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第40回詩歌文学館賞受賞
第17回小野市詩歌文学賞受賞
第24回俳句四季大賞受賞

◆第四句集
人間の影こそ荊棘夜の秋
地球温暖化による自然災害、さらにコロナ感染拡大と世はまことにおどろおどろしい。
◆自選十五句
張子の岩は燻銀なり初芝居
深海魚渚に崩れ春暑し
激震の断層に垂れ蚯蚓かな
大凧の骨の刺りし砂丘かな
*インドネシアにて
鮫撃つ銛砂に睡らせ梯梧咲く
稲雀大き一羽となりて飛ぶ
夏場所の鬢付油匂いたつ
舟板に蛸の吸盤乾きおり
大寒の畑と磧の境消ゆ
台風のまん中に垂れ自在鉤
鱶吊られどどと夏潮垂らしけり
ギリシャの島にて
檸檬のみ巨大なりしよ神の島
掌の現れて菊人形の髪を梳く
ランボーも月の輪熊も撃たれたり
海底に白き蟹群れ良夜かな
(ふらんす堂サイトより引用)
著者プロフィール
・昭和36年(1961年)上京、シナリオ、広告理論等を学ぶ
・昭和43年(1968年)田川飛旅子に師事。飛旅子の紹介で加藤楸邨に学ぶ
・昭和48年(1973年)田川飛旅子主宰「陸」創刊により編集長に就任
・平成 8年(1996年)第47回現代俳句協会賞受賞
・平成12年(2000年)田川飛旅子逝去により「陸」主宰を継承
・平成13年(2001年)現代俳句協会顕彰部長、出版部長歴任
・平成27年(2015年)現代俳句協会副会長就任
・平成30年(2018年)現代俳句協会会長に就任(令和6年3月まで)
・令和 7年(2025年)第17回小野市詩歌文学賞(俳句部門)受賞、第40回詩歌文学館賞(俳句部門)受賞
・令和 7年(2025年)第25回現代俳句大賞受賞
・現在、現代俳句協会特別顧問、日本文藝家協会会員
装釘:間村俊一
写真:鬼海弘雄
2024年11月刊行
ふらんす堂
【販売価格】3,510円(送料込)(本体価格3,300円+送料210円)