2021年12月24日 / 最終更新日 : 2021年12月24日 gendaihaiku 2022年1月号目次 作品10句 象亀の土に減り込み冬ふかむ 中村和弘 橙のまたも転がる鏡餅 寺井谷子 国家より透明であり虫の闇 高野ムツオ 雲は秋耳をふさいで声濁る 対馬康子 文明の奥に水なきエンタシス 秋尾 敏 地下は根の覇権争 […]
2021年11月29日 / 最終更新日 : 2021年11月29日 gendaihaiku 2021年12月号目次 特別作品 桜隠しの雪の淡紅パリは雨 芦川りさ すぐ驚く老人が好き冬青空 大部哲也 立春や筧の水の凝るとも かつら澪 「晩鐘」掲げ伯父の魂初明かり 木村晴代 妻の亡き家へ一人で退院す 中井之夫 柔らかな夜 […]
2021年11月12日 / 最終更新日 : 2021年11月12日 gendaihaiku 2021年11月号目次 特別作品 炎の川いま渺渺と水澄めり 跡治順子 春愁とは違うざわめき夕間暮 石井紀美子 あたたかや一匙で足る離乳食 上村えつみ 軍服の父との別れ北京の夏 大島めぐみ 鬼灯の網の目ちょっとだけ破る 片山淳子 あぢ […]
2021年11月12日 / 最終更新日 : 2021年11月12日 gendaihaiku 2021年10月号目次 特別作品 牧涼し小屋の閂外しある 秋葉礼子 春の夜のもの云はねどもくすり指 新井富江 夏の空父と子は九九叫びつつ 上田千恵子 百歳を目指し土用のうなぎ食ぶ 長部多香子 退屈がのさばっている夏座敷 田中朋 […]
2021年9月10日 / 最終更新日 : 2021年9月10日 gendaihaiku 2021年9月号目次 特別作品 父の頭を最後に咥え獅子頭 飯田晴久 紅梅の蕾いっせいに今朝の晴れ 大西宣子 三界へまだある未練賀状書く 小山一歩 早春のたこ焼きの旗踊っている 櫻木美保子 著莪の花琵琶湖疏水の取水口 清水瑛子 新雪へ広 […]
2021年8月3日 / 最終更新日 : 2021年9月10日 gendaihaiku 2021年8月号目次 特別作品 柊挿す顔に月光ありにけり 青木廣子 男根を祀る海町業平忌 小林 実 寄せ書きの国旗をまとい征ったきり 髙階 敦 山女釣休らう天の安河原 玉木節花 熱の目にごまめの目玉覗き窓 中島勝子 後ろ指さされて […]
2021年7月2日 / 最終更新日 : 2021年7月2日 gendaihaiku 2021年7月号目次 特別作品 糸電話八月キマシタ生キテマス 相川文子 立春を見てきたと言う仔鹿の眼 安谷屋之里恵 城濠の水の粘りや冬桜 今井 妙 天空は神の領域鷹わたる 中川秀司 ワクチンに女子の兵法ほどの朱夏 松田抱空 空き […]
2021年6月8日 / 最終更新日 : 2021年6月8日 gendaihaiku 2021年6月号目次 特別作品 クマモトを歪に曲げる春の地震 木庭杏子 白梅や器の重き伊達料理 小林政女 浦城下武士に似てくる鴨の陣 舘岡誠二 語り部に十年の春積み重ね ⻆田爽丘子 人に付き声に付きして山ざくら 中内かず子 分校の […]
2021年4月26日 / 最終更新日 : 2021年4月26日 gendaihaiku 2021年5月号目次 特別作品 熟柿うましとウヰンクの写真の夫 秋山迪子 水仙の一本か百本か活け迷う 上石久美子 鷹の舞ふこの地を蝦夷と呼びなせり 大西岩夫 あかときくたちをきぎすの喧しく 片桐基城 子が欲しき夫婦に三つ子授かりぬ […]
2021年4月8日 / 最終更新日 : 2021年4月8日 gendaihaiku 2021年4月号目次 特別作品 月おぼろ厨に買ひ置きのざらめ 石川裕子 白無垢で明けた山河やお元日 近藤美好 コロナ難民ぞくぞく唐辛子赤し 椎名鳳人 もの思うつくしんぼうから青いけむり 成清正之 水郷の深き眠りに生まれたり 長谷川阿以 初 […]