第20回現代俳句大賞は黒田杏子氏に決定!

第20回現代俳句大賞の選考委員会が2月27日(木)に開かれ、受賞者は黒田杏子氏に決定しました。

現代俳句大賞は、広く現代俳句の発展に寄与され、優れた功績を残された方を顕彰するものです。平成13年度に現代俳句協会大賞を受け継いで設けられました。

選考委員 中村和弘、寺井谷子、高野ムツオ、伊藤政美、秋尾 敏、対馬康子、小林貴子、柏田浪雅

黒田 杏子(くろだ・ももこ)俳人、エッセイスト

昭和13年8月10日生。昭和13年、東京都本郷生まれ、戦時疎開により栃木県にて高校卒業まで過ごす。東京女子大学入学と同時に俳句研究会「白塔会」に入会、山口青邨に師事し、のち「夏草」に入会。昭和36年、東京女子大学文理学部心理学科を卒業。広告会社の博報堂に入社。のちに、雑誌『広告』編集長をつとめ、定年まで同社に在籍。昭和50年、夏草新人賞受賞。昭和57年、句集『木の椅子』により現代俳句女流賞および第5回俳人協会新人賞受賞。昭和61年、夏草賞受賞。平成2年、 俳誌『藍生(あおい)』を創刊、主宰。平成7年、句集『一木一草』により俳人協会賞受賞。平成20年、第1回桂信子賞受賞。平成23年、句集『日光月光』により第45回蛇笏賞受賞。現在、日本経済新聞俳壇選者、新潟日報俳壇選者、雑誌『兜太 TOTA』編集主幹、同人誌『件』同人、栃木県大田原市名誉市民(令和2年)、他に全国各地の俳句大会選者を数多くつとめている。

句集に『木の椅子』『水の扉』『一木一草』『花下草上』『日光月光』『銀河山河』『黒田杏子句集成』。著書等に『金子兜太養生訓』『存在者金子兜太』『語る兜太』『手紙歳時記』『暮らしの歳時記未来への記憶』『俳句の玉手箱』『俳句列島日本すみずみ吟遊』『布の歳時記』『季語の記憶』『花天月地』『「おくの細道」をゆく』『俳句と出会う』など多数。

◇本年10月25日(土)名古屋・名鉄ニューグランドホテルにて開催の第57回現代俳句全国大会席上にて顕彰いたします。