海原」 「遊牧」
コールサック社
エッセイ
『もう泣かない電気毛布は裏切らない』神野紗季
東京在住
文藝春秋
『現代俳句』2023年3月号所収分
句 集
『山独活』鈴木靖彦
東京在住「青岬」
文學の森
『羽化の街』小田島渚
宮城在住「小熊座」 「銀漢」
現代俳句協会
『短詩形言語空間的俳句Ⅲ』桑鶴翔作
鹿児島在住「形象」
ジャプラン
『母の文箱』寺内由美
東京在住「好日」
本阿弥書店
『あやかり福』布施伊夜子
宮崎在住「鷹」 「椎の実」
角川文化振興財団
『桜修羅』牧田治子
静岡在住 袴田一博
『蝶瞰図』高岡修
鹿児島在住「形象」
ジャプラン
写 俳
『句解KUDOKI 』津髙里永子
千葉在住「墨BOKU」
彩流社
評 論
『語りたい兜太伝えたい兜太―13人の証言』董振華
東京在住「海原」 「遊牧」
コールサック社
鑑 賞
『臼田亞浪の百句』西池冬扇
徳島在住「ひまわり」 「棒」
ふらんす堂
『三橋敏雄の百句』池田澄子
東京在住「豈」 「トイ」
ふらんす
『現代俳句』2023年1月号所収分
句 集
『青草』 佐孝石画
福井在住「海原」
俳句同人誌「狼」
『薔薇は薔薇』 安藤喜久女
兵庫在住「俳星会」
文學の森
『鈴木しづ子一〇〇句』武馬久仁裕
岐阜在住
黎明書房
『遅日光』 玉井淳子
愛媛在住「暁」「新風」
不二印刷
『柔らかなうちに』山崎妙子
神奈川在住「岳」
岳書館
『宙のいろ』 三好靖子
愛媛在住「新風」
不二印刷
『青蘆』 原田要三
群馬在住「秋」
現代俳句協会
『砂時計』 横田明美
奈良在住「幻」
幻俳句会
『自句自解Ⅱ』 秋尾 敏
千葉在住「軸」
日本ハイコム
『はだかむし』 恩田侑布子
静岡在住「樸」
角川文化振興財団
評 論
『俳句空間の言語』後藤 章
埼玉在住「自鳴鐘」
現代俳句協会
『明日への接手』 西池冬扇
徳島在住「ひまわり」
ウェップ
『三橋鷹女の一〇〇句を読む』川名 大
神奈川在住
飯塚書店
『愛犬チョコが見守っている』三木星童
大阪在住「風羅」
邦文社
『現代俳句』2022年12月号所収分
句 集
『檸檬のかたち』三輪初子
東京都在住「炎環」
朔出版
『短詩形言語空間的俳句Ⅱ』桑鶴翔作
鹿児島在住「形象」
ジャプラン
『歩一歩』脇村 碧
千葉在住「俳句留楽舎」
ウエップ
『焉』川名つぎお
東京在住「豈」
現代俳句協会躍動4期・Ⅰ
『その前夜』井口時男
神奈川在住
深夜叢書社
『山は秋』⻆田大定
東京在住「青岬」 「こんちえると」
文學の森
『蓮の糸』安徳由美子
福岡在住「自鳴鐘」
文學の森
『永字八法』星野和葉
埼玉在住「水明」
東京四季出版
『あきる野』伊丹啓子
東京在住「青群」
沖積舎
『牽牛花』安永一孝
山口在住「草樹」 「其桃」
文學の森
『夕焼空』本田巌
群馬在住「翡翠」
文學の森
『三年』関根道豊
埼玉在住「こんちえると」
牛歩書屋
俳画集
『一巡』小栗貴美子
群馬在住「鳥語」
文學の森
『現代俳句』2022年11月号所収分
句 集
『さはやか』栗林智子
神奈川在住「郭公」
喜怒哀楽書房
『凍蝶の石』片山一行
愛媛在住「麦」
ふらんす堂
『泉番』白石正人
東京在住「椋」
皓星社
『湊』清水美智子
新潟在住「岳」
東京四季出版
鑑 賞
『桂信子の百句』吉田成子
奈良在住「草樹」
ふらんす堂
句文集
『小島静螂全句集成と俳句人生』長友巖
宮崎在住「錆」
あすか企画
エッセイ
『もっと俳句が好きになる俳句ちょっといい話』谷村鯛夢
東京在住「炎環」
紅書房
『現代俳句』2022年9月号所収分
句 集
『ミルク飲み人形』山田千里
静岡在住「ぶるうまりん」
ぶるうまりん俳句会
『酔いどれ』西谷剛周
奈良在住「幻」幻俳句会
『蜂の歌』前川弘明
長崎在住「海原」拓思舎
『九十歳』星野昌彦
愛知在住「景象」春夏秋冬叢書
『いまさらを』佐藤武子
愛知在住「翼座」黎明書房
『現代俳句』2022年8月号所収分
句 集
『裂帛』 小林 たけし
栃木在住「遊牧」・「地祷圏」
本阿弥書店
『祝』 山口木浦木
宮崎在住
文學の森
『多作多捨』 北村峰月
京都在住「京鹿子」・「城南宮句会」
文學の森
『風韻抄』 永井江美子
愛知在住「韻」
東京四季出版
『古都逍遥』 田中 功
大阪在住「藍」
本阿弥書店
『SMALL ISSUE』 栗林浩
神奈川在住
「小熊座」・「遊牧」・「街」・「円錐」
本阿弥書店
『風紋』 樽谷俊彦
埼玉在住「軸」
文學の森
『地おどろ海おどろ』 加藤邪呑
宮城在住「花野」
東誠社
『現代俳句』2022年7月号所収分
句 集
『春隣』藤村寿子
大阪在住「暁」
角川文化振興財団
『青水草』鈴木光影
東京在住「沖」「花林花」
コールサック社
『旅信』五明 昇
埼玉在住「水明」
文學の森
『古都逍遥』田中 功
大阪在住「藍」
本阿弥書店
遺句集
『大牧広全句集』大牧 広
東京「港」
ふらんす堂
評 論
『厨に暮らす 語り継ぎたい台所の季語』宇多喜代子
大阪在住「草樹」
NHK出版
『現代俳句』2022年6月号所収分
句 集
『単眼鏡』久下晴美
埼玉在住「紫」・現代俳句協会躍動Ⅳ-3
『泰山木』山本敏子
静岡在住「宇宙」・文學の森
『動物圖鑑』久保純夫
大阪在住「儒良」・著者
『ホフリ』赤野四羽
東京在住「楽園」・RANGAI文庫
『とり乱す』髙木晶子
京都在住「京鹿子」・東京四季出版
『風の通り道』堀川かずこ
福岡在住「天籟通信」・文學の森
評 論
『兜太再見』柳生正名
東京在住「海原」・ウエップ
『昭和俳句の挑戦者たち―草城と誓子、窓秋と白泉、そして草田男―』近藤栄治
千葉在住「青垣」・創風社出版
『芭蕉百句』五島高資
栃木在住「俳句スクエア」「豈」 ・風詠社
『伊賀の人 松尾芭蕉』北村純一
三重在住・文春新書
『現代俳句Ⅰ』島村正
静岡在住「宇宙」・著者
-------------------
『現代俳句』2022年5月号所収分
句 集
『稲の香』佐藤みね
宮城在住「小熊座」・朔出版
『寸法直し』津髙里永子
千葉在住「小熊座」・東京四季出版
『流寓』松井国央
東京在住「山河」・山河俳句会
『メビウスの帯』本多独川
長野在住・著者
『ハーブ系』岡田恵子
神奈川在住「山河」・山河叢書34
『とびとび抄』星野昌彦
愛知在住「景象」・春夏秋冬叢書
『ぷらずま・はいきっく』浜脇不如帰
兵庫在住・著者
-------------------
『現代俳句』2022年4月号所収分
句 集
『蟬しぐれ』大見充子
千葉在住「響焰」・紅書房
『幻を視る』中川屺城子
福岡在住「橋」・文學の森
『使命』岡田耕治
大阪在住「香天」・現代俳句協会躍動第4期‒2
『桑鶴翔作句集〈短詩形言語空間的俳句〉』桑鶴翔作
鹿児島在住「形象」・ジャプラン
『二〇二二年二月』金井令子
愛媛在住「蝶」・マルコボ・コム
『風のはふり』有賀真澄
東京在住・虹蜺舎
『愛密集』有賀真澄
東京在住・虹蜺舎
『大花野』小山正見
神奈川在住「梓」・朔出版
『草の罠』水野真由美
群馬在住「海原」「鬣」・鬣の会
『風の通り道』堀川かずこ
福岡在住「天籟通信」・文學の森
-------------------
『現代俳句』2022年3月号所収分
句 集
『半歩』丸岡 忍
大阪在住・著者
『マネキン』山本鬼之介
埼玉在住「水明」・文學の森
『二字』松下道臣
東京在住「萱」・ふらんす堂
『春は曙』寺町志津子
東京在住「海原」・朔出版
『インベーダーゲームバナナの崩れゆく』齊藤信枝
広島在住・栄光
『温もり』佐藤愛子
群馬在住「ひろせ川」「ロマネコンティ」・著者
『ハイタッチ』北村文江
神奈川在住「藍」・文學の森
-------------------
『現代俳句』2022年2月号所収分
全句集
『上野貴子俳句全集 2011~2020年』上野貴子
東京在住「おしゃべりHAIKUの会」・プラスワン・パブリッシング
句 集
『平城山』髙木泰夫
奈良在住「幻」・幻俳句会
『雪の花束』伊藤政美
三重在住「菜の花」・菜の花七百号記念事業会
『HIGH・QUALITY(俳句折亭)』龍 太一
栃木在住「小熊座」「郭公」・飯塚書店
『馬鹿一の石』北見弟花
北海道在住「樹氷」「岳」・文學の森
エッセイ集
『本当は逢いたし』池田澄子
東京在住「トイ」「豈」・日本経済新聞出版
『イラストレーションで奏でる童謡・唱歌の道づれ―第二集―』松田抱空
東京在住「四季」・文芸社
-------------------
『現代俳句』2022年1月号所収分
句 集
『雷の跡』加藤瑠璃子
遺句集・角川文化振興財団
『鳥雲に』池田義弘
福島在住・「暖響」「街」・文學の森
『ぷらずま・はいきっく』浜脇不如帰
兵庫在住「子燕」「北の句会」「祭演」・著者
『遠山陽子俳句集成』遠山陽子
東京在住・素粒社
『水でいる』植田いく子
神奈川在住「山河」・喜怒哀楽書房
『彩雲』相原一枝
千葉在住「好日」・遺句集 私家版
『鳥の緯度』土屋秀夫
東京在住「山河」・青磁社
『百花控帖』林 桂
群馬在住「鬣」・現代俳句協会躍動Ⅲ―9
『木更』駒林 木更
愛知在住「木」「ロマネコンテ」・著者
評 論
『桑原武夫と「第二芸術」―青空と瓦礫のころ―』鈴木ひさし
大阪在住「船団の会」・創風社
俳 論
『三橋敏雄を読む』遠山陽子
東京在住・弦楽社
詩 歌
『詩歌往還 遠ざかる戦後』松林尚志
東京在住・鳥影社
-------------------
『現代俳句』2021年12月号所収分
句 集
『地気』酒井弘司
神奈川在住「朱夏」・ふらんす堂
『植物圖鑑』久保純夫
大阪在住「儒艮」・儒艮の会
『トマトの花』成田一子
宮城在住「滝」・朔出版
『傘寿』廣川孝彦
京都在住・北斗書房
『季々の滴』松本隆男
神奈川在住・一粒書房
評 論
『最果ての向日葵―俳人藤谷和子に聞く―』松王かをり
中北海道在住「銀化」「雪華」・中西出版
『俳句の深読み』武馬久仁裕
岐阜在住・黎明書房
『初夢の俳句の二千二十かな 上巻下巻』村上和巳
奈良在住「幻」・ギャラクシーブックス
『プシュケー、あるいはナルニアの彼方へ―C.S.ルイス論』木村聡雄
東京在住・七月堂
鑑 賞
『伊丹三樹彦の百句―解説と鑑賞』伊丹啓子&青群同人
「青群」・ビレッジプレス
随 筆
『俳句の岸辺』佃 悦夫
神奈川在住「海原」・小田原俳句協会
句画集
『出雲、うちなるトポスⅢ』森田 廣
島根在住「ひこばえ」・霧工房
-------------------
『現代俳句』2021年10月号所収分
句 集
『百昼百夜』石倉夏生
栃木在住 「地祷圏」 「響焔」・本阿弥書店
『海の懐』清水逍径
新潟在住「岳」・本阿弥書店
『木星は遠すぎる』森さかえ
福岡在住 「天籟通信」 「連衆」 「ロマネコンテ」・文學の森
『霊力の微粒子』おおしろ房
沖縄在住「天荒」・コールサック社
『無音の火』大河原真青
福島在住 「桔梗」 「小熊座」・現代俳句協会躍動Ⅱ‒9
『茲今帖』山田哲夫
愛知在住 「海原」 「木」・現代俳句協会躍動Ⅲ‒10
『今年竹』戸田徳子
東京在住「あした」・文學の森
『ヒヤシンス』杉原青二
兵庫在住 「亞流里」 「ブラン」・俳句アトラス
『光ひとり』藤野 武
東京在住「海原」「遊牧」・飯塚書店
『星貌』堀田季何
東京在住「楽園」・邑書林
『人類の午後』堀田季何
東京在住「楽園」・邑書林
評 論
『Haiku der Liebe』平林柳下
海外在住・RECLAM
『黒田杏子俳句選譯』董 振華
東京在住「海原」「遊牧」
『「眞神」考 三橋敏雄句集を読む』北川美美
群馬在住「豈」・ウエップ
-------------------
『現代俳句』2021年9月号所収分
句 集
『脉』豊田 級衣
岡山在住「綱」
『さくらにとけて』三井つう
東京在住「炎環」「暖響」・紅書房
『いのちの養い』鈴木康之
宮崎在住「海原」・鉱脈社
『無伴奏チェロ』小林邦子
埼玉在住「紫」・現代俳句協会躍動Ⅲ―6
『龗神』松本 龍子
兵庫在住「奎」・現代俳句協会
『群青い耳』西口裕美子
熊本在住・文學の森
『俳句の明日・パリの虹』竹 美玲
静岡在住・ミラベラ出版
『梯子』山口木浦木
宮崎在住「子燕」「横の会」「流域」・北斗書房
『青土筆』牧野桂一
大分在住「朝鳥」「天為」「形象」「航標」・ジャプラン
『命と心』高橋将夫
大阪在住「槐」・文學の森
『静止線』米岡隆文
大阪在住・青磁社
『凡』星野昌彦
愛知在住「景象」・春夏秋冬叢書
『翌檜を励ます蟬』渡辺真帆
新潟在住「岳」・朔出版
『たまゆらの囀』太田継子
長野在住「岳」・文學の森
『岩手嶺』小菅白藤
岩手在住・小松総合印刷株式会社
『彼此』西池冬扇
徳島在住「ひまわり俳句会」・ウエップ
評 論
『渡邊白泉の一〇〇句を読む』川名 大
神奈川在住・飯塚書房
『芭蕉の天地「おくの細道」のその奥』髙野公一
東京在住「山河」・朔出版
『評伝 赤城さかえ―楸邨・波郷・兜太に愛された魂の俳人』日野百草
東京在住「鷗座」・コールサック社
-------------------
『現代俳句』2021年6月号所収分
句 集
『草餅』長沼ひろ志
神奈川在住「秋」・現代俳句協会躍動Ⅲ‒7
『九州男児』徳吉洋二郎
千葉在住「ペガサス」「響焔」・文學の森
『光聴』岡田一実
愛媛在住「らん」・合同会社素粒社
『回帰』増田 守
神奈川在住「炎環」「桜蔭」「圓」・文學の森
『水平線』新井大介
東京在住「ににん」・角川文化振興財団
『神の旅』長町淳子
徳島在住「青海波」・角川文化振興財団
『卒寿』阿部 久
徳島在住「青海波」・文學の森
『塩野谷仁句集』塩野谷仁
千葉在住「遊牧」・ふらんす堂
『家洗ふ』井上論天
愛媛在住「加里場」「秋」・現代俳句協会躍動Ⅲ‒8
『臘梅』若森京子
兵庫在住「海原」・文學の森
『海の懐』清水逍径
新潟在住「岳」・本阿弥書店
入門書
『俳句部、はじめました』神野紗希
東京在住・岩波書店
解説集
『宇佐美魚目の百句』武藤紀子
愛知在住「円座」・ふらんす堂
随筆集
『よしのずいから PART(5)』城取信平
長野在住「みすず」・みすず発行所
詩 集
『高岡修詩集 一行詩』高岡 修
鹿児島在住「形象」・ジャプラン
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『現代俳句』2021年4月号所収分
句 集
『星の壺』土屋遊螢
宮城在住「小熊座」・現代俳句協会躍動Ⅲ‒4
『白障子』岡本順子
北海道在住・柏艪舎
『独行』杉山 昌平
静岡在住「宇宙」・文學の森
『幾何学模様』水岩 瞳
愛知在住「古志」・ふらんす堂
『異地』杉浦圭祐
京都在住「草樹」・現代俳句協会躍動Ⅰ‒9
『海境』小林明適
静岡在住「岳」・世織書房
『黒きは耕す男の眼―俳句と共に歩んだ日々』舘岡誠二
秋田在住・秋田魁新報社
写俳集
『あの時 俳句が生まれる瞬間』高野ムツオ
宮城在住「小熊座」・朔出版
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『現代俳句』2021年2月号所収分
句 集
『枯向日葵』國兼よし子
北海道在住「雪嶺銀河」・短歌研究社
『水運ぶ船』石井清吾
兵庫在住「青垣」・本阿弥書店
『訪ふ』万木一幹
東京在住「炎環」・紅書房
『高岡修句集〈凍滝〉』高岡 修
鹿児島在住「形象」・ジャプラン
『泥天使』照井 翠
岩手在住「暖響」「草笛」・コールサック社
『樺皮』宮武孝幸・悦子
奈良在住「幻」・幻俳句会
評 論
『戦争と俳句』富澤赤黄男戦中俳句日記・「支那事変六千句」を読み解く 川名 大
神奈川在住・創風社
エッセイ
『流離』𠮷田南舟子
神奈川在住「暖響」・松柏社
歳時記
『よくわかる俳句歳時記』石 寒太
埼玉在住「炎環」・ナツメ社
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『現代俳句』2021年1月号所収分
句集とその一句
『すみれそよぐ』神野紗希
東京在住・朔出版
編みかけのセーターじゃがいものスープ
『山祗』山田貴世
神奈川在住「波」・角川文化振興財団
八月やいくつ拾いし虚貝
『西高東低』古梅敏彦
和歌山在住「南海俳句会」・南海俳句会
凍つる夜の終末時計一〇〇秒前
『鶴』髙田多加江
群馬在住「ひろせ川」「ロマネコンテ」・井田印刷
連れ添うて色なき風や五十年
『浜風』源 二男
北海道在住・著者
秋風や今日を最後に店仕舞
『透明なエレベーター』伊藤昌子
三重在住「好日」・文學の森
やさしさはゆるき拘束春日傘
『真帆の明日へ』鈴鹿呂仁
京都在住「京鹿子」・東京四季出版
松飾り外し比叡の遠ざかる
『無用』市ノ瀬遙
東京在住「炎環」・紅書房
道なりに行けば原発夾竹桃
『たかざれき』加藤知子
熊本在住「We」「豈」「連衆」・弦書房
花ふぶく沖の宮へと虚ろ舟
評 論
『鉄火場の批評』原 詩夏至
東京在住「花林花」・コールサック社
『河童手帖Ⅲ』福富健男
宮崎在住「流域」「海原」「形象」「吟遊」・鉱脈社
評文集
『句集『鰐塚山』評文集』福富健男
宮崎在住「流域」「海原」「形象」「吟遊」・鉱脈社
詩 集
『初時雨』松林尚志
東京在住「木魂」「海原」・砂子屋書房
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『現代俳句』2020年12月号所収分
句集とその一句
『亀の失踪』瀬戸正洋
神奈川在住「里」・新潮社
鬼がゐる煮豆と稗と寒の水
『新燃岳』福富健男
宮崎在住「海原」「流域」・鉱脈社
小さいレンズの機器を仕掛けて白濁水
『山桜の道』長谷川太郎
福島在住「秋」「桔梗槹」・ふらんす堂
改札の友の手握り年惜しむ
『鶴の舞』齋藤厚子
北海道在住「秋」・現代俳句協会 躍動Ⅲ-3
初夢は正夢のごと母のこと
『赫赫』渡辺誠一郎
宮城在住「小熊座」・深夜叢書社
枯野原廃炉の朝は杖ついて
『組曲*構想』夏木 久
福岡在住「連衆」「豈」・ジャプラン
卵立てまた深刻な春隣
『六根』江中真弓
東京在住「暖響」・現代俳句協会
流れ着きしものの混沌冬芽吹く
『中今』髙橋健文
千葉在住「好日」・東京四季出版
梟の樹があり月の上りけり
『拾遺放光』柿本多映
滋賀在住・深夜叢書社
躾糸抜いて落花に加はりぬ
『奎星』小池康生
大阪在住「銀化」「奎」・飯塚書店
ショッピングカート押し込む去年今年
『湛ふるもの』五味真穂
長野在住「岳」・朔出版
梟の埋葬五月来たりけり
『風速千m』斉藤道廣
岩手在住・現代俳句協会躍動Ⅲ-5
戦争に敗けてよかつた蛬
朗読句集
『うふふふふ』河村正浩
山口在住「山彦」「草炎」「四季」・やまびこ出版
類題集翻刻
校注『俳諧田ごとの日』秋尾 敏
千葉在住「軸」・俳句図書館鳴弦文庫
俳句選集
『黒田杏子俳句選譯』董 振華
東京在住「海原」・静涵堂藝術館
詩集
『蟻』高岡 修
鹿児島在住「形象」・ジャプラン
エッセイ
『ダイヤモンド・プリンセス号に隔離された30日間の記録』矢口椛子
神奈川在住「八千草」・合同出版
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『現代俳句』2020年11月号所収分
句集とその一句
『真水のように』下村洋子
千葉在住「遊牧」・本阿弥書店
涙腺をたどりて行けば罌粟の花
『薔薇のシンフォニー』西野康子
鹿児島在住「形象」・ジャプラン
直線の淋しさ夏の雲へ行く
『きっと瑠璃色』大池美木
静岡在住「遊牧」「海原」・ふらんす堂
ちっちゃくって倒れそうで抱きしめたい春
『瑠璃蜥蜴』桂 凜火
兵庫在住「海原」・ふらんす堂
ざくざくと花の朧を生きてきた
『さよならさんかく』秦 夕美
福岡在住「豈」「GA」・ふらんす堂
天涯や影灯籠の芯に坐し
『冬星座』大堀祐吉
三重在住「菜の花」・菜の花会
冬ざるる飛ぶもののみなかたまりて
『蜻蛉の目』中村良子
神奈川在住「雲云」・「雲云」俳句会
災厄の春照し出すスーパームーン
『磁場』佐藤弘子
福島在住「小熊座」「暖響」・青磁社
夜明けまだ冬木の気息しんしんと
『今景』森田智子
大阪在住・邑書林
冬の灯を惜しまずナースステーション
『草魂』宮坂静生
長野在住「岳」・角川文化振興財団
冬林檎くる日くる日が旬と思ひ
『箱庭』野中ウサギ
高知在住「球」・風詠社
青ざめた河童が来て言う「春」と
『烏瓜』原 百合子
静岡在住「暖響」「椎」・ふらんす堂
一瞬も永遠も旅葱刻む
句文集とその一句
『つまくれない』五代儀幹雄
秋田在住「麦」・著者
殻脱ぎし蛇に出口を開けてやる
『鬱金桜』田山光起
東京在住・著者
新生児がぶと母乳を吸ふ盛夏
-----------------
『現代俳句』2020年10月号所収分
句集とその一句
『また明日』太田うさぎ
東京在住「豆の木」・左右社
この丘の見ゆる限りの春惜しむ
『脱皮する月』今井真子
愛知在住「翼座」・黎明書房
からだぢゆうきしむ十薬花ざかり
『磁場』佐藤弘子
福島在住「暖響」「小熊座」・青磁社
夜明けまだ冬木の気息しんしんと
『風の素描』田村 葉
山口在住「山彦」「WA」・やまびこ出版
人間をひと日忘れて風の蝶
『櫻の國』春山悦子
兵庫在住「寒潮」「天籟通信」・著者
二上山の遠くて紅いかき氷
『如雨露』信藤詔子
北海道在住「氷原帯」・文學の森
雪が降るわれ等生みたるものへ降る
『坐る』川崎雅子
兵庫在住「はるもにあ」「とちの木」・ふらんす堂
この冬を生きていますよお母さん
『日向灘』疋田恵美子
宮崎在住「海原」・現代俳句協会 躍動Ⅲ-2
亡師ひとり老師ひとりや遠霞
『足音』衣川次郎
神奈川在住「青岬」・文學の森
叫んでも叫ばなくても寒暮なり
評 論
『特鲁克岛的夏天』董振華
東京在住「海原」
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『現代俳句』2020年9月号所収分
句集とその一句
『新走』関戸信治
東京在住「いには」・東光社
荒巻の精悍にして細おもて
『桃夭』星野昌彦
愛知在住「景象」・春夏秋冬叢書
冬はつとめて生卵割る飯の上
『伊豆石』内藤 充
東京在住「青岬」・東京四季出版
朧夜へ長屋の夫婦連れ立ちて
『二月風廻り』渡嘉敷皓駄
沖縄在住「岳」・現代俳句協会
すめらぎの慰霊の旅や鷹渡る
『ぴったりの箱』なつはづき
神奈川在住・朔出版
綿棒で闇をくすぐる春隣
『柔き棘』柏柳明子
神奈川在住「炎環」・紅書房
街すこし浮かんでをりぬ夜の雪
『天界の星』小西月舟
大阪在住「風樹」・文學の森
凍滝や天界の星またたかず
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『現代俳句』2020年8月号所収分
句集とその一句
『瑞瑞しきは』関根誠子
東京在住「炎環」「や」「つうの会」・ふらんす堂
漂流てふ海路ありけり波の花
『傘寿記念俳句集』忍正志
兵庫在住「杭」・喜怒哀楽書房
己が身も傘寿を祝う去年今年
『符籙』橋本直
神奈川在住「豈」・左右社
ノート書くやうに冷奴を食べる
『身の遥か』笠原壮介
茨城在住「青岬」・文學の森
寒北斗夜勤に耐へし身の遥か
『今年酒』小岩井洋子
長野在住「岳」・文學の森
実からたち拾ふ人なし雨しとど
『潛伏期』橋本喜夫
北海道在住「雪華」・書肆アルス
長き長き霧笛そして爺になる
『下原培子句集』下原培子
鹿児島在住「天街」・ジャプラン
満月をわたる研師とすれ違う
『花鳥の譜』海野弘子
東京在住「晶」・俳句アトラス
紋白蝶にのぼる空あり石舞台
『此処』池田澄子
東京在住「豈」「トイ」・朔出版
生き了るときに春ならこの口紅
『春帽子』大野和加子
東京在住「陸」「雲云」・雲云俳句会
郷土誌に亡父の談話雁渡し
『風あ・うん』榮田しのぶ
熊本在住「霏霏」・文學の森
冬を漕ぐ父の遺影に出会うため
『回遊』八島敏
宮城在住「滝」・金港堂出版部
一皿をころがる海鞘の水しぶき
句文集とその一句
『追憶』藤田長汀
宮崎在住「椎の実」「鷹」・私家
受講中脳裏に浮かむ年用意
評論
『続シマフクロウによろしく』山崎聰
千葉在住「響焔」・シナノ書籍印刷株式会社
『かごしま愛の言の葉2019』山下久代
鹿児島在住「形象」・ジャプラン
『俳句旅枕みちの奥へ』渡辺誠一郎
宮城在住「小熊座」・(株)コールサック社
『暦と暮らす語り継ぎたい季語と智恵』宇多喜代子
大阪在住「草樹」・NHK出版
詩集
『隠沼』中川肇
東京在住「宙」・或るギャラリー
『たとえば、海峡の向こう』片山一行
愛媛在住「麦」「銀漢」・創風社出版
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『現代俳句』2020年4月号所収分
句集とその一句
『水界園丁』生駒大祐
神奈川在住・港の人
ゆと揺れて鹿歩み出るゆふまぐれ
『プロメテウスの泥遊び』竹味千賀子
広島在住「太陽」「草樹」・東京四季出版
薔薇を剪る影まで赤き薔薇を剪る
『カフェにて』能城 檀
東京在住「船団」「牧」・ふらんす堂
太眉を下げて師の笑み春の笑み
『どんどの火』米山光郎
山梨在住「秋」・ウエップ
切株の力まんまる涼新た
『風見鶏』好井由江
東京在住「棒」・ウエップ
いわし雲さば雲四谷大木戸門
『北の息吹』沼尻世江子
北海道在住「艀通信」・文學の森
地吹雪が太平洋へ出でにけり
『知足』若泉真樹
東京在住「パスカル」「集」・角川文化振興財団
逝く春に向き合っているわだかまり
『不存在証明』佐藤日田路
兵庫在住「海光」・俳句アトラス
肉体は死を運ぶ舟冬の月
『補陀落』山本則男
福岡在住「銀化」「空」「天籟通信」・文學の森
濡れてゐるところはきのふ龍の玉
『天職』三島広志
愛知在住「藍生」・角川文化振興財団
酔芙蓉丘より望む街の朝
『中山皓雪句集』中山皓雪
千葉在住「鴫」・文學の森
夫呼べど山彦ばかり冬木の芽
合同句集
『小田原俳句協会合同句集』小田原俳句協会
神奈川在住・小田原俳句協会
評 論
『季語の時空』高野ムツオ
宮城在住「小熊座」・角川文化振興財団
-----------------
『現代俳句』2020年2月号所収分
句集とその一句
『青時雨』伊藤政美
三重在住「菜の花」・菜の花会
丹念に焚火に当り年を越す
『鯖雲や』伏見芳村
東京在住「青岬」・私家版
核なき世遥かと思ふ冬ごもり
『ふりみだす』秋尾 敏
千葉在住「軸」・本阿弥書店
雷兆す体よ僕に付いてこい
『シリーズ自句自解Ⅱベスト100 酒井弘司』酒井弘司
神奈川在住「朱夏」・ふらんす堂
野の花のようになれたらまた一歩
『一対』小西瞬夏
岡山在住「海原」・喜怒哀楽書房
おほかみの面影として手毬唄
『桜蘂』永野シン
宮城在住「小熊座」・朔出版
冬蜂となりて潜りし仁王門
『蝶の骨格』榎本祐子
兵庫在住「海原」・現代俳句協会
霧の湧く山に一礼海に礼
『くぬぎの芽』中岡草人
大阪在住「岳」・岳書館
晶子忌の髪の緑は母の筋
『俗神(ぞろぞろ)』星永文夫
熊本在住「霏霏」・文學の森
鯛焼きの目玉の焦げて 昭和死す
『からくり箱』塚本みや子
広島在住「夕凪」・文學の森
雪女アドレス帳を覗きたし
『音』?野秀彦
東京在住「小熊座」・朔出版
冬ぬくし蝶の館に蝶生まれ
『出雲、うちなるトポスⅡ』森田 廣
島根在住・霧工房
雪解野にパンドラの箱置かれおり
『銀幕』山﨑十生
埼玉在住「紫」・東京四季出版
八分間だけの悦び日脚伸ぶ
遺句集とその一句
『須藤徹全句集』須藤 徹
遺句集・ぶるうまりん俳句会
気遣いの窓は明るし〈いん・ざいん〉
評 論
『俳句の射程 秀句遍歴』原 雅子
埼玉在住「梟」「窓」・深夜叢書社
-----------------
『現代俳句』2020年1月号所収分
句集とその一句
『未知の国』山﨑十生
埼玉在住「紫」「豈」・文學の森
爪を切り眉を剃り年惜しみけり
『黄金分割』小林貴子
長野在住「岳」・朔出版
仲良くはないが集まり冬眠す
『娑羅』出口善子
大阪在住「六曜」・角川文化振興財団
娑羅の花墜ちて盛者の香を放つ
『浄土ヶ浜』さいとう白沙
岩手在住「草笛」・文學の森
子ども等の杯そろえ年迎う
『春蘭探し』西 遥
東京在住「岳」・角川文化振興財団
いつまでも夢捨てられず春の雨
『齊藤美規遺句集 春の川』齊藤美規
「森」発行所
鳴きながら雪焼鴉声はづむ
『直線』長峰竹芳
東京在住「好日」・文學の森
令和元年掛かつてみたき草の罠
『鬼瓦』齋藤 稔
栃木在住「暦日」・著者
我は今ひとりきりなり寒雀
『樹木葬』佐野典比古
神奈川在住「詩あきんど」・ハイク&レンク出版
折鶴に息吹き込むや日脚伸ぶ
『ルツコラ』中尾美琳
神奈川在住「詩あきんど」・ハイク&レンク出版
トナカイの干し肉つまみ新酒酌む
合同句集
『選集 現Ⅳ』現代俳句のつどい
現代俳句の躍動Ⅱ・6
エッセイ
『もう泣かない電気毛布は裏切らない』神野紗希
東京在住・日本経済新聞出版社
-----------------
『現代俳句』2019年12月号所収分
句集とその一句
『山法師』松林尚志
東京「木魂」「海原」・ふらんす堂
視野なべてゆるびみなぎり三月来
『泳』石井長子
東京「四季」・四季書房
産声の名は一翔なり風光る
『いまを生きる』山﨑 篤
奈良「幻」・幻俳句会
解釈に違いはあれど菊を焚く
『姥百合の実』堤 保徳
長野「岳」・現代俳句協会 躍動第Ⅰ・3
真つ新な今日が始まる寒の入
『雪柳』広野草雄
山形「主流」・文學の森
大仏の慈眼は宙に 塵の合掌
『敵は女房』並木邑人
千葉「海原」「遊牧」・文學の森
寒菊と喋ってお稲荷さん掃きに
『ブロンズ兎』藤井なお子
大阪「船団」・ふらんす堂
枯草を付けて記憶の立ち上がる
『火炎樹』佐藤文子
長野「信濃俳句通信」・東京四季出版
気持ちよく他人に譲る寒玉子
『水の惑星』衛藤能子
東京「八千草」・株式会社ウエップ
ふんはりと墨線を引く春の宵
全 集
『鷺草』藤田長汀
宮崎「鷹」「椎の実」・著者
下萌や杉の切り株にほひ立つ
句文集とその一句
『正剛の俳句と旅』渡邊正剛
神奈川「岳」「顔」・文學の森
柿熟るる富士はぽかんと口あくる
評 論
『平成残日録―俳句とともに時代を生きる―』鴨下 昭
茨城「あしはら」「亜」「鶏鳴」・著者
-----------------
『現代俳句』2019年11月号所収分
句集とその一句
『地球の花』関根道豊
埼玉在住「港」・角川文化振興財団
「九条俳句」掲載まぢか女正月
『発火点』江島照美
大阪在住「槐」・文學の森
情熱の矛先狂ふ春の闇
『蛇眠る』谷口智子
愛知在住「韻」・現代俳句の躍動Ⅱ・1
蛇眠る椎の木樹齢八百年
『海へ』九鬼あきゑ
遺句集「椎」・角川文化振興財団
激励の愛の色紙は花に満つ
『青き小さき魚』有坂花野
東京在住「麦」・現代俳句の躍動Ⅰ・6
紙吹雪ながきその後の敗戦忌
『剝製師』高岡 修
鹿児島在住「形象」・深夜叢書社
虫となりし我か狂いて火蛾である
『百年』金子兜太
埼玉在住「遺句集」・朔出版
陽の柔わら歩ききれない遠い家
その他
『多行形式百句』林桂
群馬在住「鬣」・鬣の会
『金子兜太俳句選訳』董 振華
東京在住「海原」
『健一&久仁裕の目からうろこの俳句の授業』武馬久仁裕 中村健一
黎明書房
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『現代俳句』2019年10月号所収分
句集とその一句
『火を放つ』佐川 盟子
福島在住「鏡」・現代俳句の躍動Ⅱ・5
朝寝してもう遠い日の遠いこと
『にれかめる』鈴木 牛後
北海道在住「雪華」「藍生」・角川文化振興財団
節分の牛舎に雪の小さき階
『遊神』今村たかし
東京在住「杉」「かるがも俳句会」・ふらんす堂
重力のいまゆつたりと木の葉かな
『水鉄砲』新井 秋芳
千葉在住・文學の森
破魔矢の子夢のロマンに生きるべし
自由律句集
『ガラス』本間 とろ
兵庫在住「青い地球」・牧歌舎
夢の中の恋が海鮮丼に変わる
評 論
『「句碑・標石」探索の旅日記』國田 充
愛知在住
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『現代俳句』2019年9月号所収分
句集とその一句
『終着駅』小池つと夢
茨城在住「秋」・現代俳句の躍動Ⅰ・10
花の種生きる希望を混ぜて蒔く
『まほらの月』坂本君江
東京在住・現代俳句の躍動Ⅱ・2
かの女やまほらの夕焼描くという
『体感』横須賀洋子
千葉在住「未完現実」・文學の森
ことばに芽ありいきいきとつまむ
『帰去来』星野昌彦
愛知在住「景象」・春夏秋冬叢書
帰りなむいざ明鴉雪の中
『遍路』吉住光彌
埼玉在住「水明」・文學の森
刈田道むかし人買ひ赤紙も
『九月になれば』伏見芳村
東京在住「港」・私家版
春待つや戸締りゆるきわが家郷
作品集
『鎌倉彫 遊心集』小園葉舟
神奈川在住「ぬかるみ」・私家版
春陰に沈む漆の朱を塗れり
評 論
『冬の落暉を』永島靖子
東京在住「鷹」・邑書林
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『現代俳句』2019年8月号所収分
句集とその一句
『水尾のかたち』黒澤雅代
千葉在住「遊牧」・本阿弥書店
オリオンの加わっている指定席
『うさぎの話』栗林 浩
神奈川在住「遊牧 小熊座 円錐 街」・(株)KADOKAWA
この先は雪だと言うて干鱈割く
『春夢』河村正浩
山口在住「山彦」・やまびこ出版
枯るる中にんげん魚雷暮れ残る
『春の楽器』平川扶久美
山口在住「山彦」・やまびこ出版
寒月や赤絵の皿に鯛の透く
『枇杷の花』藤井康文
山口在住「山彦」・やまびこ出版
残る虫決めているらし阿弥陀籤
『八重桜』三野公子
山口在住「山彦」・やまびこ出版
鮫のやうな目で極月の街を行く
『遠方』𠮷岡一三(𠮷は土に口)
千葉在住「遊牧」・研究社印刷
コロンブスの卵が一つ冷蔵庫
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『現代俳句』2019年7月号所収分
句集とその一句
『そして、今』大牧 広
遺句集・ふらんす堂
なんとなく心緊まりて大晦日
『降りつぐ』長友 巖
宮崎在住「錆」・あすか企画
寒茜その向うから新元号
『アイビーんすかい』
親泊 ちゅうしん
沖縄在住「WA」・アローブックス
天井に掃除機かけて粉雪に
『心の振り子』宮川 夏
東京在住「花藻 貂」・文學の森
春を待つ身のせせらぎを聞きにけり
『一双』新井 温子
東京在住・現代俳句協会 躍動第2期・3
佐保姫といっしょに入る小間物屋
『俳句納経應聖寺』伊丹三樹彦
兵庫在住「青群」・應聖寺
わが身には近くて遠し句碑巡り
評論
『イヌピアット語のレッスン』宮嵜 亀
大阪在住「船団の会」・株式会社シンラ 象の森書房
『俳句必携 1000句を楽しむ』宮坂静生
長野在住「岳」・平凡社
-----------------
『現代俳句』2019年6月号所収分
句集とその一句
『はいくんろーる』浜脇 不如帰
兵庫在住「子燕」・私家版
去年今年時計は時計まわり哉
『霧中吟Ⅰ』星野 雅良
神奈川在住・東京図書出版
朝まだき紅梅薫る門を出づ
『天球儀』春日 石疼
福島在住「小熊座」・朔出版
一宇宙一生命体虫の闇
『薯の花』相澤 礼子
群馬在住・私家版
永き日に倦みてこの世にまだ倦まず
『定点観測―櫻まみれ』久保 純夫
大阪在住「儒艮」・儒艮の会
櫻染みなる青春の『火門集』
『火を抱いて』有馬 英子
東京在住「白」・白俳句会
老いてゆく夢の浅瀬を蝸牛
『赤石岳』岡田 春人
千葉在住「ロマネコンテ」・現代俳句協会 躍動第Ⅰ期・4
万物の箍絞め付ける寒さかな
『渋』堀 節誉
山口在住「歯車」・現代俳句協会 躍動第Ⅰ期・7
行けるまで行ってみようと葛を掘る
『共鳴り』小野 功
千葉在住「遊牧」・現代俳句協会 躍動第Ⅰ期・8
桐一葉闘志どこかに置き忘れ
『聊楽』童 振華
東京在住「海原」・ふらんす堂
感嘆に回声溢るる寒紅梅
『旅信』蝦名 石蔵
青森在住「郭公」・私家版
こがらしのあと矍鑠と夕べの日
『沈黙は距離』中村 克子
栃木在住「響焔」「地祷圏」・文學の森
晩年のここより先は冬青空
評論
『たてがみの摑み方』武藤 紀子
愛知在住「円座」・ふらんす堂
『宮崎の自然と私の俳句』福富 健男
宮崎在住「海原」「流域」「形象」「吟遊」・みやざき自然塾
-----------------
『現代俳句』2019年5月号所収分
句集とその一句
『f字孔』竹内洋平
東京在住「炎環」「銀漢」・紅書房
しづかさや二日の朝の潦
『お寄りなさい』稲葉晶子
埼玉在住「あすか」・ふらんす堂
地図に無き道書き加へ春隣
『葛の花』中野貴美
徳島在住「青海波」・俳句アトラス
青海波と在りし歳月福寿草
『奉る』荒井八雪
神奈川在住・ふらんす堂
寒明けの飛び六方や讃へたる
『点睛』松田抱空
東京在住「四季」・四季書房
散り花や落とし話を聞く間合ひ
『既視感』千葉芳醇
青森在住「黒艦隊」「海原」・私家
目覚めれば餅焼くにおい入歯締め
『花木槿』光吉高子
岡山在住「樫」・邑書林
この村を一歩も出ざり竜の玉
『石鼎のこゑ』永島理江子
東京在住「岳」・現代俳句協会 躍動第Ⅰ期・5
昏れそめしわが体内に眠る山
『翅音』関千賀子
千葉在住「岳」・ふらんす堂
秋灯夫の奏でるレット・イット・ビー
『星野庄介 俳句集成』星野庄介
神奈川在住「炎天」・俳句集団炎天
告げられし余命一年梨を剥く
『俳句の片隅で いま、ここ、われ』松本秀紀
東京在住・アマゾン電子書籍
青田風すやすや寝入る母白寿
『夏の蝶』山田 和
京都在住「京鹿子」・文學の森
起き上る竹の響や雪解光
『柿本多映俳句集成』柿本多映
滋賀在住・深夜叢書社
この世から水かげろふに加はりぬ
合同句集
『青い風Ⅱ』安城青の会
安城青の会
『寒潮 創刊三百号記念合同句集』
寒潮
寒潮俳句会
エッセイ集
『釜石の風』照井 翠
岩手在住「暖響」「草笛」・コールサック社
評論
『わき道・より道 おくのほそ道を遊ぶ』望月哲土
東京在住「麦」・文芸社
その他
『イラストレーションで奏でる童謡・唱歌の道づれ』松田抱空
東京在住「四季」・文芸社
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『現代俳句』2019年3月号所収分
句集とその一句
『蟻の影』柳澤二重
埼玉在住「野火」・壱岐坂書房
空蟬のすなはち仏透きとほる
『羊水の』片山 蓉
愛知在住「円座」「韻」・ふらんす堂
聖夜とは捨てきれぬ片ピアスなり
『瞭』林 亮
高知在住「草樹」・私家版
厄落ちし火勢となりて薪燃ゆ
『森へ』宇多喜代子
大阪在住「草樹」・青磁社
ごまかせぬ蜻蛉の眼人間の眼
『囀の器』中井洋子
栃木在住「小熊座」「地祷圏」・ふらんす堂
遠くあれば光を帯びし蓮根掘
『花かしら風かしら』河村正浩
山口在住「山彦」「四季」「草炎」・四季書房
見馴れたる鴉柿の木にはためく
『現在』我妻民雄
東京在住「小熊座」・現代俳句協会 展開第Ⅳ期・8
現在はつまり生前笹子鳴く
『波の戯れ』後藤淑子
大阪在住「藍」・文學の森
故郷の墓の引越し神の留守
『櫂の音』塚本洋子
埼玉在住「形象」・ジャプラン
花すすき動きはじめし終列車
『身体髪膚』伊丹三樹彦
兵庫在住「青群」・沖積舎
蒲の穂に 仏恋期の三樹彦来
『落慶』竹市 漣
群馬在住「炎環」・文學の森
生くること俳句にありし年惜しむ
『真昼の座礁』宮城正勝
沖縄在住「WA」・ボーダーインク
供花下げ死はすみやかに北風の中
『我呼ぶ母』森田幸子
東京在住「秋」「昴」・本阿弥書店
晩秋や一人相撲に敗れさう
合同句集
『阪神心景』伊丹三樹彦七種句会
ビレッジプレス
評論集・俳文集
『定本・虚子全句』松田ひろむ
東京在住「鷗座」・第三書館
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『現代俳句』2019年1月号所収分
句集とその一句
東京在住「秋」・ふらんす堂
あめんぼの息に彩色してみたし
大阪在住「俳句人」・新俳句人連盟
秋桜わたくしずっと揺れてます
埼玉在住「ににん」・俳人協会
原子炉の今は廃炉に葉鶏頭
東京在住「港」・ふらんす堂
敗戦の年に案山子は立つてゐたか
静岡在住「宇宙」・文學の森
天の配剤妙齢の雪女郎
栃木在住・石田書房
老いて打つパソコンの文字文化の日
兵庫在住「百鳥」・ふらんす堂
院展に行く秋袷選びけり
福岡在住「天籟通信」・ふらんす堂
奈落では重宝がられいる海鼠
京都在住「京鹿子」・東京四季出版
干柿や谺和みの峡日和
埼玉在住「犀」・ふらんす堂
バスを待つ青首大根畑前
東京在住・現代俳句協会 躍動第Ⅰ期・1
ヒトラーアベ共謀罪の除夜の鐘
長野在住「岳」・現代俳句協会 躍動第Ⅰ期・2
暮れゆける浅間山近かり籾殻火
静岡在住「宇宙」・遺句集・宇宙俳句会
上昇の凧にはだかるもののなし
写俳集
『奏Ⅱ』渡部波海子(共著)
東京在住「紫」「八千草」・めぐみ工房
寒夕焼いつかひとりになるふたり
評論集・俳文集
京都在住・文芸社
大阪在住「六曜」・東方出版
兵庫在住「青群」・青群俳句会
正視され しかも赤シャツで老いてやる
熊本在住「WA」・文學の森
冬菫質問したきことばかり
神奈川在住「銀化」・ふらんす堂
春といふ去りやすきもの来たりけり
神奈川在住・銀河書籍
金メダル受く小柄なる防寒着
群馬在住「鬣」・六花書林
山眠る頭上の青空と暮らす
神奈川在住「夢」・歴史探訪社
ねずみ巣を出て師走の空を見る
大阪在住「鷹」・ふらんす堂
花よ如何に誦し山伏は火のかたち
奈良在住「幻」・幻俳句会
秋風や地平線の果てまで同じ果樹
漢・匈奴溶岩(ラバ)山杏の花盛り
宮城在住「小熊座」・朔出版
東京在住「紫」・ふらんす堂
▷ 鼻と鼻つけ寒見舞いするネズミ
大阪在住「儒艮」・儒艮の会
▷ 優婆塞の呪禁を倣う大旦
宮城在住「陸」・紅書房
▷ 中空に菩薩あるらし枯銀杏
愛媛在住・マルコボ・コム
▷ お別れも出会いも春のピアノから
愛媛在住「らん」・青磁社
▷ 白藤や此の世を続く水の音
鹿児島在住「形象」・ジャプラン
▷ 蛍にはなれない私ほたる飼う
大阪在住「暁」・角川文化振興財団
▷ この畦のここに今年も若菜摘み
神奈川在住・忍世房
▷ 来る年も屹度咲かせよ百日紅
埼玉在住「港」・私家版
▷ どうしても九十歳へと目刺焼く
長野在住「岳」・現代俳句協会 展開第4期・9
▷ おてんと様が見てると春のぼやきかな
神奈川在住「草樹」・現代俳句協会 展開第4期・10
▷ 時時は砂を零して山眠る
宮崎在住「海原流域」・鉱脈社
岐阜在住「船団」・黎明書房
神奈川在住「小熊座」「天為」・ふらんす堂
▷ 大白鳥ウラルの果てへ首伸ばす
大阪在住「花苑」・文學の森
▷ 万緑へ変はる夜明けのシルエット
山形在住「海程」・スタジオ・マージン
▷ 人と熊襲い襲われ桃源郷果つ
茨城在住「あしはら」「亜」「鶏鳴」
▷ 梅雨ばさと水面に木橋崩れ落つ
福岡在住「連衆」「豈」・風詠社
▷ 木石に風雅染みこませ永久
東京在住「むしめがね」・ふらんす堂
東京在住「山河」・山河俳句会
▷ ウィーンから音楽切手冬すみれ
大阪在住・株式会社編集工房ノア
▷ 南へシーラカンスの夢の中へ
神奈川在住・朝文社
▷ 今しもの力満ちゆく梅の園
福岡在住「天籟通信」・文學の森
▷ しんしんと雪降る音符の優しさで
三重在住・邑書林
▷ 鍵として針として詠む一句あり
愛知在住「景象」・春夏秋冬叢書
▷ いまはのとき誰を呼びしか鳶の笛
福岡在住「豈」・ふらんす堂
▷ 風花す銀紙ほどのやさしさに
大阪在住「青垣」・ふらんす堂
▷ 雪蛍花街の門をくぐりたる
埼玉在住「篠」「ににん」・俳句アトラス
▷ 初大師馬の仁王の立ち上がる
神奈川在住・東京図書出版
▷ 碧空や静寂(しじま)冷たき石の壇
長野在住「鬣」・角川文化振興財団
▷ 山吹は二度咲き半跏思惟菩薩
千葉在住「響焔」・本阿弥書店
▷ 大寒波もとより誰のせいでもなく
兵庫在住「青垣」・本阿弥書店
▷ 置炬燵夫も私も少し古り
三重在住「菜の花」・菜の花会
▷ 稲刈が終り大きな闇となる
東京在住・愛媛新聞社
大阪在住「青玄」・沖積舎
東京在住「木魂」「海程」・鳥影社
『現代俳句』2018年8月号所収分
大阪在住「半夜」・半夜俳句会
▷ 晩夏光さよならよりもありがたう
鹿児島在住「形象」・ジャプラン
▷ 星満天星屑一つここに在り
群馬在住「海程」・Dips.A
▷ 神遊ぶ朱のひとしずく寒牡丹
神奈川在住「あすか」・深夜叢書社
▷ 対岸の不毛な論争いわし雲
愛知在住「陸」・現代俳句協会 展開第4期・1
▷ 猫じやらし下手な口笛吹いてみる
愛知在住「晨」「円座」・角川文化振興財団
▷ 高炉の火はるかな父へ露の秋
群馬在住「鬣」「ロマネコンティ」・現代俳句協会 展開第4期・7
▷ 棕櫚の花散り終えている缶コーヒー
埼玉在住「海程」「遊牧」・現代俳句協会 展開第4期・2
▷ 夢に父寒紅梅と睦みおり
東京在住「麦」・文學の森
▷ あれはもうおとといのこと鳥雲に
京都在住「藍」・ふらんす堂
▷ 水仙の一邑ゆたかなる暮色
千葉在住「好日」・東京四季出版
▷ 山粧ふ数多の古墳懐に
東京在住「萱」・ふらんす堂
▷ 冬怒濤砕けてからも襲ひ来る
千葉在住「港」・角川文化振興財団
▷ 北風やひとりに一つづつ背中
滋賀在住「quatre」・ふらんす堂
▷ 大岩に天の鳥船麦青む
北海道在住「艀通信」・三和印刷
▷ 文鎮の下をはみ出す春隣
千葉在住「海程」・角川文化振興財団
▷ 定住漂泊おぼろ狐の尾の千切れ
北海道在住「道」・株式会社アイワード
▷ もう二度と犬は飼うまい冬の月
福井在住「水明」「頂点」「幹」・著者
▷ 凩や脛のあたりの静けさは
『現代俳句』2018年5月号所収分
宮城県在住「海程」・文學の森
▷ 異教徒にゴルゴダの丘春眩し
青森県在住「黒艦隊」「海程」・私家版
▷ 御神酒だけ忘れぬオヤジ年用意
東京都在住「花」・現代俳句協会 展開第Ⅲ期・10
▷ 前をゆく日傘の列よ不戦の詩
宮崎県在住「海程」・ジャプラン
▷ 踊りの輪抜けてふるさと後にする
東京都在住「玉藻」「鷗座」「軸」・第三書館
▷ 玉砕の島より鷲の羽ばたけり
東京都在住「野の会」・現代俳句協会 展開第Ⅳ期・4
▷ 山茶花やつくづく平和資料館
山口県在住「歯車」・現代俳句協会 展開第Ⅳ期・3
▷ 遠くに象あっけらかんと山つつじ
埼玉県在住「海程」・現代俳句協会 展開第Ⅲ期・9
▷ 秋天へピカソ素描の鳩放つ
千葉県在住「寒雷」「ににん」・現代俳句協会 展開第Ⅳ期・5
▷ 葛湯とく明日が透けて見ゆるまで
千葉県在住「好日」・現代俳句協会 展開第Ⅳ期・6
▷ 橋ありてこの道続く冬銀河
千葉県在住「遊牧」・邑書林
▷ 竜の玉海の色否雌伏の色
神奈川県在住・ふらんす堂
▷ 鬼逃がす闇やはらかし節分会
愛知県在住「韻」・(株)ブイツーソリューション
▷ 晩成の櫻がさそふ余生かな
茨城県在住「薫」「海程」・文學の森
山梨県在住「昴」・ウエップ
埼玉県在住「炎環」・毎日新聞出版
『現代俳句』2018年4月号所収分
▷ 苦笑ひするほど小さき鏡餅
千葉県在住「あざみ」・文學の森
▷ 若葉燃ゆ古都山の風海の風
大分県在住「九州俳句作家協会」・ジャ プラン
▷ 耳の底へ海鳴りつづく枯母郷
福井県在住「海程」「狼」・狐尽出版
▷ 鼻水をすすって菜花まみれかな
愛知県在住「氷点」・安井印刷
▷ 落日を目指しておりぬ蝸牛
福岡県在住「天籟通信」・天籟俳句会
▷ 船上に匂うものなし油照り
島根県在住 ・霧工房
▷ 蝶結びして凍蝶となりし姉よ
神奈川県在住「顔」・文學の森
▷ 三途より呼び戻されて冬銀河
東京都在住「かまつか」・かまつか俳句会
▷ 平成の確かな時間初山河
山梨県在住「昴」・株式会社ウエップ
▷ 矢継ぎ早くすり大尽大晦日
熊本県在住「豈」「連衆」・ジャプラン
▷ 秋は愛 雨の中ゆく雨やどり
広島県在住「海程」「夕凪」・文學の森
▷ 漏刻に沓の音する緑夜かな
埼玉県在住「炎環」・紅書房
▷ みちのくのたちまち消えし寒夕焼
愛知県在住「円座」「古志」「晨」・ふ らんす堂
▷ またも来むあふちの花の咲く頃に
千葉県在住「響焰」・角川文化振興財団
▷ もうすこしこちらにいます花筏
兵庫県在住「青群」・青群俳句会
▷ 牡丹に紅葉に 三千句業の最晩年
大阪府在住「草樹」・ふらんす堂
▷ 冬真昼わが影不意に生れたり
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『現代俳句』2018年3月号所収分
神奈川県在住「詩あきんど」・ハイク&レンク出版
カレンダーに書き込み多し夏隣
鹿児島県在住「九州俳句」・風詠社
宙巡礼星星をして祈らしめ
奈良県在住「幻」「斑鳩吟社」・幻俳句会
おおかたは灰になるもの年詰まる
山口県在住「草炎」「山彦」・やまびこ出版
どの声も岩に弾けて牡蠣を打つ
神奈川県在住「炎環」・紅書房
花一匁さくらのひらくまたひらく
静岡県在住「岳」・角川文化振興財団
憂国忌浪が怒濤となる夕べ
東京都在住「野の会」・ふらんす堂
暮れかねる『天地創造』のヴァイオリン
埼玉県在住「海程」・深夜叢書社
栖み古りて武州のみどり情の帆
埼玉県在住「港」・文學の森
真葛原呆けないために詠む・歩く
埼玉県在住「ににん」・ふらんす堂
永き日や水にまぎるる鯉の群
岐阜県在住「菜の花」・文學の森
年忘れなどと忘れぬこと作る
神奈川県在住「麦」・本阿弥書店
春星座人生ときに立ち止まる
岩手県在住「秀」・著者
旅人はけふを大事に曼珠沙華
東京都在住「海程」・東京四季出版
見るべきは見つ海牛の遠まなざし
埼玉県在住「寒雷」・文學の森
俳号は持たず放てる野火を詠む
山形県在住・現代俳句協会 展開第三期―8
ねんごろに足湯を使う昭和の日
東京都在住「炎環」・朔出版
『現代俳句』2017年12月号所収分
黒富士を残し冬至の大落暉
豆撒の声のひとつは変声期
春遠しテロが茶の間に入り込む
身に付きし噓を水母に見破らる
影消えて白いパラソル残しけり
かまくらてふ雪塊に灯が生延びぞ
いとほしき雛が居る筈かの巣箱
佇つ鷺の嘴刺す代田水輪かな
星の終はりは/風吹く/さくら/さくらかな
人類の進化事典と冬瓜かな
桜咲くタップダンスは似合わない
数え日やしきりに誰かが呼んでいる
計らずも十日の菊の香りかな
『現代俳句』2017年10月号所収分
松葉杖霞の籬跳び越えよ
命とは一つの記憶合歓の花
細胞の有効期限梅盛り
獅子舞に歯応への良き子の頭
その先は言葉を継がぬ牡丹雪
天に伸ぶ木の芽微かに烟り居て
それぞれの旅の最中や草もみぢ
あの世とは爽籟のなか鳥が鳴く
生得の天分はなし日脚伸ぶ
日あたりて色の膨らむ福寿草
コットンに含ます秋思画布へ青
静物が生物となる霜夜かな
錆びていく山をびょうぶに大根畑
茨城県在住「あしはら」「亜」・岡光印刷
神奈川県在住「遊牧」「小熊座」「円錐」「街」・株式会社書肆アリス
眠るまで止まぬつもりの雪がふる
猫ミイは母の膝にて月の舟
冬すみれ幼き日々のなつかしく
八重桜今咲き満ちて八十路かな
わが指なりや手袋の中のゆび
身にしむや六十年の魚ごころ
初春のドールハウスを開けておく
桔梗咲き何か覚悟のやうなもの
にはとりは羽を温めて春を待つ
たましいを華とおもえば霰ふる
捨てに捨てついに蠟梅あかりかな
夭き死の今もまぶしく水草生ふ
菩提薩婆訶声細りゆく法師蟬
枯れてなどたまるか酸素ガリガリ吸う
いつまでも髪の匂へり厄の櫛
枯野行く誰にも何も問はれずに
アラーム泣く観音開きの冷蔵庫
尾家國昭 大阪府在住「花筐」「頂点」・文學の森
幼子と同じ歩幅や春の泥(藤冨)
老若の議論の果てや春の泥(尾家)
空海がここにも在す青葉光
十万億土に秋の団扇がひとつきり
秋霖のなか敗北の碑を建てる
口笛を吹きつつ枯れてゆく男
句碑遺す先祖もあって若葉照る
冬の霧散骨のぞむ友の遺書
魂を浮かべ水鳥水平へ
子育てや蹴爪を研ぐ峯の鷹
歩を継いで君の好みし萩を見に
草の罠ほどの躓き幾度も
星座解く音水鳥の目覚める音
水に浮く河馬の目鼻や風は秋
暗き山つらねて滋賀というらしき
人間も狼も火を恋ひてきし
おばさんに嫌はれました日の盛
にわとりは走りマグノリアのみどり
一羽づつ曇天になるゆりかもめ
おぼろ夜の夢追いそのうちグッドバイ
青空にタンゴのリズム秋深し
ふだん着に教師の時の冬服を
人生の午後や斯くまで空澄めり
天帝の子がもてあそぶ凧
獺祭忌潮より雨のみどりなる
鯉幟けむり少なくなりにけり
鰭あれば死者とふれ合ふ青水無月
チェス盤の白のクイーンはアリスである
生き得たる八十五年や敗蓮
洞庭の月ざわめきの岳陽楼
句集とその一句
『トランス★フォルム』鴇沢正道 東京都在住「麦」・紅書房
稚児の頰静かに燃えて夜長かな
わが句あり秋の素足に似て恥ずかし
たまきはる命なりけり露零る
原発は無限の虚数寒の星
幕の間に立ち飲みシャンパン大晦日
戦争せぬための戦争ありか春は来るか
一瞬にやっと近づく枯蓮
晩年を懐紙に包み花うぐひ
夢を翼に早春の山河越ゆ
夭夭とみづまなこにもさくらにも
おがたまは散り裸婦像は鳩を掌に
細い弟川原で焼いて冬の骨
メサイアを友と親しみ冬銀河
来る歳へ子が寝返りぬ火のからだ
銀漢や寒山拾得励み出す
雪嶺のかくもしづかに師を憶ふ