第78回現代俳句協会賞決定のお知らせ

当協会は6月24日(土)協会事務所に於いて、第78回現代俳句協会賞の選考委員会を開催し、以下のとおり決定しましたのでお知らせいたします。
本賞は、令和4年中に刊行された協会会員の句集の中から、第一次選考(21編)及び最終選考(13編)を経て、決定されたものです。

◎第78回現代俳句協会賞 
 
井口 時男(いぐち・ときお)・句集『その前夜』(深夜叢書社 発行)

◎受賞者のプロフィールは次のとおりです。

◇井口 時男(いぐち ときお)
 1953(昭和28)年2月3日、新潟県生まれ、70歳。
  
◇文芸歴・俳句歴
1983年(昭和58年)「群像」新人文学賞評論部門を受賞し、文芸批評活動開始。著書多数。
 1994年(平成6年)『悪文の初志』で第22回平林たい子文学賞。
 1997年(平成9年)『柳田国男と近代文学』で第8回伊藤整文学賞。
2012(平成24年)から「隠遁」し、俳句を作り始める。
2020年(令和2年)『蓮田善明 戦争と文学』で第70回芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)。

◇現在
 文芸批評家&俳人。現代俳句協会会員。「豈」、「鬣」、「鹿首」の各同人。

◇句集
『天來の獨樂』(2015年)『をどり字』(2018年)『その前夜』(2022年)

◇『その前夜』より自選5句
 怪獣はみな孤独だつたな夏日星  その前夜(いまも前夜か)雪しきる  君逝きて電子文字降る枯野かな  蝶落ちて鱗粉の街メイド服  草藤や水の家族を母が呼ぶ

○選考委員氏名(五十音順)
恩田侑布子、塩野谷 仁、高岡 修、照井 翠、前川弘明、渡辺誠一郎。
 
○表彰式
令和5年11月3日(土)午後1時より「東天紅・上野店」にて開催の第60回現代俳句全国大会席上にて。