第45回現代俳句評論賞 選考委員奨励作
受賞のことば
👤齊藤しじみ

この度は、現代俳句評論賞の奨励作に選んでいただき、ありがとうございました。
審査にあたっていただいた方々にはあらためて大変感謝申し上げます。
俳句を始めたのは、松山市で俳句の初心者教室に通った41歳の時からです。
その後、東京へ転勤し、「海程」に入会しました。
俳句を詠み続けながら、次第に俳人の生き方に関心が惹きつけられ、人生観や体験が滲む作品に魅力を感じるようになりました。
それは故金子兜太主宰の作品の影響だと思います。
また、若い頃から吉村昭の小説の大ファンだったことも影響し、50代後半から昭和の俳人や作品に潜む史実を題材にして、俳句結社「海程」や後継の「海原」に掌編的な原稿をコツコツと書き続けてきました。
今回の作品「鈴懸の人~埋もれた俳人 出澤珊太郎~」の執筆にあたっては 評伝から評論へとどのように展開していくのかに大変悩みながら書き上げました。
このたびの選考過程で出てきたご指摘はその意味で大変貴重でありがたいものと受け止めています。書きたいことは多々ありますので、今回のご指摘を踏まえつつ、俳句の世界を題材に評論を含めた「人」の物語に光をあてた作品を自分流に執筆していきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。
プロフィール
(生年・句歴)
1959年 東京都北区の生まれ
2003年 「海程」(金子兜太主宰)に入会
2011年 「海程」同人
2018年 後継結社の「海原」創刊同人
※俳号は松江に単身赴任時、しじみ名産の宍道湖の朝と夕の景色と湖面を照らす月光に感動したことがきっかけです