2022年9月30日 / 最終更新日 : 2022年9月30日 gendaihaiku 2022年10月号目次 作品10句 枯るる夜月は道化を演じつつ 青木澄江 老いの汗生きてる証し珪素力 梅田弘祠 老鶯や人新世を健気にも 北村純一 湯煙のような温もり木の芽張る 佐竹伸一 光炎の色に染まれり夕桜 高村寿山 張りついた秋光窓を開けさ […]
2022年9月1日 / 最終更新日 : 2022年9月1日 gendaihaiku 2022年9月目次 作品10句 生きること飽きずにバナナだけの朝 岡部博 昼星のよだれかここの日照り雨 つはこ江津 杖先の長きわが影夕焼雲 羽場翠香 仄かなる光取り込む春障子 菱木良一 よきひとと離れて座りソーダ水 […]
2022年8月1日 / 最終更新日 : 2022年9月1日 gendaihaiku 2022年8月目次 作品10句 空蟬の背のかつと割れ原爆忌 安藤 靖 春闌くや挑む大画布二年越し 今田 述 ちちの声詩を書くより雪を搔け 五代儀幹雄 パレットをはみ出している花菜の黄 梅岡ちとせ 脚へ眼を集めるパドック芝枯れ […]
2022年7月12日 / 最終更新日 : 2022年7月12日 gendaihaiku 2022年7月目次 作品10句 波また波成人の日の日本海 足羽鮮牛 鬼やらひ内なる邪気は消えぬまま 伊藤 眠 中心に暗がりのある新樹かな 小津由実 文月や最初で最後の父の文 髙石まゆみ 啓蟄や庭下駄というものありぬ 東 […]
2022年6月2日 / 最終更新日 : 2022年6月2日 gendaihaiku 2022年6月号目次 作品10句 濃淡の墨うつくしき春の富士 衞藤能子 誰が死ぬる蛍ぶくろの咲きはじめ 金子晴彦 雪催して封筒の届きけり 北邑あぶみ 月光やかすかに数珠の音がする 木村直子 初夏の足を浸せば海動く 中川秀 […]
2022年5月20日 / 最終更新日 : 2022年5月20日 gendaihaiku 2022年5月号目次 作品10句 母の日の羊羹厚く切りにけり 小川夏葉 静かさが静かさを生み初電車 柿谷有史 四股を踏み踏鞴を踏んで青き踏む 金子 嵩 久方に雪らしき雪積りたる 喜田礼以子 分湯倉に熱き音満ち去年今年 田口彌生 春田跳ぶ少女 […]
2022年4月4日 / 最終更新日 : 2022年4月4日 gendaihaiku 2022年4月号目次 作品10句 泣き虫の妹が来る春の暮 秋岡宣子 この指に止まるものなし涅槃西風 伊藤東明 黙祷は何も祈らず沈丁花 越野雄治 明と暗転がる地球 春の荒れ 志賀孝子 かいつぶりの声に鉄気や鍛冶の町 清水美智 […]
2022年2月25日 / 最終更新日 : 2022年2月25日 gendaihaiku 2022年3月号目次 作品10句 現世の影を浮かべて春の川 小野里勲 春立ちぬ鉛筆持ちあげるやうに 佐藤武子 九十路なほ青く生きたし冬木の芽 下田幼和 後ろに戦寒いグランド走る一人 高橋 弘 願掛けのお百度参り水温む 土田紫翠 冴返る […]
2022年1月24日 / 最終更新日 : 2022年1月28日 gendaihaiku 2022年2月号目次 作品10句 梟の敵さがして首まわす 市原正直 秋天の四隅をひろげシーツ干す 遠藤由紀子 不織布のマスク言葉の逃げ易し 尾堤輝義 薄氷や少女半分嘘の中 清水茉紀 鮫かつぐ男つぎつぎ九段坂 杉原青二 あの八 […]
2021年12月24日 / 最終更新日 : 2021年12月24日 gendaihaiku 2022年1月号目次 作品10句 象亀の土に減り込み冬ふかむ 中村和弘 橙のまたも転がる鏡餅 寺井谷子 国家より透明であり虫の闇 高野ムツオ 雲は秋耳をふさいで声濁る 対馬康子 文明の奥に水なきエンタシス 秋尾 敏 地下は根の覇権争 […]