武藤紀子著『雨畑硯』(あめはたすずり)

    来し方行く末 全ての俳句はつねに、詠まれた場所とともにいた人々との思い出に繫がっている。 一句に秘められた背景を、晴れやかに、また軽やかに明かしながら、魂の行方に思いを馳せる最新句集。 魚目逝 […]

董振華句集『静涵』(せいかん)

第80回現代俳句協会賞特別賞受賞作 ◆日中対訳最新句集 黄河秋声その漣のその延々 中国の豪胆と 日本の繊細、 董振華氏の俳句は その幸福な結婚である。 長谷川櫂 ●長谷川櫂抄出十二句 鷺一羽その全景の晩夏なり 黄河秋声そ […]

岡田一実『篠原梵の百句』

  ◆実存と思想 梵の場合は、言葉の内在的な豊かさを用いて思想を表現することよりも、物事や情感を簡潔な象徴や解釈で伝えることに重きを置いていた。「人間探究派」は「難解派」とも言われた。梵の「難解さ」は、「なぜそ […]

村井和一『もてなし』(自筆サイン入り)現代俳句の100冊[82]

  むなしくてはや葉桜の道に居る 限りなく徒食の靴に石畳 葱折れの時経てさらに学ぶこと 爪捨てに出て山鳩に遭いにけり 石蕗の花ひと一人ずつ遠くなる 立岩利夫『束の間』(たていわ・としお/『つかのま』) [目次] […]

俳句通信添削教室・6回払い1万1千円(会員)

※現代俳句協会会員の方は、お客様情報の「*お名前」の欄に、協会にご登録のお名前(俳号)を入力して下さい。 詳しくはこちらをご覧下さい。 ◇添削は、11,000円で、月に6句までです。 お申し込み (1)まず、添削料を下記 […]

俳句通信添削教室・一回払い2千円(会員)

※現代俳句協会会員の方は、お客様情報の「*お名前」の欄に、協会にご登録のお名前(俳号)を入力して下さい。 詳しくはこちらをご覧下さい。 ◇添削は、2,000円で、月に6句までです。 お申し込み (1)まず、添削料を下記の […]

小西瞬夏 第三句集『けむりの木』

メロンにナイフ樹海を進むやうに    あたらしき風くれば鳴る蝶の骨     眠るなり狼は血を傾けて         読初の折られてゐたる白頁        葱坊主空の丸さを言ひにけり       老女より水の音して螢籠 […]

小山正見 句集『大花野』

  愛する人が病になったとき、何ができるのか――。アルツハイマー型認知症を患う妻と暮らして10年。ありのままの命を見つめ、明滅する心の瞬間をとどめた俳句集。人間の在り方を問う感動の36句。 ◆帯より ここはどこ […]