東北海道現代俳句協会第29回総会・俳句会

東北海道現代俳句協会第29回総会・俳句会

会長 石川青狼
事務局長 鮒橋郁香
事務局
郵便番号 084-0903
所在地 釧路市昭和町2-15-4
TEL 0154-55-4588

 

【 地区の紹介 】

東北海道現代俳句協会は、帯広、釧路、根室各市を中心とした十勝支庁、釧路支庁、根室支庁に加え、北見市を含んでいる。 

【 行事予定 】 (20210521追加更新)

◇第30回北海道現代俳句大会 4/20出句締切

大会は紙上開催となりました。選句を集計し、作品集の作成・配布・顕彰を行います。

1.日時・場所
令和3年6月13日(日)13時開場、13時半開会
とかちプラザ視聴覚室 ☎0155-22-7890
帯広市西4条南13丁目1(帯広駅南口)

2.特別講師
現代俳句協会会長 中村和弘氏

3.講評
特別選者・各地区代表者

4.出句締切
4月20日(火)必着 出句2句一組1,000円(所定用紙)
新作未発表作品に限る。何句でも可、前書き不可

5.郵送宛先及び問合先
085-0811
釧路市興津4-20-8 吉野喜代子(0154-91-2657)

6.参加費
無料 ※懇親会はありません

※コロナ対策のため大会中止の可能性があります。この場合選句を集計し作品集の作成・配布・顕彰を行います。

問合せ先:東北海道現代俳句協会事務局・鮒橋郁香(0154-55-4588)

【 行事記録 】 (20200412追加更新)

◇令和3年度 第31回東北海道現代俳句協会 定期総会(書面による開催)

 2月18日に予定していた今年度総会(釧路市)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため書面による開催となった。令和2年12月に役員14名に対して総会開催についてのアンケートを実施し、その結果、書面にて止む無しとの意見が多数を占めたことによる。

 令和3年が明けて間もなく総会資料を作成。会計監査は、2名のうち1名は対面で実施し、地方在住の1名には収支表と会計ノートのコピー等を送付、点検・押印のち返送してもらっての監査となった。

 1月後半にまず役員14名に総会資料を送付、返信葉書を回報して資料の承認を確認。そののち一般会員27名を対象に同様の手順により資料を確認して頂いたが、全会員41名中「承認」が36名、「否認」が0名、未回報が5名という結果だった。これにより令和2年度の事業報告及び収支決算報告・会計監査報告と令和3年度事業計画案・予算案は全て承認された。資料作成そのものは例年のことだが書面にての展開は初めてのうえ、恒例の総会俳句会も行えず、普段は会うことの少ない地方の会員同士の交流もできず残念なことであった。

◇合同句集「東北海道現代俳句 第六集」発刊

5年に一度の合同句集の発刊の年に当たり、令和3年度定期総会時に発刊すべく昨年8月に会員への周知と作品募集を開始。
内容は前回の第五集と同じく一人12句掲載、参加費は2冊5千円とした。
会員41名のうち30代~90代の37名が参加、この5年間の年譜と会則も付記し、2月に恙なく発刊することができた。

◇第二十七回東北海道現代俳句大会(中止)

 令和2年の大会は6月7日(日)午後一時より帯広市とかちプラザを会場に開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため残念ながら中止となった。
 2月に大会要項を発送し、124組248句が集まった。講師の和田道子先生はじめ選者18名がそれぞれ特選2句、佳作10句を選び、入賞者には賞品を、特別選者5名の特選句にはそれぞれが揮毫の色紙を贈呈して第27回大会とした。

〈東北海道現代俳句大会賞〉
  海市見て硝子のような嘘をつく    吉野喜代子

〈北海道新聞帯広支社賞〉
  ふきのとうばらばらにいて家族なる  高橋テル子

〈十勝毎日新聞社賞〉
  笑い茸踏んで此岸に生きてをり    伊藤 やす

〈NPO十勝文化会議賞〉
  かげろうや過疎に波立つ墓じまい   江波戸 明

〈優秀賞〉寛解に足りぬ余熱や鳥帰る   西村 奈津

〈 同 〉兜太忌のこんなところに縄梯子 粥川 青猿

〈 同 〉おしやべりも母への土産スイトピー 木幡 嘉子

〈 同 〉逃水や遮断機のゆううつ    村川三津子

〈佳作賞〉無職なり働く蟻の列をみている 北原 白道

〈 同 〉人の世の想いまといて花の散る 髙木 キイ

〈 同 〉ピッコロを鳴らしてきたね福寿草 鮒橋 郁香

〈 同 〉海明けの鼓膜へ風の吹きかはる 大沼惠美子

〈 同 〉鳥帰る私は生国を離れない   笹原 瑞子

〈 同 〉朧夜を離れてやっと人になり  林  恒子

〈 同 〉春蟬や廃線ちかき秘境駅    増田 植歌

〈鈴木八駛郎名誉会長 特選句〉
 兜太忌のこんなところに縄梯子   粥川 青猿
 人の世の想いまといて花の散る   髙木 キイ

〈山陰 進顧問 特選句〉
   涅槃西風うしろの正面だぁーれ   松原 静子
   鳥帰る私は生国を離れない     笹原 瑞子

〈石川青狼会長 特選句〉
   骨揚げは生者の務め冬木の芽    江波戸 明
 ふきのとうばらばらにいて家族なる 高橋テル子

〈粥川青猿副会長 特選句〉
   漢らの忘れものなり蜃気楼     信藤 詔子
 朧夜を離れてやっと人になり    林  恒子

〈吉田洋子副会長 特選句〉
   身の程を水にうつして水芭蕉    横地 妙子
 おしやべりも母への土産スイトピー 木幡 嘉子


◇第三十回東北海道現代俳句協会総会

総会出席者

第八回東北海道現代俳句協会賞受賞者の左から村川三津子さん、中島土方さんと石川青狼会長

日時:令和二年二月十五日 会場:釧路市交流プラザさいわい
出席十四名、欠席二十五名(うち委任状十八名)
午前中の役員会議後、定時に始まった総会では議事に先立ち、第8回東北海道現代俳句協会賞の表彰が行われた。同賞準賞の大沼惠美子さんは残念ながら欠席、佳作賞の村川三津子さんと中島土方さんに石川青狼会長より楯が授与された。

その後、議長に村牛歩氏を選出、平成三十一年・令和元年度の事業及び収支決算報告、会計監査報告、また令和二年度の事業計画、収支予算案や役員改選、規約改正について承認を得られ総会は無事終了した。
休憩を挟んで行われた俳句会は粥川青猿氏の司会で二十八句を互選、上位句は次の通り。

今はなき愛車の出口雪を掻く  村 牛歩
雪だるま水を飲まねば眼が乾く  粥川青猿
どっこいしょ堅雪踏んで村の婆  鈴木八駛郎
眠れねば眠らずにゐる雪しんしん  横地妙子
着ぶくれて思考回路の右往左往  早川千鶴子

◇第8回東北海道現代俳句協会賞 (20191219追加更新)

 令和元年七月より募集していた第8回東北海道現代俳句協会賞の選考が行われた。
 今年の応募は13篇、選考委員(石川青狼、鈴木八駛郎、山陰進、粥川青猿、吉田洋子、福島昌美)が集まり協議の結果、全作品とも力みが強く残念ながら正賞は該当作無しとなった。しかしその中でも安定性と工夫への意欲が買われて準賞に大沼惠美子さん、佳作賞に村川三津子さんと中島土方さんが決定した。顕彰は令和二年度総会の席上で行われる。以下、入賞作品の抜粋。

準賞「動く砂」大沼惠美子

春光や裏側見せる防潮堤
月未明疵深めては動く砂
譫言のやうな波音四月尽
長き夜の肩で息する砂時計
飛雪噛む発熱の夜の波がしら
ざらつく砂少年さむき肺鳴らす
砂を這ふ波三月の全身呼吸

佳作賞 「薔薇一輪」村川三津子

斑雪ミスプリントではないか
薔薇一輪これはどういう意味ですか
どこへでも飛べたらいいな青すだれ
鰯雲もはや致死量かもしれぬ

佳作賞 「不条理」中島土方

不条理な話ばかりや冷奴
善哉は夫婦の絆夕端居
忘れ得ず忘れたきこと八月忌
字余りのやうな余生や帰り花


◇東北海道 釧路ブロック吟行会

日時 令和元年九月十九日
場所 細岡展望台、標茶博物館ニタイ・ト

 参加者十七名。釧路ブロックの恒例となった吟行会が秋晴れの一日、開催された。会員の自家用車に乗り合わせ、釧路湿原国立公園を見渡せる細岡展望台で吟行、俳句ポストに投句をしてから標茶町博物館ニタイ・トへ。会議室を借りて昼食、句会となったが、皆テンションが上がっていて活発な意見が出た。高得点句は次の通り。

 湿原図と指名手配図昼の月      鮒橋 郁香

 どんぐりや縄文ならば良妻賢母    中島 加奈

 秋湿原ドローンの兜太来て去りぬ   吉田 洋子

 秋深し湿原という余白かな      中尾 克彦

 湿原という逃れの境地獺祭忌     西村 奈津


◇金子兜太ドキュメンタリー映画「天地悠々 兜太・俳句の一本道」上映会

 

 日 時 令和元年九月八日(日)十三時
 会 場 釧路市生涯学習センター五階ハイビジョンシアター
 入場料 一五〇〇円、 来場者 七八名

 金子兜太氏のドキュメンタリー映画完成を受け、兜太氏生誕百年に合わせて九月に上映会を開催すべく六月に準備を開始した。ポスターや前売券を市内各所に委託、また会員の努力もあって完売することができた。当日直接会場に来られた方もかなり居り、会場の都合で何人かはお断りせざるを得ず申し訳ないことをした。来場者の中には、俳句関係者ではないがテレビで観てとか、兜太氏の人生観に共鳴したという方も多く、超満席の会場には熱気が籠もっていた。
 また壁に石川青狼会長揮毫の兜太氏の俳句を展示、上映後に石川会長が句の解説を交えながら道東旅行に同行した話をして、改めて兜太氏を偲んだ。

◇第二六回東北海道現代俳句大会

日時 令和元年6月30日(日)
場所 釧路市 アクア・ベール
 投句数は73名、122組・244句。9月に開催の金子兜太ドキュメンタリー映画上映会告知のあと、石川青狼会長の挨拶により開会。出席32名。
 講演は「樺の芽」主宰・東北海道現代俳句協会副会長の粥川青猿氏による「山頭火の歩いた道」。演題に惹かれての出席者も居り、一時間たっぷりと山頭火の生き様に聞き入った。休憩を挟んでの俳句大会では、選者5名の講評と入賞者への表彰が行われた。また懇親会には24名が出席、受賞者の喜びの言葉を交えながら和気靄々と進められ、鈴木八駛郎名誉会長の乾杯でお開きとなった。
大会入賞句は次のとおり。
〈東北海道現代俳句大会賞〉
  ひなたぼこ何処に打たれた隠し釘  江波戸 明
〈北海道新聞釧路支社賞〉
  春の雨残り時間の音がする     松原 静子
〈釧路新聞社賞〉
  朴訥な父生涯をたがやせり     荻野つた枝
〈釧路俳句連盟賞〉
  老人の貌して逝けりきりぎりす   高橋テル子

「天地悠々 兜太・俳句の一本道」特別上映会開催
日時 令和元年9月8日(日)午後1時
場所 釧路市生涯学習センター 5階ハイビジョンシアター
主催 東北海道現代俳句協会
 昨年2月の金子兜太氏逝去のあと、釧路では「俳人金子兜太を語る会 実行委員会」(主催:東北海道現代俳句協会釧路ブロック、釧路俳句連盟)を立ち上げ「俳人金子兜太を語る会」を実施致しましたがその際、中央俳壇から遠く離れた釧路での開催についての意義を話し合いました。
 釧路と兜太氏との関わりは、1989年第3回釧路湿原全国俳句大会での記念講演をはじめ御夫妻の道東旅行など三度に及ぶ釧路訪問や、兜太氏主宰の結社「海程」句会の活動(「濃霧」)などを通じて育まれてきました。加えて、兜太氏自身の戦争体験から一貫した平和への思いが、俳句界を超えて平和運動への広く深いエネルギーとなっています。その兜太氏の、戦後の永い俳句活動の軌跡を偲ぶため釧路においてこの「語る会」を企画しました。
(「俳人金子兜太を語る会」パンフレットより)
 こうした経緯もあり、この度ドキュメンタリー映画が製作されたことを受け、改めて映像の兜太氏に会い、皆様の記憶に留めて頂きたく開催することと致しました。ポスターを会場の生涯学習センターほか市立図書館、プラザさいわい等に貼って頂き、前売券も取り扱って頂きました。また会員の努力もあって、前売券はほぼ順調に捌けています。あとは当日、たくさんの方々が来て楽しんで頂けるよう願って準備しております。 

◇東北海道現代俳句協会 第29回総会・俳句会

日時 平成31年2月21日(木)
会場 帯広市 とかちプラザ

句会風景

参加者は十二名。昨年の物故者への黙祷、石川青狼会長挨拶のあと総会議長に江波戸明氏を選出し、総会での議案は全て承認された。
総会後の句会では、少人数ながら活発な句評が交わされ、充実した内容であった。
終了後も、JRの時間ぎりぎりまで釧路と帯広の会員の交流がみられ、六月の大会での再会を約して散会となった。

句会上位作品

どうにか戦後つながっており薄氷 笹原 瑞子

補聴器のハウリングする鰊群来  石川 青狼

浮寝鳥激情を掻く水面下     江波戸 明 

春泥をまともに運び路線バス   山陰  進

如月の広辞苑開けば遥かな野   粥川 青猿

(鮒橋郁香)