2022年5月20日 / 最終更新日 : 2022年5月20日 gendaihaiku 2022年5月号目次 作品10句 母の日の羊羹厚く切りにけり 小川夏葉 静かさが静かさを生み初電車 柿谷有史 四股を踏み踏鞴を踏んで青き踏む 金子 嵩 久方に雪らしき雪積りたる 喜田礼以子 分湯倉に熱き音満ち去年今年 田口彌生 春田跳ぶ少女 […]
2022年4月4日 / 最終更新日 : 2022年4月4日 gendaihaiku 2022年4月号目次 作品10句 泣き虫の妹が来る春の暮 秋岡宣子 この指に止まるものなし涅槃西風 伊藤東明 黙祷は何も祈らず沈丁花 越野雄治 明と暗転がる地球 春の荒れ 志賀孝子 かいつぶりの声に鉄気や鍛冶の町 清水美智 […]
2022年2月25日 / 最終更新日 : 2022年2月25日 gendaihaiku 2022年3月号目次 作品10句 現世の影を浮かべて春の川 小野里勲 春立ちぬ鉛筆持ちあげるやうに 佐藤武子 九十路なほ青く生きたし冬木の芽 下田幼和 後ろに戦寒いグランド走る一人 高橋 弘 願掛けのお百度参り水温む 土田紫翠 冴返る […]
2022年1月24日 / 最終更新日 : 2022年1月28日 gendaihaiku 2022年2月号目次 作品10句 梟の敵さがして首まわす 市原正直 秋天の四隅をひろげシーツ干す 遠藤由紀子 不織布のマスク言葉の逃げ易し 尾堤輝義 薄氷や少女半分嘘の中 清水茉紀 鮫かつぐ男つぎつぎ九段坂 杉原青二 あの八 […]
2021年12月24日 / 最終更新日 : 2021年12月24日 gendaihaiku 2022年1月号目次 作品10句 象亀の土に減り込み冬ふかむ 中村和弘 橙のまたも転がる鏡餅 寺井谷子 国家より透明であり虫の闇 高野ムツオ 雲は秋耳をふさいで声濁る 対馬康子 文明の奥に水なきエンタシス 秋尾 敏 地下は根の覇権争 […]
2021年11月29日 / 最終更新日 : 2021年11月29日 gendaihaiku 2021年12月号目次 特別作品 桜隠しの雪の淡紅パリは雨 芦川りさ すぐ驚く老人が好き冬青空 大部哲也 立春や筧の水の凝るとも かつら澪 「晩鐘」掲げ伯父の魂初明かり 木村晴代 妻の亡き家へ一人で退院す 中井之夫 柔らかな夜 […]
2021年11月12日 / 最終更新日 : 2021年11月12日 gendaihaiku 2021年11月号目次 特別作品 炎の川いま渺渺と水澄めり 跡治順子 春愁とは違うざわめき夕間暮 石井紀美子 あたたかや一匙で足る離乳食 上村えつみ 軍服の父との別れ北京の夏 大島めぐみ 鬼灯の網の目ちょっとだけ破る 片山淳子 あぢ […]
2021年11月12日 / 最終更新日 : 2021年11月12日 gendaihaiku 2021年10月号目次 特別作品 牧涼し小屋の閂外しある 秋葉礼子 春の夜のもの云はねどもくすり指 新井富江 夏の空父と子は九九叫びつつ 上田千恵子 百歳を目指し土用のうなぎ食ぶ 長部多香子 退屈がのさばっている夏座敷 田中朋 […]
2021年9月10日 / 最終更新日 : 2021年9月10日 gendaihaiku 2021年9月号目次 特別作品 父の頭を最後に咥え獅子頭 飯田晴久 紅梅の蕾いっせいに今朝の晴れ 大西宣子 三界へまだある未練賀状書く 小山一歩 早春のたこ焼きの旗踊っている 櫻木美保子 著莪の花琵琶湖疏水の取水口 清水瑛子 新雪へ広 […]
2021年8月3日 / 最終更新日 : 2021年9月10日 gendaihaiku 2021年8月号目次 特別作品 柊挿す顔に月光ありにけり 青木廣子 男根を祀る海町業平忌 小林 実 寄せ書きの国旗をまとい征ったきり 髙階 敦 山女釣休らう天の安河原 玉木節花 熱の目にごまめの目玉覗き窓 中島勝子 後ろ指さされて […]