中村和弘句集『荊棘』(おどろ)

第40回詩歌文学館賞受賞 第17回小野市詩歌文学賞受賞 第24回俳句四季大賞受賞   ◆第四句集 人間の影こそ荊棘夜の秋 地球温暖化による自然災害、さらにコロナ感染拡大と世はまことにおどろおどろしい。 ◆自選十 […]

武藤紀子著『雨畑硯』(あめはたすずり)

    来し方行く末 全ての俳句はつねに、詠まれた場所とともにいた人々との思い出に繫がっている。 一句に秘められた背景を、晴れやかに、また軽やかに明かしながら、魂の行方に思いを馳せる最新句集。 魚目逝 […]

董振華句集『静涵』(せいかん)

第80回現代俳句協会賞特別賞受賞作 ◆日中対訳最新句集 黄河秋声その漣のその延々 中国の豪胆と 日本の繊細、 董振華氏の俳句は その幸福な結婚である。 長谷川櫂 ●長谷川櫂抄出十二句 鷺一羽その全景の晩夏なり 黄河秋声そ […]

岡田一実『篠原梵の百句』

  ◆実存と思想 梵の場合は、言葉の内在的な豊かさを用いて思想を表現することよりも、物事や情感を簡潔な象徴や解釈で伝えることに重きを置いていた。「人間探究派」は「難解派」とも言われた。梵の「難解さ」は、「なぜそ […]

村井和一『もてなし』(自筆サイン入り)現代俳句の100冊[82]

  むなしくてはや葉桜の道に居る 限りなく徒食の靴に石畳 葱折れの時経てさらに学ぶこと 爪捨てに出て山鳩に遭いにけり 石蕗の花ひと一人ずつ遠くなる 立岩利夫『束の間』(たていわ・としお/『つかのま』) [目次] […]