講評
(小中学生の部)
皆さん、進学、進級おめでとうございます。新しい節目をどう迎えていますか?今回は学年の変わり目だったせいか、作品が五句だけと寂しい並びになってしまいました。作者も一人だけですね。全句、五七五と一字空けにしているのが気になります。俳句は、一行の詩です。分かち書きは必要な時ならともかく、そうでない場合にはわざわざ一字空ける必要はありません。これから一緒に勉強してゆきましょうね。
句番号作品作者
1春一番 道行ク者ノ 髪乱レ 山形十字
春一番は、強い風です。髪が乱れてしまうのも当然かもしれません。カタカナの表記も効いているとはおもえません。下五が「髪乱し」の方が俳句らしくなりますね。
句番号作品作者
2サクラ咲く 夢乗せ飛べよ 未来風山形十字
嬉しいことがあったのか、未来に向けての期待と夢がいっぱいです。「未来風」がちょっと気になります。もっと自分に引きつけた表現をしてみて下さい。
句番号作品作者
3門くぐる ピンクの風と 受験票山形十字
この「ピンクの風」がうきうきした気分でいいですね。分かち書きの必要はないので、一行で書きましょう。
句番号作品作者
4帰路の中 枯れた木の下 つくし色山形十字
雰囲気は解かるのですが、作り過ぎの感があります。「枯れた木」と「つくし色」で季重なりと(それも冬と春)取られてしまう可能性がありますので、その点も気を付けて。
句番号作品作者
5サクラ道 期待と夢と 受験生山形十字
その通りですね。気持ちはよく分かります。