第166回現代俳句協会青年部勉強会「テン年代が俳句に与えたもの」
1980~1990年代以降は冷戦の終結などをきっかけに、先進国を中心に「大きな物語の終わり」「終わりなき日常」「動物化」など、様々なキーワードが社会に流布しました。
一方で、バブル崩壊、氷河期世代、失われた十年、グローバル化経済、IT化社会、同時多発テロ、東日本大震災、原発事故、そして現在の新型コロナウイルスの蔓延と、世界的、社会的な動きが決してなかったわけではありません。
特に、インターネットは空気のように生活の隅々まで浸透し、個人の生きかたや考えかたにも大きな影響を与えたといえるのではないでしょうか。ネットによって個人の発信力が大きくなった側面もあり、自分に見えている世界を表現しようという試みる人たちも増えました。
そして、ゲームやネットという新しい媒体と同時に、短歌や小説、アニメ、映画といった既存の形式においても、それぞれが自分に“見えている世界”を形に残そうとしたと考えられます。
上記のような流れの中で、この世界を見据えてきた俳句はどのようなものでしょうか。見据えてこなかった俳句はどのようなものでしょうか。
短歌や小説といった他の表現形式に見られる時代の顕れを概観しつつ、お話しすることができたらと思います。
【日時】
2020年9月5日(土)19:00~21:30
【スケジュール】
19:00〜19:10 企画趣旨説明・登壇者紹介
19:10〜19:50 基調発表(発表者:三浦マミ)
19:50〜20:10 基調発表2(発表者:瀬口真司)
20:10〜21:30 ディスカッション(三浦マミ×瀬口真司×青木亮人)
【登壇者】(案)
三浦マミ
瀬口真司(歌人。「GEM」)
青木亮人(愛媛大学准教授)
【司会】
黒岩徳将(青年部委員)
【場所】
Zoom(ミーティングURLを送付し、招待します。)