武藤紀子著『雨畑硯』(あめはたすずり)

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武藤紀子著『雨畑硯』(あめはたすずり)  (gh-b-89)

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来し方行く末
全ての俳句はつねに、詠まれた場所とともにいた人々との思い出に繫がっている。
一句に秘められた背景を、晴れやかに、また軽やかに明かしながら、魂の行方に思いを馳せる最新句集。

魚目逝く木賊の青を忘れめや
囀りに触れしと思ふ楡に触れ
金色の目の猫と会ふ竹酔日
雪だるまほのかに杉の匂ひして
大湯屋の松葉が雪に刺さりけり
昼寝して木賊の色に染まりをる
真つ直ぐに髪を梳くとき小鳥来る
思ひ出は秋明菊と共にあり
煙茸我は何処にゆかんとす
木枯を恋ひ風狂を恋ひにけり

著者プロフィール

武藤紀子(むとう・のりこ)
昭和24年 石川県生まれ
昭和61年 児玉輝代に俳句を学ぶ
昭和63年 宇佐美魚目に師事、「晨」同人
平成  5年 長谷川櫂に兄事、「古志」同人
平成23年「円座」創刊、主宰

日本文藝家協会会員
現代俳句協会東海地区理事

【受賞】
中部日本俳句作家協会賞受賞
日本詩歌句随筆評論大賞
全国俳誌協会編集特別賞
第80回現代俳句協会賞特別賞

本阿弥書店 2024年11月発行

【販売価格】3,290円(送料込)(本体価格3,080円+送料210円)

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