在庫状態 : 在庫有り
「風果」とは、造語である。
〈果〉には、事柄が、進んでしまった後に生じる成果(果実)、はてる、などの意がある。
これまで旅をして、感じた風土など、吹かれたその刻々の風との合成語として拙句集の名とした。
作者プロフィール
青森県野内村(現在・青森市)。1971年頃から句作を始める。「十和田」「紫の会」「吟遊」「未定」を」経て、現在「豈の会」「LOTUS」同人。1996年「NHK俳句王国」出演。2005年『風と楕円』出版記念展「風と楕円」ギャラリー・ガングリオンにて、抽象画と俳句のコラボレーション制作パフォーマンス。2008年埼玉県立近代美術館主催の句会「イメージを読む―熊谷守一の絵から」の企画協力、選者、司会担当。
句集『アマラント』(フリーダム句集Ⅰ)
『ふらくたる』
『風と楕円』(抽象画とのコラ)ボレーション
『つがるからつゆいり』
共著『俳句七部集』『21世紀俳句ガイダンス』『日英対訳現代俳句2001』
『岡井省二の世界』『日英対訳21世紀俳句の時空』
『星月の惨劇 西川徹郎の世界』 『修羅と永遠 西川徹郎集成』等
自選十五句
さんたまりあのあのあたり国境
実南天みちかけみるみるゆうらしあ
きゅぴずむの夏の舞あり戦あり
風九月信者のように百塔あり
璞を売りきさらぎといえり
精霊を娶ってみればみな微熱
馬上までしずかな海でありしかな
髪として欲望の朝を洗いけり
すたすたとくるぶしとおく紙つぶて
光琳忌まではしずかな不老不死
半夏生われとわがみのこと難解
ゆらゆらとしらさぎとんで未遂かな
青い釦の諸氏すぎて夏至
あめのぬこぼこをろこをろとおのごろじま
たかまのはらみとのまぐはひいざなきの
自選十五句
2023年12月発行
現代俳句協会出版部
【販売価格】2,530円(送料込み) *定価2,530円(本体2,300円+税10%)