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夢ハたゝ゛藪をぬけんとする牡鹿

闇にひらく自動扉ゆけという

咽渇く　腐木に寄って傾いて

夏来る延して細い脛二本

岩壁や一歩一歩を捨てにゆく

湊楊一郎『裸木』（みなと・よういちろう／『らぼく』）
［目次］

Ⅰ　初期・戦前作品　　　　　　　　　　5頁
Ⅱ　昭和21年ー36年　　　　　　　　　23頁
Ⅲ　「羊歯」時代（昭和44年ー55年　　33頁
Ⅳ　昭和53年ー57年　　　　　　　　　87頁
Ⅴ　「再開」時代（昭和58年ー62年）　95頁
Ⅵ　昭和63年ー64年　　　　　　　　　105頁
「最後」ということ                            113頁
解説　　　　　　　　　　　　　　　　 123頁

年譜　　　　　　　　　　　　　　　　 141頁

写真撮影　田沼武能（2019年文化勲章受賞）

平成元年初版　B6判　146頁
協会在庫管理の新古本。若干の経年劣化はありますが良好な状態です。