第20回現代俳句協会年度作品賞は、久根美和子氏「房はづす」に決定しました。

当協会では、8月3日(土)協会事務所において第20回現代俳句協会年度作品賞の選考委員会を開催し、応募223編から授賞作品を決定しました。

この賞は、協会会員の日頃の作句活動の中から生まれた優れた作品を顕彰するために制定されたもので、他賞及びコンクールでの入選作を除く、昨年1月から12月の間の既発表、または未発表の作品計30句を対象とするものです。

第20回現代俳句協会年度作品賞  久根美和子 (「房はづす」30句)

入賞句抄出5句

  野火放つ建御名方を遠つ祖

  打水の乾く迅さや反戦歌

  人に戻る呪文忘れし芒原

  メメント・モリ霜枯の八島湿原

  春遠からじ木立椰菜(ブロッコリー)の房はづす

 

◎受賞者のプロフィールは次のとおりです。

◇ 久根美和子(くね・みわこ) (本名同じ )

・1941年(昭和16年)7月20日 長野県生まれ(78歳)

・1997年(平成9年)『岳』入会、宮坂静生に師事

・2016年(平成28年)『岳』第16回ケルン賞受賞

・2018年(平成30年)『岳』40周年記念青胡桃賞受賞

・現在『岳』同人、現代俳句協会会員

・句集『穂屋祭』(2008年12月刊)

 

◇選考委員(五十音順)

浦川聡子、大井恒行、こしのゆみこ、佐藤映二、原 雅子

◇表彰式

令和元年11月16日(土)午後1時より「東天紅・上野店」にて開催の第56回現代俳句全国大会席上にて。

◇お問い合わせ 現代俳句協会事務局  電話03-3839-8190