💁YouTube|つるかめインタビュー▶️兵庫県の光末紀子(みつすえ・のりこ)さんです!

人生100年時代
生涯元気で俳句を楽しもうとしていらっしゃる現代俳句協会の先輩たちにお話を聴く
シリーズ「つるかめインタビュー」
第3回目は 兵庫県の光末紀子(みつすえ・のりこ)さん
フロイトやリルケなどの研究者である光末さん。
神戸大学俳文学研究会の事、俳句との出会い、ピアノが大好きだった少女期、 そしてご自身の俳句についてなど、様々なお話をお伺いしました。
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光末紀子(みつすえ・のりこ) プロフィール
昭和15年5月28日、大連市生まれ
京都大学大学院文学研究科修士課程修了
平成27年 現代俳句協会に入会
平成28年 「藍」同人
令和3年 第41回「藍賞」受賞
現在 神戸大学名誉教授
専門分野:ドイツ近現代詩、ヨーロッパ文化論、ジェンダー論
〈光末紀子 二十句〉
梅の香の満ち来る過去の中に母
恋人の鎖骨こつこつ薺咲く
黒き龍のぼりゆく幹夜の桜
染卵ネバーランドの草むらに
石ころとは昵懇の仲すみれ草
整列が好きで陽気なチューリップ
うすきいろ風からもらい姫じょおん
アネモネや神話の庭に種こぼれ
あじさいの青の音調ベイエリア
咲きのぼる先の不確かグラジオラス
外れやすき罌粟の花びらルドンの眼
何をあわてて塗り残されし半夏生
草を引く指に生まれているリズム
畳み目に埋もれる花粉夜の百合
薔薇の渦孤独は原寸大がいい
無花果の内なる花の薄明り
ミニチュアの脳髄めきし胡桃食ぶ
白地図のごとき城跡ひがんばな
冬木の芽走者たすきを渡し終え
朱を尽くすポインセチアの無表情
(津髙里永子 選)
収録日:2025年8月10日 場所:兵庫県神戸市のご自宅
インタビュアー:広報部 津髙里永子
動画編集:加那屋こあ
企画・制作 現代俳句協会 広報部