6月
1
高岡 修(たかおか・おさむ)第71回現代俳句協会賞受賞
6月 1 @ 12:00 AM

高岡 修(たかおか・おさむ)

高岡 修(たかおか・おさむ)詩人、俳人。
・昭和23年(1948年)9月17日、愛媛県宇和島市生まれ(67歳)。
・昭和37年(1962年)鹿児島市に移住。十代の頃から詩・俳句・小説を書き始める。
・昭和43年(1968年)現代俳句誌「形象」に参加、最年少同人となる。前原東作、岩尾美義に師事。
・昭和45年(1970年)国立鹿児島高専電気工学科中退。
・平成 2年(1990年)第18回南日本文学賞受賞。(詩集)
・平成 3年(1991年)「形象」復刊と同時に編集長となる。
・平成 6年(1994年)前原東作死去により、「形象」主幹となる。
・平成13年(2001年)第27回南日本出版文化賞受賞。
・平成17年(2005年)第46回土井晩翠賞受賞。(詩集)
・平成19年(2007年)第27回現代俳句評論賞受賞。
・著書に句集『水の蝶』など6冊。詩集『水の木』『高岡修全詩集』など17冊。
・文庫に思潮社版現代詩文庫『高岡修詩集』・ふらんす堂版現代俳句文庫『高岡修句集』。
・現在、現代俳句協会理事・鹿児島県現代俳句協会会長・鹿児島県詩人協会会長・日本現代詩人会会員・日本詩人クラブ会員・日本文藝家協会会員・俳誌「形象」主幹・詩誌「歴程」同人。
 
 
 
高岡修句集 『水の蝶』 自選五十句抄
 
郷愁へ大きく曲がる春の川
女体なら海市のひとつとして抱く
月光の立棺として摩天楼
父はまだ昨日の空を鋤きやまぬ
蝶わたりゆきあおあおと野を孵す
春愁とたわむれている指も水
かたつむり虚無に半身いれている
虹の腑の闇を見ている鳥一羽
殺意なら森商店の裏にある
方舟に乗りはぐれては狩る螢
アンモナイト死は円心にしてけぶる
溺れたる空眼にとどめタチアオイ
空蟬が想像している百の雷
空蟬の背にも銀河の流れこむ
質量を少し離れて秋の蝶
澄みゆくは哀しからずや秋の水
捨てるべき背中と思う芒原
天地(あめつち)を宥(ゆる)さず廻る独楽ひとつ
死するまで谺を使う冬木立
天心の乱心見たる凧(いかのぼり) 
飾るならカフカの闇へ黄水仙
夢みざる眼なら抉る雪の果て
寝返ればシーツに絡む冬銀河
美しき溺死もあらむ水中花
蚊帳を出て世界の果てへ出てしまう
肉のかげ恋うかに揺れる蛇の衣
次の世も系譜はひとつ蛇の衣
蔦のからむ夕空も切り花鋏
虹の屍(し)は石棺に容れ横たえる
月光のサランラップでつつむ森
草ひばり天上に響(な)る施錠音
踏切りを渡れるは地震/春の死者
溺死せざるものにはあらず陽炎も
死者のあうら白き炎として並ぶ
春雷と家霊をいれて棺一基
その樹液熱きか内部被曝の木
海の底を歩いては咲く夕ざくら
失踪もまたみずみずし雪解音
海底のピアノ連弾して果てる
鳥雲を出て鳥にある死のほてり
紙風船打ち天上の渚恋う
おぼろ夜も水の鎖につながれて
死者の胸の春愁を翔つ水の蝶
被曝せる木が朝焼けで洗う髪
筆立てに一絶壁を挿して秋
本の背に山霧流し読みふける
月光が編みゆく檻にみな睡り
麦の秋かく眩(まば)ゆきか転生は
墜落の高さを飛翔と呼べり鷹
沖に湧く手毬唄なら毬をつく
8月
1
なつはづき((なつ・はづき))平成30年度第36回受賞者
8月 1 @ 12:00 AM

・昭和43年(1968)6月22日、静岡県生まれ。

・平成20年(2008)母の影響により俳句を始める。

 その後、ネット句会、神奈川県現代俳句協会のブロック句会、

 現代俳句協会の火曜教室(講師:対馬康子)等で俳句の経験を積む。

・平成28年(2016)「青山俳句工場05」(代表:宮崎斗士)に参加。

・平成29年(2017)「奎」(代表:小池康生)入会

・現代俳句協会会員、神奈川県現代俳句協会幹事(横浜ブロック ブロック長) 

 

 

 

「からだ」     なつ はづき

 

はつなつや肺は小さな森であり

五月来る鉛筆すべて尖らせて

夏あざみ父を許すという課題

森はふとひかがみ濡らし楸邨忌

右手から獣の匂い夏の闇

地に刺さる喪服の群れよ油照り

日傘閉じここに暮らしがあった海

ふと触れる肘ひんやりと原爆忌

身体から風が離れて秋の蝶

夕花野ことば何処へも飛び立てず

宝石箱に小さき鏡野分来る

母の背が饒舌になり鰯雲

チンアナゴみな西を向く神無月

まどろみの隙間ふくろう息継ぎす

次々とひとりのかたち綾取りは

バイオリンソロは佳境に冬木立

日向ぼこ世界を愛せない鳩と

我儘はひとことで足る冬かもめ

沈黙の明るく置かれ晩白柚

端っこの捲れる笑顔シクラメン

雨水とは光を待っている睫毛

ミモザ揺れ結末思い出せぬ恋

クッキーの微かな湿り鳥雲に

リストカットにて朧夜のあらわれる

花疲れ鳴りっぱなしのファの鍵盤

初鰹祖母が最後に笑った日

昨日から革命中のなめくじり

薔薇百本棄てて抱かれたい身体

蟻地獄母を見上げている少年

まなうらに白夜の記憶頰打たれ

8月
10
協会事務局休み
8月 10 – 8月 18 全日

現代俳句協会事務局は、8月10日から8月18日まで休みを頂きます。

10月
25
子育て世代の俳句会「かぞ句会」ゆいの森あらかわ
10月 25 全日

ゆいの森あらかわで、子育て世代の俳句会「かぞ句会」をいたします。

申込・問合せその他、以下「現代俳句協会青年部」まで、お気軽にご連絡ください。
genhai.seinenbu@gmail.com

11月
30
11/30(土)松山市にて青年部勉強会「フキオとカキオ」芝不器男・富澤赤黄男
11月 30 全日

第162回現代俳句協会青年部勉強会「フキオとカキオ」

愛媛県松野町出身の芝不器男シバフキオと、八幡浜市・保内出身の富澤赤黄男トミザワカキオ。同時期に南予で育ったフキオとカキオには、俳句の新しい時代を切り開く、みずみずしい詩精神がありました。
子規・虚子・碧梧桐以後にも脈々と息づく、愛媛のはぐくんだ俳句の力。
二人の俳句を読み解くのは、愛媛在住・出身の若手俳人たちです。
基調報告と二人の百句選をもとに、参加者のみなさんと自由に語り合ってみたいと思っています。
協会青年部の企画ですが、参加に所属や年齢などの制限はありません。
どなたでも自由にご参加ください!

【日時】11月30日(土)13時半~16時半(受付13時〜)

【場所】松山アーバンデザインセンター もぶるラウンジ
〒790-0005 松山市花園町4-9岡田ビル1階

【第一部】 勉強会 13時半~15時10分

基調報告
 川嶋ぱんだ(松野町地域おこし協力隊)
 神野紗希(現代俳句協会青年部長)

ディスカッション
 家藤正人(俳句集団「いつき組」)
 川嶋ぱんだ
 脇坂拓海(「WHAT」編集部)
 ※司会 神野紗希

【第二部】公開句会 15時20分~16時20分

登壇の4名を中心に、当日投句(13時半締切)をもとに句会を行います。兼題「葛」or「落葉」で一句、持ち寄ってください。

【参加費】
一般 1000円・学生 500円

【参加申し込み】
genhai.seinenbu@gmail.com
までお願いいたします。

現代俳句協会青年部ブログはこちら。

12月
7
第163回現代俳句協会青年部勉強会「柿本多映俳句集成を読む」
12月 7 @ 1:30 PM – 4:30 PM

日時:12月7日(土)
   13時30分ー16時30分
   (受付13時〜)

場所:荻窪セミナールーム
  (JR・地下鉄荻窪駅改札徒歩5分)
  東京都杉並区荻窪5-15-7白凰ビル4階401
※参加予約いただいた方に会場アクセスのご連絡いたします。

基調報告
加藤絵里子(「山河」) 柳元佑太(「澤」)

司会
野口る理(現代俳句協会青年部)

テキスト
『柿本多映俳句集成(深夜叢書社)』

お二人の基調報告と100句選をもとに、
参加者の皆さんと読み合うことができればと思います。どなたでもご参加ください。

参加費
一般 1000円
学生 500円

参加申し込み
genhai.seinenbu@gmail.com 
までお願いいたします。

皆様のご参加をお待ちしております。

12月
19
句合わせin日暮里
12月 19 @ 6:00 PM – 7:30 PM

日時

令和元年12月19日 (木曜)
午後6時から午後7時30分(開場 午後5時30分)

場所

日暮里サニーホール
(荒川区東日暮里5丁目50-5 ホテルラングウッド4F)

 

荒川区のページをご覧下さい。

12月
26
協会事務局休み
12月 26 2019 – 1月 7 2020 全日

現代俳句協会事務局は、12月26日(木)から1月7日(火)まで休みを頂きます。

2月
15
青年部【ゼロ句会 2月】午前10時から
2月 15 @ 10:00 AM

詳しくは青年部のページをご覧下さい。

当日午後13時半からは、第164回勉強会「寺田京子全句集を読む」 があります。

2月15日第164回勉強会「寺田京子全句集を読む」現代俳句協会青年部
2月 15 @ 1:30 PM – 4:30 PM

詳しくはこちら

2月のゼロ句会は、同じ日の午前10:00より同会場にて行います。