第21回現代俳句協会年度作品賞は黒沢孝子氏に決定しました
当協会では、7月18日(土)協会事務所において第21回現代俳句協会年度作品賞の選考委員会を開催し、応募217編から下記のとおり授賞作品を決定しましたのでお知らせいたします。
この賞は、協会会員の日頃の作句活動の中から生まれた優れた作品を顕彰するために制定されたもので、他賞及びコンクールでの入選作を除く、昨年1月から12月の間の既発表、または未発表の作品計30句を対象とするものです。
第21回現代俳句協会年度作品賞
黒沢孝子 「夜桜」30句(抄出)
夜桜の先へ先へと白狐かな
噴水の撃たれしごとく崩れけり
ひと日死をひと日桔梗を思ひたる
初鴨や秤の上の赤ん坊
どんど焼き船酔ひしたる心もち
佳作 北村美都子 「雪の賦」30句
◇受賞者のプロフィールは次のとおりです。
黒沢孝子(くろさわ・たかこ)(本名:同じ)
・1942年(昭和17年)6月21日 長野県生まれ(78歳)
・1993年(平成5年)「岳」俳句会入会、宮坂静生に師事
・2004年(平成16年)「岳」第18回S氏賞受賞
・2007年(平成19年)「岳」第8回ケルン賞受賞
・2009年(平成21年)「岳」第26回前山賞受賞
・現在 「岳」俳句会同人、現代俳句協会会員
・句集 『雪解星』(2006年8月刊)
◇選考委員(五十音順)
浦川聡子、大井恒行、こしのゆみこ、佐藤映二、原 雅子
◇お問い合わせ・現代俳句協会事務局 電話03-3839-8190