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第80回現代俳句協会賞受賞!
第23回鬣TATEGAMI俳句賞受賞!

最新句集
句集『水月伝』は、現代俳句文庫『大井恒行句集』(1999年12月)以後、2000年から2023年に至る23年間の作品から選びとった。
ボクのこれまでの単独句集はすべて故人に捧げられている。
本句集もまた、大泉史世と救仁郷由美子に捧げたいと思う。
作品紹介
明るい尾花につながる星や黒い骨
〈近い帰国(スコーラダモイ)〉いくたびも聞き日本海
光の粒の蘇生す済州島(チェジュド)ヤブツバキ
猪飼野は風の道なり風の道
触れているこの世の手には地震の風
原子炉に咲く必ずの夏の花
叫びは立ちこめ土砂より速く飲み込む海
鳥かひかりか昼の木に移りたる
雨を掬いて水になりきる手のひらよ
くるぶしを上げて見えざる春を踏む
(ふらんす堂HPより転載)
著者プロフィール
大井恒行(おおい・つねゆき)
1971年 同人誌・戦無派集団「獣園」創刊に参加
1975年 坪内稔典編集「現代俳句」(南方社)創刊に参加
1978年 同人誌「未定」創刊に参画
1980年 同人誌「豈」創刊に参加、のち発行人、編集人を経て現在編集顧問
1988年 俳句総合誌「俳句空間」(第6号~弘栄堂書店)編集人を5年間務める
2010年 月刊「俳句界」(文學の森)編集顧問を4年間務める
その他、現代俳句協会新人賞、年度作品賞、評論賞などの選考委員を経て、現在、現代俳句協会評議員。日本現代詩歌文学館評議員
装丁:和兔
2024年4月発行
ふらんす堂
【販売価格】3,070円(送料込)(本体税込価格2,860円+送料210円)