2020年6月号目次

特別作品
起舟祭闘ひを知る背骨かな  有手 勉
ライバル視されないわたし鳥帰る 堺谷真人
ふる里は遠し茅花の眩しき日   塩貝朱千
桜蘂降るや逝く人耳聡き     篠遠良子
紙キレに桜と書けばはためけり  富田敏子
螢の夜逢瀬の髪のほのと濡れ   平田繭子
河骨に下駄音ひびく天の街    松下けん
薫る風自画像の裏濡れている   望月哲土

現代俳句  目次 令和 2 年 6 月号 通巻 648 号
 グラビア 俳句ひらく
 わたしの一句   遠山陽子
 百景共吟   松澤雅世、松本勇二
 フォト俳句   高橋和子
 列島春秋  6

直線曲線 「社会詠の詠みかた、読みかた」 赤野四羽 10

◆特別作品◆
 端午  有手 勉 12
 遏密の春  堺谷真人 12
 花大根  塩貝朱千 13
 恋心  篠遠良子 13
 つつまれる  富田敏子 14
 螢  平田繭子 14
 天の街  松下けん 15
 共生  望月哲土 15

「今、伝えたい俳句 残したい俳句」 一関なつみ 16
『百景共吟』より二句鑑賞  神野 紗希・高山れおな 17

不可視の領域と沈黙にこそ言葉を―― 宇多喜代子俳句考  武良竜彦 18
「風土記篇」(18)長野県  佐藤文子 25
「翌檜篇」(18) 廣島佑亮 27
結社の若手(11) 井上論天 29

『現代俳句年鑑2020』を読む  31
 蝦名石蔵、北村量子、菊地 子、鈴木良二、山崎如尚
 久居智子、杉山水音、櫻井ゆか、滝本 勤、小松雅朗

●随想●
 竜の玉─日月に透けて 高木一惠 37
 透視  渡邊 淳子 38
ブックエリア 西遥句集『春蘭探し』 吉村春風子 39
  山本則男句集『補陀落』 森さかえ 40
第12回 「現代俳句の風」  41
秀句を探る  足立喜美子、櫻井久子、関戸信治、大堀祐吉、波多洋子、野 狂

図書館俳句ポスト  54
「『柿本多映俳句集成』を読む」レポート 中西亮太 57
協会だより  59

表紙 写真提供:「夏の使者」高橋和子
 わたしの一句  写真提供:「和気藹藹」飯塚英夫
百景共吟 写真提供:「聖橋より秋葉原を見る」中村 哲
フォト俳句 写真提供:「森の小径」高橋和子