令和7年度
第31期 研修通信俳句会

全国の熱心な会員の作品交流の場として好評の「研修通信俳句会」は、2025年4月から第31期に入りました。

◎俳句会 通信(郵便 またはメール)で隔月年6回
・投句/4句 選句/毎回10句互選、講師は特選3句と並選10句
・講師
👤渡辺 誠一郎 (小熊座前編集長)
👤鳥居 真里子 (門主宰)
・会報 毎回講師選評と互選結果掲載。
◎定員50名程度。先着順
◎期間 令和7年4月から1年間(途中入会可能)
※添削指導はありません。互選による通信形式の句会となります。
スタッフ:なつはづき、長谷川はるか、鈴木砂紅、久下晴美、利光知惠子

研修通信俳句会 第31期
第5回 結果発表🎉

互選高点句

ゆく秋をわくわく老いる試着室
             山﨑加津子
幕切れの読めない余生日記買う
             田中充
山眠るずり落ちそうな岩抱え
             梅井玲子

👤渡辺誠一郎講師 特選句

漬物石ずぶとく沈む冬至かな
             木村寛伸

「ずぶとく」がいい。感覚としてよくわかる。漬物は漬物石がなくては生れない。その石は単なる石ではあるが、一定の重さと大きさが求められる。この漬物石に求められる働きを、「ずぶとく」の一語が確かに表している。陽気が復すると言われる冬至の季語が上手く働く。

白鷺の踝までの冬の川
             渡部健

白鷺の踝に注視した。冬の川の水かさの様子が見える。水かさは白鷺の踝と言えば、浅瀬。浅瀬ももちろん冬の川だ。踝から冬の川を捉えて見せた。実景がそのまま一句に昇華した。冬の川の浅瀬に凛と立つ、あるいは餌を啄む動きを見せる白鷺の美しさ、そこにポエジーも生まれている。

鳰とぷんまた誘つてもいいですか
             藤色葉菜

軽妙な一句。鳰の動き、ここでは水に潜った一瞬の情景だろうか。「とぷん」からその動きが見える。「とぷん」と鳰が音を立てて水中に潜った一瞬。この音と照応する様に、相手に誘うことを約束する。相手への思いの程を巧みに表現してみせた。

👤鳥居真里子講師 特選句

花八手手と手と手と手手と手と手
             東國人

口に出して読んでみる。花八手の言葉以外はすべて〈テトテトテトテテトテトテ〉。なんだか可笑しくなる。手の文字を数えてみると八つ。なるほど、「花八手」だ。ひっそりと地味な八手の花が一瞬華やぎ、楽しく思えた。絶妙な機知俳句と言えるだろう。

かりがねや吾が吾を超えしとき渡る
             おぎ洋子

やや観念的な趣きはあるが、「かりがねや」と頭に置き、「超えしとき渡る」と止めた手法は巧い。等身大の自分であることは大事なことだ。だが時として、思わぬ自分に出会うこともある。私を飛び超えた私に胸が高鳴る。高揚感が素直に伝わってくる作品であった。

子規の忌の黄身こんもりと遠くテロ
             山﨑加津子

今日は九月十九日、子規の忌日。朝食のテーブルに目をやると卵の黄身がいつもよりこんもりと美しい。平和な朝だ。だが、同じ地球の遠い国では、今日もテロが。韻律のよさが一句の内容と相俟って心に響く。平和と戦争、人類の永遠の課題である。

(長谷川はるか報)

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青年部【ゼロ句会】

49才以下の若手句会として、毎月第3土曜の午後・現代俳句協会事務所にて開催している【ゼロ句会】。 現代俳句協会青年部アンケート「俳句の未来の多様性のために、今、現代俳句協会ができること」の結果を受けてはじめました。 有季定型から無季破調まで、合評がフラットに飛び交う句会です。 協会員に限らずどうぞお気軽にご参加ください。

【場所】オンライン
【参加対象】49才以下の方
【参加費】500円
【申込・問い合わせ】 要申込(定員20名、受付順)

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