講評
(小中学生の部)
天候不順なまま5月にはもう台風が到来。喘息持ちのお姉さんにはちょっと薫風を楽しむ雰囲気ではありませんでした。お元気ですか?今回は新学期の始まったばかりで投句が少なかったのが寂しかったです。新たに参加してくださった方も、また一年、宜しくお願いします。
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1犬の朝 冷たき鼻の ごあいさつねりけし
自分の愛犬でしょうか、登校前にでも、鼻でツンツンと挨拶してくれたんでしょうね。愛らしい句です。お姉さんは猫を飼っているので、毎朝猫に起こされています。分かち書きで書かれていますが、一行で書いてくださいね。
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2つぼみさん大きな花になりたいのいけだゆめ
花のつぼみに託していますが、これは自分のことでしょうね。勉強もスポーツも一生懸命やって大きな花を咲かせてください。花を咲かせるのは自分の力。
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4春風に期待と不安入り混じり妃瑠咲
新学期の不安と期待が入り混じっているのは、誰も一緒。素直にそのまま詠んでくれました。
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5赤ちゃんのよちよちあるき春がきたいけだゆめ
童謡の一節ですね。赤ちゃん自身にも、歩けたことで、新たな世界が開けたのでしょう。それを「春がきた」と詠んでいてかわいい句になりましたね。
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6新緑の香りが誘う眠気かな妃瑠咲
お姉さんにとっては「眠気」よりも新緑の香りは「爽やかさ」です。でも、春って眠いですよね。授業中には思わずあくびが出てしまう。そんな午後の雰囲気でしょう。
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9制服のほこりが気になる入学式ねりけし
みんな新しい制服を着て、ピカピカの一年生。真新しい服だから、ちょっとした埃も気になってしまいます。緊張感と初々しさがよく出ていると思いました。