💁YouTube|つるかめインタビュー▶️東京都の池田澄子(いけだ・すみこ)さんです!


人生100年時代
生涯元気で俳句を楽しもうとしていらっしゃる現代俳句協会の先輩たちにお話を聴く
シリーズ「つるかめインタビュー」

第9回目は東京都の池田澄子(いけだ・すみこ)さん

第9回目は東京都の池田澄子(いけだ・すみこ)さんにお会いしてきました!
若くして戦地で亡くなられたお父様の話、遠距離恋愛だったご主人様とのエピソード、見えない逢えないものに対しての憧れ、師・三橋敏雄氏のこと、普通の言葉で書いていきたいという池田さんの俳句に対する思いの深さなどなど、伺ってきました。

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池田澄子さんのプロフィール

1936年 鎌倉市に生まれる
1975年 堀井鶏主宰「群島」入会(1987年主宰逝去により「群島」廃刊)
1983年頃 三橋敏雄に師事、三橋敏雄指導の「檣の会」入会
1988年 「未定」参加(1994年退会)、「船団の会」参加(2019年解散)、句集『空の庭』
1989年 句集『空の庭』で第36回現代俳句協会賞受賞
1993年 句集『いつか人に生まれて』
1995年 「豈」参加、『現代俳句文庫29・池田澄子句集』
2000年 句集『ゆく船』
2001年 師・三橋敏雄逝去
2005年 句集『たましいの話』
2006年 句集『たましいの話』で第7回宗左近俳句大賞
2008年 評論集『休むに似たり』
2010年 『自句自解ベスト100池田澄子』
2011年 句集『拝復』
2016年 句集『思ってます』
2020年 句集『此処』刊、同人誌「トイ」創刊に参加
2021年 句集『此処』で第72回読売文学賞詩歌俳句賞、第21回現代俳句大賞、第20回俳句四季大賞
2023年 句集『月と書く』

<池田澄子句集抄三十句 広報部編>

第六句集『思っています』(2016年刊)
第七句集『此処』(2020年刊)
第八句集『月と書く』(2023年刊)より

『思ってます』
春寒の灯を消す思ってます思ってます
有り難く初桜わが加齢の日
まさか蛙になるとは尻尾なくなるとは
アマリリスあしたあたしは雨でも行く
わが句あり秋の素足に似て恥ずかし
憎らしき昭和懐かし蜜柑に種
年越し蕎麦の蕎麦湯暗渠に合流す

『此処』
蓬莱やプラスチックは腐らない
行く用があって恵方ということに
猫の子の抱き方プルトニウムの捨て方
赤紙という桃色の紙があった
父の日のコップの水になる氷
こころ此処に在りて涼しや此処は何処
子規の忌の月下そよいでいる言の葉
偲んだり食べたり厚着に肩凝ったり
ショール掛けてくださるように死は多分
生き了るときに春ならこの口紅

『月と書く』
早春と言うたび唇がとがる
春寒き街を焼くとは人を焼く
焼き尽くさば消ゆる戦火や霾晦
蝶よ川の向こうの蝶は邪魔ですか
みんな死ぬ味付海苔はすぐ湿気る
幸あれよ薔薇の葉裏に棲む虫も
行ったことあるあるテレビニュースの瀧
空気囲いの地球でこぼこ鳥渡る
まんじゅしゃげ同じ丈ゆえからまるわ
さっきから呼ばわれごこち夕花野
逢いたしと切に素秋の夜風かな
狭霧隠れの家々人々亡き人々
「私は」と書き恥ずかしや月は何処

収録日:2026年3月25日
場所:池田澄子さんのご自宅
インタビュアー:広報部 杉本青三郎、津髙里永子