在庫状態 : 在庫有り
現代俳句協会会員の方は、お客様情報の「*お名前」の欄に、協会にご登録のお名前(俳号)を入力して下さい。
海に向いまっさおいだけのぼくの戦後史
旅からもどり愉しい敵がふえつつあり
祭りの裏通りが好きで深まりゆく傷だ
昆虫のように土の手でなみだすこし拭いた
いつも僕いる机の下の暗い部分
愛し方ぶきっちょ水に桜が映るとき
いちまいの花びら散るをずっと見ていた
ここは座敷だからお前を殺す、蟻よ
灯の下全裸で主流読むなんてかなしくて毛
チンパンジーにお辞儀されたから回れ右
受話器あなたが置くおとの 秋
海がきらきらときらきらと僕を歩かせる
田中 陽『愉しい敵』(たなか・よう/『たのしいてき』)
[目次]『傷』抄 5頁
痛む靴ずれ 23頁
愉しい敵 53頁
インク漏れの指 83頁
断章 111頁
青い海
口語俳句と啄木
加藤太郎の近作
十二月八日
たたかい
「主流」四十周年
解説 極めて私性的な裸形身体を通して 森田緑郎 125頁
年譜 140頁
あとがき 150頁
写真撮影 田沼武能(2019年文化勲章受賞)
平成元年初版 署名入り B6判 152頁
協会在庫管理の新古本。ほぼ良好な状態です。美本からお送りします。
【販売価格】700円(送料込み)本体1,200円+税120円+送料180円=1,500円のところ。