6月
1
渡辺 誠一郎(わたなべ・せいいちろう)第70回協会賞受賞
6月 1 @ 12:00 AM

渡辺 誠一郎(わたなべ・せいいちろう)


・昭和25年(1950年)12月13日、宮城県塩竈市生まれ。
・昭和62年(1987年)佐藤鬼房に師事
・平成2年(1990年)「小熊座」同人
・平成3年(1991年)現代俳句協会入会
・平成8年(1996年)第一回小熊座賞
・平成10年(1998年)第三回中新田俳句大賞スウエーデン賞
・平成17年(2005年)宮城県芸術選奨(2004年度)
・平成27年(2015年)第十四回俳句四季大賞  (26年→27年に20150914訂正)
句集に『余白の轍』『数えてむらさきに』『地祇』
著書に『俳句旅枕 みちの奥へ』
現在、「小熊座」編集長、日本文藝家協会会員
 
渡辺誠一郎  『地祇(ちぎ)』 自選五十句

涼風は馬の睫毛にはじまりぬ
夕べには水を立たせる花あやめ
母の日の舌にしほがまくずれたり
影の数人より多し敗戦忌
早池峰の霊気に点る一位の実
滴りは深みに迅き出羽の国
阿弖流為の鼻梁を擦りぬ青山背
千年の沖行く闇の鯨かな
大寒の光塵として糞まりぬ
何処へと向かう旅塵や翁の忌
厳冬に生まれて軽き赤子かな
日本の冬木を鴨居として掲ぐ
黙約は鼬の濡れる夜にこそ
一片の雪消えなんと光なす
冬帝の眼窩でありぬみちのくは
万物は低きに生きて七日粥
淑気とは紙一枚の立つごとし
春の丘姉は小さな光食べ
隊列がまた近くなる五加木飯
電車から手を振るごとき金魚なり
父の日の父の仕方で米を研ぐ
川ばかりみて眉間から夏痩せす
海よりも淋しき水着みておりぬ
天麩羅の崩れるごとき大夕焼
歯石取る予約を忘れ太宰の忌
葦原の風の縺れに百鬼来る
あわれとは水飲みにくる菊人形
漂泊は鶴の骸を見るためか
みちのくの春日の痩せて鹹 (しおからき)
地球にも拍動のあり犬ふぐり
地の底に行方不明のさくら咲く
手を振れば千の手が振る桜の夜
盗汗かくメルトダウンの地続きに
奥州一之宮津波の後の水すまし
死んでなお人に影ある薄暑なり
祈りとは白き日傘をたたむこと
慟哭の一幹として裸木は
海をまた忘れるために葱刻む
東京に子猫のような余震来る
亡き友が泣くところまで行く春岬
海へ向く細脛ばかり半夏生
夏草の被曝に病める父郷あり
万緑の奥なり帰還困難区
泣くために海をみており野萱草
生きるとは帰らざること秋の風
一本の松は幣(みてぐら)秋の海
友の死をゆさぶるごとく海胆すする
フクシマの黒旗となりぬ黒牛は
断崖に立つごと冬の縁側に
夏草に沈みて地祗の眠りかな 

6月
1
高岡 修(たかおか・おさむ)第71回現代俳句協会賞受賞
6月 1 @ 12:00 AM

高岡 修(たかおか・おさむ)

高岡 修(たかおか・おさむ)詩人、俳人。
・昭和23年(1948年)9月17日、愛媛県宇和島市生まれ(67歳)。
・昭和37年(1962年)鹿児島市に移住。十代の頃から詩・俳句・小説を書き始める。
・昭和43年(1968年)現代俳句誌「形象」に参加、最年少同人となる。前原東作、岩尾美義に師事。
・昭和45年(1970年)国立鹿児島高専電気工学科中退。
・平成 2年(1990年)第18回南日本文学賞受賞。(詩集)
・平成 3年(1991年)「形象」復刊と同時に編集長となる。
・平成 6年(1994年)前原東作死去により、「形象」主幹となる。
・平成13年(2001年)第27回南日本出版文化賞受賞。
・平成17年(2005年)第46回土井晩翠賞受賞。(詩集)
・平成19年(2007年)第27回現代俳句評論賞受賞。
・著書に句集『水の蝶』など6冊。詩集『水の木』『高岡修全詩集』など17冊。
・文庫に思潮社版現代詩文庫『高岡修詩集』・ふらんす堂版現代俳句文庫『高岡修句集』。
・現在、現代俳句協会理事・鹿児島県現代俳句協会会長・鹿児島県詩人協会会長・日本現代詩人会会員・日本詩人クラブ会員・日本文藝家協会会員・俳誌「形象」主幹・詩誌「歴程」同人。
 
 
 
高岡修句集 『水の蝶』 自選五十句抄
 
郷愁へ大きく曲がる春の川
女体なら海市のひとつとして抱く
月光の立棺として摩天楼
父はまだ昨日の空を鋤きやまぬ
蝶わたりゆきあおあおと野を孵す
春愁とたわむれている指も水
かたつむり虚無に半身いれている
虹の腑の闇を見ている鳥一羽
殺意なら森商店の裏にある
方舟に乗りはぐれては狩る螢
アンモナイト死は円心にしてけぶる
溺れたる空眼にとどめタチアオイ
空蟬が想像している百の雷
空蟬の背にも銀河の流れこむ
質量を少し離れて秋の蝶
澄みゆくは哀しからずや秋の水
捨てるべき背中と思う芒原
天地(あめつち)を宥(ゆる)さず廻る独楽ひとつ
死するまで谺を使う冬木立
天心の乱心見たる凧(いかのぼり) 
飾るならカフカの闇へ黄水仙
夢みざる眼なら抉る雪の果て
寝返ればシーツに絡む冬銀河
美しき溺死もあらむ水中花
蚊帳を出て世界の果てへ出てしまう
肉のかげ恋うかに揺れる蛇の衣
次の世も系譜はひとつ蛇の衣
蔦のからむ夕空も切り花鋏
虹の屍(し)は石棺に容れ横たえる
月光のサランラップでつつむ森
草ひばり天上に響(な)る施錠音
踏切りを渡れるは地震/春の死者
溺死せざるものにはあらず陽炎も
死者のあうら白き炎として並ぶ
春雷と家霊をいれて棺一基
その樹液熱きか内部被曝の木
海の底を歩いては咲く夕ざくら
失踪もまたみずみずし雪解音
海底のピアノ連弾して果てる
鳥雲を出て鳥にある死のほてり
紙風船打ち天上の渚恋う
おぼろ夜も水の鎖につながれて
死者の胸の春愁を翔つ水の蝶
被曝せる木が朝焼けで洗う髪
筆立てに一絶壁を挿して秋
本の背に山霧流し読みふける
月光が編みゆく檻にみな睡り
麦の秋かく眩(まば)ゆきか転生は
墜落の高さを飛翔と呼べり鷹
沖に湧く手毬唄なら毬をつく
8月
1
なつはづき((なつ・はづき))平成30年度第36回受賞者
8月 1 @ 12:00 AM

・昭和43年(1968)6月22日、静岡県生まれ。

・平成20年(2008)母の影響により俳句を始める。

 その後、ネット句会、神奈川県現代俳句協会のブロック句会、

 現代俳句協会の火曜教室(講師:対馬康子)等で俳句の経験を積む。

・平成28年(2016)「青山俳句工場05」(代表:宮崎斗士)に参加。

・平成29年(2017)「奎」(代表:小池康生)入会

・現代俳句協会会員、神奈川県現代俳句協会幹事(横浜ブロック ブロック長) 

 

 

 

「からだ」     なつ はづき

 

はつなつや肺は小さな森であり

五月来る鉛筆すべて尖らせて

夏あざみ父を許すという課題

森はふとひかがみ濡らし楸邨忌

右手から獣の匂い夏の闇

地に刺さる喪服の群れよ油照り

日傘閉じここに暮らしがあった海

ふと触れる肘ひんやりと原爆忌

身体から風が離れて秋の蝶

夕花野ことば何処へも飛び立てず

宝石箱に小さき鏡野分来る

母の背が饒舌になり鰯雲

チンアナゴみな西を向く神無月

まどろみの隙間ふくろう息継ぎす

次々とひとりのかたち綾取りは

バイオリンソロは佳境に冬木立

日向ぼこ世界を愛せない鳩と

我儘はひとことで足る冬かもめ

沈黙の明るく置かれ晩白柚

端っこの捲れる笑顔シクラメン

雨水とは光を待っている睫毛

ミモザ揺れ結末思い出せぬ恋

クッキーの微かな湿り鳥雲に

リストカットにて朧夜のあらわれる

花疲れ鳴りっぱなしのファの鍵盤

初鰹祖母が最後に笑った日

昨日から革命中のなめくじり

薔薇百本棄てて抱かれたい身体

蟻地獄母を見上げている少年

まなうらに白夜の記憶頰打たれ

2月
23
2018年度初心者俳句講座(第9回)
2月 23 @ 1:00 PM – 4:00 PM

月1回。第4土曜日午後1時~4時(3時間予定)
現代俳句協会図書室

3月
30
2018年度初心者俳句講座(第10回) @ 現代俳句協会事務所
3月 30 @ 1:00 PM – 4:00 PM
4月
27
2019年度初心者俳句講座
4月 27 @ 1:00 PM – 4:00 PM
この講座は、俳句初心者に俳句の楽しさを広めることを第一の目的としています。毎回当日投句による句会形式で進める、実作講座です。併せて、俳句の基礎知識(定型、季語、切れ、かなづかい等)や俳句の歴史などを楽しく学ぶことができます。
 
◇日時と回数
月1回。第4土曜日午後1時~4時(3時間予定)
但し、201911月は第5土曜、20203月は第3土曜。
全10回。8月、12月は休み。 第1回は、平成31年4月27日(土)
 
◇会場:現代俳句協会図書室(千代田区外神田6−5−4偕楽ビル7階)
 
◇講師:後藤章(現代俳句協会組織部部長・第38回現代俳句評論賞受賞)
 

【年間予定】

第一回 2019年4月27日(土)
・句会の進め方
・表記について
・句作りと生活
*三句投句
 
第二回 2019年5月25日(土)
・写生について
*三句投句
 
第三回 2019年6月22日(土)
・季語について
*三句投句
 
第四回 2019年7月27日(土)
・定型と切字について
*三句投句
 
第五回 2019年9月28日(土)
・子規句を読む
*三句投句
 
第六回 2019年10月26日(土)
・虚子句を読む
*三句投句
 
第七回 2019年11月30日(第五土曜日)
・素十、秋桜子句を読む
*三句投句
 
第八回 2020年1月25日(土)
・新興俳句を読む
*三句投句
 
第九回 2020年2月22日(土)
・金子兜太句を読む
*三句投句
 
第十回 2020年3月21日(第三土曜日)
・卒業式・句会
*三句投句
 
※8月と12月は休みです。
 
お問合せは、現代俳句協会事務局までお願いいたします。
電話:03−3839−8190
5月
15
現代俳句協会合同吟行会
5月 15 @ 12:00 PM – 4:30 PM

吟行場所 井の頭公園

句会場 武蔵野スイングホール

日 時 12時 受付開始
    13時 出句締切
    13時半 開会
    16時半 閉会

※吟行場所から句会場へは2駅8分の移動です。
※研修部の各教室と通信俳句会の方むけの合同吟行会です。
※お席を用意しますので、各句会でお申込下さい。

5月
25
2019年度初心者俳句講座
5月 25 @ 1:00 PM – 4:00 PM
この講座は、俳句初心者に俳句の楽しさを広めることを第一の目的としています。毎回当日投句による句会形式で進める、実作講座です。併せて、俳句の基礎知識(定型、季語、切れ、かなづかい等)や俳句の歴史などを楽しく学ぶことができます。
 
◇日時と回数
月1回。第4土曜日午後1時~4時(3時間予定)
但し、201911月は第5土曜、20203月は第3土曜。
全10回。8月、12月は休み。 第1回は、平成31年4月27日(土)
 
◇会場:現代俳句協会図書室(千代田区外神田6−5−4偕楽ビル7階)
 
◇講師:後藤章(現代俳句協会組織部部長・第38回現代俳句評論賞受賞)
 

【年間予定】

第一回 2019年4月27日(土)
・句会の進め方
・表記について
・句作りと生活
*三句投句
 
第二回 2019年5月25日(土)
・写生について
*三句投句
 
第三回 2019年6月22日(土)
・季語について
*三句投句
 
第四回 2019年7月27日(土)
・定型と切字について
*三句投句
 
第五回 2019年9月28日(土)
・子規句を読む
*三句投句
 
第六回 2019年10月26日(土)
・虚子句を読む
*三句投句
 
第七回 2019年11月30日(第五土曜日)
・素十、秋桜子句を読む
*三句投句
 
第八回 2020年1月25日(土)
・新興俳句を読む
*三句投句
 
第九回 2020年2月22日(土)
・金子兜太句を読む
*三句投句
 
第十回 2020年3月21日(第三土曜日)
・卒業式・句会
*三句投句
 
※8月と12月は休みです。
 
お問合せは、現代俳句協会事務局までお願いいたします。
電話:03−3839−8190
5月
30
社会人のための短期集中俳句実作講座「俳句OJT」事前オリエンテーション
5月 30 @ 7:00 PM – 9:00 PM

https://gendaihaiku.gr.jp/news/%e7%a4%be%e4%bc%9a%e4%ba%ba%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae%e4%bf%b3%e5%8f%a5%e5%ae%9f%e4%bd%9c%e8%ac%9b%e5%ba%a7%e3%80%8c%e4%bf%b3%e5%8f%a5ojt%e3%80%8d

6月
6
社会人のための短期集中俳句実作講座「俳句OJT」
6月 6 @ 7:00 PM – 9:00 PM

https://gendaihaiku.gr.jp/news/%e7%a4%be%e4%bc%9a%e4%ba%ba%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae%e4%bf%b3%e5%8f%a5%e5%ae%9f%e4%bd%9c%e8%ac%9b%e5%ba%a7%e3%80%8c%e4%bf%b3%e5%8f%a5ojt%e3%80%8d

社会人のための俳句実作講座「俳句OJT」

開催主旨:主に定年退職を控えて新しい世界を探されている方のための実作講座です。短期集中(10週連続)で結社句会に参加出来るレベルの作句実力をつけます。

句会指導と添削の二段型指導を行います。

指導講師:後藤 章(現代俳句協会・初心者講座講師)

参加資格:申込時65歳以下の男女(働いている方を歓迎します)

募集人員:10名程度

実施場所:現代俳句協会図書室

参加費用:2万円/1人

持ち物:歳時記・辞書(電子辞書)・句帳(普通のノートで可)

講座日程:6月6日から8月8日までが本講座・毎週木曜日午後7時から午後9時。
*5月30日に説明会、8月22日、29日は欠席者のための補講日。
*講座終了後、受講者は、結社等の句会へ講師の推薦で留学することができます。

1.メールで句会の事前投句三句と添削用の三句を送る(受講者→講師。毎週水曜日夜8時まで)。
2.添削した句をメールにて返信する(講師→受講者)。

お申込みは、下記へお願いいたします。
gendaihaiku@bc.wakwak.com 現代俳句協会事務局)