後藤 章 『俳句空間の言語』
2022年9月22日発行 装丁・DTP/玉木たまね
第38回現代俳句評論賞受賞作「阿部完市とAIの言語空間について」(平成30年)を筆頭に、同評論賞佳作4篇「現れつつあるものー『風景』の変容について」(平成28年)、「読みはどこまで自由か」(平成25年)、「俳句以外―近代俳句の捨てたもの」(平成20年)、「春愁の発見」(平成17年)を含み、その他にも、芭蕉から中村草田男、山口誓子まで、計13篇の俳諭を所収。
俳句という文芸の社会的意味を、百年先の目で見る視点の必要性を問う。
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荒川健一(写真)&津髙里永子(俳句)『句解(くどき)』
定価 2700円+税 2022年12月12日発行
発行/現代俳句協会 発売/彩流社 装丁/中山銀士(協力 金子暁仁)
314の句に呼び寄せられた黒一色の光景。
対面することのないままの二人の「交感」は果たして成り立つのか?
……ページを繰っていくと、その見開き両面の両翼に津高ハイクが一句ずつ載せられ、それがいつしか写真映像と微妙に響き合い、ただならぬ不協和音を奏ではじめる。おそらく大地から吹きあがる土俗のエネルギーのようなものの作用なのだろう。一口にいうと、カメラの肉眼がハイクの裸身を射抜き、その反動で不穏な抵抗にあっているのかもしれない。まことに得難い出会いであり、組み合わせだったのではないだろうか。………………序文」より
山折哲雄 (宗教学者)