なつはづき氏が「第7回攝津幸彦記念賞」を受賞

この度、なつはづき氏が第7回攝津幸彦記念賞を受賞された。選考委員は大井恒行、筑紫磐井、夏木久、眞矢ひろみの四氏。これは俳句誌「豈」(発行人・筑紫磐井)が年一回俳壇に向けて広く作品を募っている賞で、過去の受賞者には関悦史氏、神野紗希氏、野口裕氏、花尻万博氏、生駒大祐氏、打田峨者ん氏など。

受賞作「鉄でいる」(30句)。第一句集『ぴったりの箱』上梓以後のなつ氏の新たなる局面。なつ氏ならではの瑞々しく、バラエティ豊かな作品世界が展開されている。

ピアノ弾く地球の裏にも蝸牛

金魚語が解るのよって君の裸体

思い出は壊れて砂になり裸足

運命にうふふを混ぜる百千鳥

オカリナは机に置かれ鳥帰る

鉄屑になるまで鉄でいる穀雨

 

選考経過など詳細は、晩秋に刊行予定の「豈」第65号に掲載とのこと。