第25回現代俳句協会年度作品賞は村田珠子「霧の海」に決定しました
当協会では、7月20日(土)協会事務所において第25回現代俳句協会年度作品賞の選考委員会を開催し、応募171編から下記のとおり授賞作品及び佳作を決定しましたのでお知らせいたします。
この賞は、当協会会員の日頃の作句活動の中から生まれた優れた作品を顕彰するために制定されたもので、他賞及びコンクールでの入選作を除く、昨年1月から12月迄の間の既発表または未発表の作品計30句の募集作品を対象とするものです。
第25回現代俳句協会年度作品賞
村田 珠子(むらた・たまこ) 「霧の海」30句
佳 作 望月士郎(もちづき・しろう)「そらいろの空箱」30句
木村和也(きむら・かずや) 「さりさりと」30句
※応募者のご連絡文書には佳作という文字が抜けておりました。訂正とともに、深くお詫び申し上げます。
◎受賞者のプロフィールは次のとおりです。
◇村田 珠子(本名 同じ) 1946年(昭和21年)5月23日 岩手県生まれ
◆俳句歴
「麦」(会長 対馬康子)所属
1997年(平成 9年)「麦」同人
2009年(平成21年)「麦」作家賞受賞
◆現在
「麦」同人、現代俳句協会会員 千葉県鎌ケ谷市在住
◇選考委員(五十音順)
岡田耕治、神田ひろみ、倉田明彦、木暮陶句郎、鈴鹿呂仁、田中朋子、松本勇二
◇表彰式(予定)
第61回現代俳句全国大会席上
(令和6年11月16日(土)午後1時~「ホテル日航奈良」)
受賞作品より抄出5句
一木一草夏霧の海の中
本閉じる誤訳のような梅雨の月
畳這う蟻に原寸大の地図
朝露や豊かに訛る牛の声
かけのぼる炭酸の泡鳥の恋