嘯風広場アゴラについて

 昭和百年となる節目を迎えた今。波乱に満ちた昭和は「遠くなりにけり」の感慨がある一方、俳句界では平成以降の「無風」を指摘する声も依然聞かれます。
 「虎嘯風生」という語があります。虎が森で一吠えすると新たな風が生まれ、よどんだ空気が一変する。俳句には、そのように豊かで奥深い森の存在が、今こそ求められているのではないでしょうか。
 本誌「現俳ウエブ」に「嘯風広場」と銘打ったコーナーを開設します。すべての協会員はもちろん、組織の壁をも越えた談論風発の広場(アゴラ)として育つことを願いつつ、様々なテーマでの積極的な投稿を期待します。(編集部長)