片山花御史『白い葦』(自筆サイン入)現代俳句の100冊[40]

gh-b-36

片山花御史『白い葦』[40]  (gh-b-36)

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¥1,200
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¥700
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火車(フォーチョ)ゆき 断層はてしなく煙る

ロバの耳 高梁(コーリャン)の芽と疾風を負う

体温をうばう 鉄片と組んでいる

野の花が匂い 叉銃にかけた遺骨

突撃の眸 炯炯と雨にうたれ

孤児の足 靴はちんばのほうがいい

黒い葦 以外はおよそ日照雨(そばえ)のなかに

白い葦 陽の和をつつむまるいたそがれ

二重窓の凍る夜 妻よさめているか

 

片山花御史『白い葦』(かたやま・かぎょし/『しろいあし』)
[目次]
南満 晴陰    5頁
働く       27頁
白い葦      
39頁
実作者の椅子   109頁
句集『白い葦』について 瓜生敏一 117頁
 年譜      133
 著書目録    145頁
 あとがき    146頁

写真撮影 田沼武能(2019年文化勲章受賞)

昭和60年初版 B6判 146頁
協会在庫管理の新古本。良好な状態です。

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