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火車(フォーチョ)ゆき 断層はてしなく煙る
ロバの耳 高梁(コーリャン)の芽と疾風を負う
体温をうばう 鉄片と組んでいる
野の花が匂い 叉銃にかけた遺骨
突撃の眸 炯炯と雨にうたれ
孤児の足 靴はちんばのほうがいい
黒い葦 以外はおよそ日照雨(そばえ)のなかに
白い葦 陽の和をつつむまるいたそがれ
二重窓の凍る夜 妻よさめているか
片山花御史『白い葦』(かたやま・かぎょし/『しろいあし』)
[目次]
南満 晴陰 5頁
働く 27頁
白い葦 39頁
実作者の椅子 109頁
句集『白い葦』について 瓜生敏一 117頁
年譜 133頁
著書目録 145頁
あとがき 146頁
写真撮影 田沼武能(2019年文化勲章受賞)
昭和60年初版 B6判 146頁
協会在庫管理の新古本。良好な状態です。
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